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FA問題はリーク合戦に変わり、やがてうやむやに…

山川のFA問題で最初は被害者だった和田がわがままといわれるようになると、今度は擁護するような記事がメディアに掲載される。 次はお互いの球団でどちらがリークしたかという水掛け論が始まった。ただこの問題の本質はリークではない。プロテクト28人以外の一部特例以外から選手が選べるというルールがないがしろになったことだ。

リークというのは思惑があって行われるもので、正直にすべて話すなどありえない。とくにルール破りが本質なのだから、それをつまびらかに話すわけがなく、相手がメディアの記者であればより口が重くなるはずだ。もし話すとすれば、そこには計算がある。表に出ることで問題の本質をぼかすという狙いだ。

このリーク合戦の水掛け論が生み出すのは遺恨だ。たしかにホークスで和田が先発して、山川がクリーンアップ、ライオンズリードで甲斐野がリリーフに出てくれば盛り上がるだろう。遺恨というのは勝負を見る側からすれば、楽しむ要素にもなり得るものだ。ただその盛り上がりはファンの間で起こる現象。球団自体はメディアを通してケンカしているふりをすれば、本質的なルール破りはうやむやになる。コミッショナーが入ったとしても本当のこと言わない。どちらの球団にしてもすでにリーク問題で駆け引きを始めているのは、話す気がなからだ。

ネタとしては面白い。だからメディアはリークや選手を的にしていく。とくに山川は昨年スキャンダルを起こしているため、通常のFAよりあたりが強くなる。しかしそれは報道すべきものなのだろうか?取材すればするほど、どんどん本質はボケていくだけで、ポジティブなルール改正にはつながると思えない。

結果的に問題はうやむやになり、春季キャンプ、オープン戦そして開幕を当たり前のように迎える。ルールの穴を語っているのは選手だったOBたちで、球団関係者の話は出ない。狙いはうやむやな解決…のように思える。

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公式戦は現地観戦、テレビ観戦すべて試合評として挙げる予定です。FC2「スワローズ観察日記R」では13年連続公式戦、ポストシーズンすべて書いてきました。球団への取材などは行わず、あくまでもプレー、作戦などから感じた私的な試合評になります。

プロ野球東京ヤクルトスワローズの試合評を、オリジナルデータやプレーを観察したしたうえで、1年間現地、テレビ観戦を通して個人的なや評論を書き…

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