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全日本ビューティフルケータリング協会〜よりよい制作現場づくりのために〜
私は放送作家だが、その一方で「全日本ビューティフルケータリング協会」として、コンテンツ制作現場を支えることがある。なお、こんなことする放送作家はまず居ないことだけは、先に申し上げておきます。
「全日本ビューティフルケータリング協会」…すみません、適当に思いついた名称です。一般社団法人でもなければ財団法人、特殊法人でもありません。
ケータリング。弁当や飲料、菓子類などを、制作現場の控室やスタジオの入口付近…「前室」と呼ばれる場所に設置する作業です。テレビ番組の場合、アシスタントディレクターがその任を任せられ、届けられた弁当の傍、あるいはタレントの個室に茶菓を置き、待機の時間に口にするのです。
そこには、菓子類を選ぶセンスもそうですが、並べるセンスも問われます。「ソフトサラダ」ばかりが並んでいては家飲みと変わらないし「ホワイトロリータ」だけが置いてあったら、親戚の叔母さんの家に母親から預かったものを届けた際の食卓にしか見えません。
そこは「甘さと塩気の程よいバランス」が問われます。では、先日私が関与したイベントの控室前の廊下に、私が設置したケータリング茶菓をご覧いただきましょう。
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イベント開始は13時、スタッフの会場入りは午前9時。ステージの準備と同時進行で、速やかにケータリングコーナーを設置します。朝食を摂らないスタッフもいるかもしれません。
それが終わると出演者の控室にも、ケータリングかごを置きに行きます。廊下のスタッフ用のミニサイズ版ですが、こちらはティッシュペーパーも用意します。ビューティフルです。
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リハーサル前後の時間から、関係者も増えてきます。そして、現場差し入れを頂戴することもあります。すぐにお名前を記した付箋紙を用意します。中には専用のカードを作っている制作会社、番組、スタッフもいるとか。全日本ビューティフルケータリング協会の会員に招き入れたいのです。
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適宜、菓子を追加し、たとえ時間が経っても、ビューティフルを維持するのが当協会の役割ですが、イベントもやがて終了時間を迎え、撤収時間となります。手の空いているスタッフは徐々に控室エリアの片付けを始めますが、そうなるとケータリングの茶菓類はどうなるのか。こうなります。
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小振りなジップバッグに、甘いの、塩っぱいものを程よく分けて入れ「ご自由にお持ち帰りください」と書いておきますと、関係者は大抵持ち帰ってくれます。
今回は甘いのと塩っぱいのをミックスした袋にしましたが、帰って一杯やりたい人用に「おつまみ系専用袋」や、甘いモノが好きな方に「チョコ、クッキー系専用袋」にするのも一興です。
ご帰宅後の関係者を、ちょっとした気配りで気分良い1日を過ごせるケータリング作りで、明るい制作現場づくりを。
…自己満足なんですよ。
もちろん、私の上をゆく「全日本モアビューティフルケータリング協会」の皆様にお会いできるのなら、私はすぐさま弟子入りをする所存でございます。