KOUNO KOTARO
私は放送作家だが、その一方で「全日本ビューティフルケータリング協会」として、コンテンツ制作現場を支えることがある。なお、こんなことする放送作家はまず居ないことだけは、先に申し上げておきます。 「全日本ビューティフルケータリング協会」…すみません、適当に思いついた名称です。一般社団法人でもなければ財団法人、特殊法人でもありません。 ケータリング。弁当や飲料、菓子類などを、制作現場の控室やスタジオの入口付近…「前室」と呼ばれる場所に設置する作業です。テレビ番組の場合、アシスタ
地震や航空機事故などで、職務上でも、個人的にも、気が休まらない新年を迎えているが、それでも「1月7日」という日は「ああ、この日か」という気持ちになる。昭和天皇崩御の日、昭和が終わった日である。 「昭和最後の日 テレビ報道は何を伝えたか」(日本テレビ報道局 天皇取材班)を読む。今の仕事に導かれる一冊と思っている。 昭和天皇は数年前からの体調不良と治療が繰り返されていた。そして前年(昭和63年)9月「高木侍医長が、宮内庁病院に向かった!」のスクープを、夜のニュース番組「きょうの
2015年にFacebookに書いた、自身の成人式のことと、その先の仕事のこと。一本の道だったらいいけど、フラフラしながらやってきているので、決して今を生きる若い人の指針にはならない話です。 今日(2015.1.12)の「ビフォーアフター」は、昨年に続く、立川談志邸のリノベーション。凄かった。ひとつの建物を家(家屋)を継ぐ「立川志らく邸」と、いわば「談志資料館」となる場所にしてリノベーション。防湿や温度管理とか、建築のことはよくわからないけど、あれは博物館・図書館級の湿度、
2022年師走。 久々に和歌山県のラジオ局・wbs和歌山放送に呼ばれ、3時間近くの番組に出演した。全国11の民放ラジオ局でクリスマスイブからクリスマスにかけて展開される「ラジオチャリティーミュージックソン」。wbs版は今年37回目を迎えるが、その深夜3時から朝5時50分までのゾーンだ。 番組名は「寺門秀介・河野虎太郎 僕らはラジオでこんな曲を聴いてきた」。 同局の平日夕方「wbsニュース5」をはじめとした番組を担当する寺門秀介アナウンサーとはかれこれ10年以上の付き合い
10年近く前、ほぼ毎週レギュラーで電話出演をしていた、wbs和歌山放送ラジオに呼んでいただきました。しかも今回は、クリスマス恒例の24時間特別番組「第37回 wbsラジオ チャリティミュージックソン」。その中の深夜、3時間弱という大きな枠で、ゲストパーソナリティーのような形で喋らせてもらいました。 同世代で東京出身、中高一貫校育ち、自営業のセガレのラジオ好きという共通点(?)の寺門秀介アナウンサーと企画から考えた結果「俺たちがラジオで聴いた音楽って、何だっけ?」という話にな
ここ数年、テレビ埼玉(テレ玉)の元日恒例の特別番組「埼玉政財界人チャリティ歌謡祭」の番組収録を観覧している。 Twitterでも、歌唱する出演者の顔ぶれ、選曲、番組が醸し出す雰囲気…すべてが度肝を抜く内容。埼玉県でしか放送されない番組にも関わらず、そして在京キー局が元日の夜に強力な全国ネット番組を放送する中、トレンド1位を獲得するスーパーローカルコンテンツだ。しかし、番組は「チャリティ」の名があるように、「埼玉県文化振興基金」へのチャリティが目的だ。が、Twitter上では
広島・八丁堀交差点 8:00am 平和大通り沿いの投宿先から繁華街を歩き、市電乗り場に近づいたところで1台のワゴン車を見かける。 このあとに乗る新幹線の車内で食べようと思っていた「むすびむさし」の配送用と思しき車だ。 広島では新幹線利用者はもとより、会議などの場でも愛される弁当。もちろんロケ弁としても。ちょっと前に放送されたRCC制作の全国ネット「有吉弘行里帰り特番」でも、ここの本店が紹介されていた。 あれだ、駅弁ではないが妻の故郷・群馬の「登利平」と同じような愛され
2日後の14時間特番の準備は大詰めだった。終電の時間も近いから、ラーメンをサクッと食って帰るかと思った矢先、携帯に速報が流れた…「忌野清志郎さん死去」。 準備室の窓側に座る総合演出に「そこのラジオ、つけて!TFM、桑田さん、つけてください」。土曜日の夜11時は当時もいまも、桑田佳祐さんの生番組をやっている。もう終電なんか気にしていられないし、まだ信じられなかった。だから泊まりのニュースデスク席に走った。「あのー、忌野清志郎が…本当ですか?」。世界中の最新ニュースが集まる場所
有田芳生さんのTwitterを見ていたら目に入った本を買った。 「君臨すれど統治せず」 「何でもあり」 「拒否権なし」 「筑紫哲也NEWS23」の番組モットーだ。 そういったことや、権力への対峙といった話が多数記されているが、今の僕が(向き合っている仕事上でも)首肯したというか、ほほぉとなったのは、筑紫哲也さんが晩年、番組首脳陣の会議に寄せたメッセージの部分だ。 …あったよ、新宿(笑)。 大ガード東側のJRの線路脇。西武新宿駅を出ると、靖国通りを挟んだ向かいのところ
放送作家の河野です。 あっという間に10日間余。私の周りでも「やってる?」「どう?」の声は飛び交っています。 自分がこれまでやってきたことに照らし合わせれば「馴染む」というのが結論です。とはいえ、アプリを開けば情報商材・セミナー的な場所も多いのも事実です。 人が喋っているところに入っていき、いきなり登壇させられることもあれば、自分が喋っているところに人をあげるということもあります。そんな中、仕組みが独特ゆえ、ルールというかしきたりが生まれましたね。 「あの、今聴いてい
「朝日新聞」の山口香・日本オリンピック委員会理事の記事。 8年前のロンドン五輪の時、担当番組に、当時注目されていた「武道必修化」の話も込みでお話を伺った。五輪の結果に山口さんは「日本柔道は、ほかのどの国よりも柔道の心(競技として最後まで闘いきること)を忘れてしまって金メダルを取ることだけにこだわってしまった」と話していた。 そして「だから銀メダルを獲った選手でも謝ったり大泣きしてしまう結果になった」「指導者は勝てないのを知りながら『金!』と発破をかけ、選手は委縮した。」と
Apple Watchを買った。 去年の秋のことだ。 ラジオの生中継ディレクターをやっていた時に、現場でCASIOのwave ceptorを使っていたのだが、腕時計を身につけるのは実に10数年ぶりだ。Apple Watchは時間というか、健康維持とかそっちの意味で手に入れたところだ。 だから、腕時計で男の値打ちが云々、なんていうのはよくわからないというか、そういう世界とは無縁で生きていた。雑誌の高級腕時計特集に、目もくれることはなかった。 ところが最近、Facebook
せいぜい私が言うのは「ネギチャーシュー(ラーメン)と餃子、バリカタで」とか「替え玉、粉(落とし)で」とか、そんなもんだ。後は会計の時の「ごちそうさまー」だ。 仕事場近くの博多ラーメンの店。 去年は〝密〟を避けるため、移動のルートを変えた所為もあるが、足を運ぶ回数はめっきり減っていた。 だから店主、店員と馴染みということもなければ「今日遅いっすねー」「いやぁ、年末だからねー」みたいな会話など、まず、ない。 夏から秋、何度か店の前を通った。 いつも混んでいた。ビールに豚バ
企画の時点で「やられた」と思った番組。 オンエアを聴いて「いいなぁ」と思った番組。 1週間で2つの番組に出会った。 ラジオ沖縄「スナック ラジオ沖縄」当世の状況から客足が落ちた、沖縄のスナックを応援する2時間の生放送。それも特定の地域をフィーチャー。スマホアプリ「pring」を使った投げ銭で支援ができるシステムを導入。番組は与那原町商工会、与那原地区社交飲食業組合の完全バックアップのもと「与那原町のスナックを応援する」だけを主軸にし、かつスナックを応援するという番組だ。
正直、9年7ヶ月前のことばかり思い出している。 もう知らない人がいるかもしれないが、FMラジオ局が消えたのは2010年にもあった。 だから「またかよ」と「これから先も」が交錯している。 あの時のTwitterは、放送終了に向けての感傷的な空気が充満していた。 だが、2010年9月30日、同じエリアのAMラジオ局のワイド番組が「今日、なくなるラジオ局があるのを知っていますか?」と街頭アンケートをした。 その答えは、大半が「知らない」と。 番組の出演者は「これが現実だ。201
初めての場所。 初めての仕事。 少しフワフワしながら、打ち合わせをして、指示を出すなど。 ランチを食べて待機。 いろんなニュースが飛び込んできて、溜息をついたりしつつ。