大げさなセールスポイントが見当たらなくても 【プロ資格マニアの軌跡】
フリーランスは「これが私のセールスポイント!」と言える特長を持つべきだと、よく言われる。何を売っているか分からない店より、「○○が美味しい!」「〇〇と言えばこの店!」と認識される店のほうが、お客様が集まりやすいのと同じことだ。
ただ、フリーランスにとって「〇〇」の部分は、あまりとがったもの、奇抜なものである必要はない。特に、駆け出しの時期には「○○が得意です」ということが不安だったり、自信がなかったりする。それでも、下記のようなことならアピールしやすいのではないだろうか?
質・量・スピードのどれか
たとえば「原稿の構成案を出してください」と言われたとき
・本番の原稿に近いような練り上げたものを出せる
・1本のテーマについて3~5本といった大量の構成案を出せる
・2,3時間後にはすぐ提出できる
など、どれか1つを極めていけば、それがアピールポイントととなる。
メール等の対応の早さ
実際に原稿を執筆できる時間は限られていたとしても、たとえばメールや電話などの対応が早ければ、それだけ重宝がられるのがフリーランスの世界。連絡がつきやすい人ほど、いろいろなチャンスをもらえるものだ。
昼間は会社員としての本業があって、早朝や深夜しか対応できない、という人もいるだろう。なんとか対応できる方法を考えられればいいのだが、メール等が気になって本業がおろそかになってもいけないので、注意が必要だ。
使えるソフトウェアの幅広さ
1つのソフトウェアに精通していることも大事だが、広く浅く多くのソフトウェアを使えるということも、1つの売りになる。
おわりに
大げさなセールスポイントではなくても「これはできる」ということを丁寧にアピールしていけば、「そういう人を探していたんだ」という人が現れる。できもしないことを「できる」と言って、後から迷惑を掛けるより、よほど信頼できるだろう。まずは「できること」を洗い出し、自分の得意な部分を見つけていこう。
河野陽炎の本とコンサルティング
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