【特別区経験者】二次試験から区面接までにすること3選
二次試験を受験された皆様におかれましては、
大変にお疲れ様でした。
今回は、11月中旬に最終合格の結果が出て、
区面接が行われるまでの間にを待っている間にできる準備を解説します。
※令和5年度採用試験の最終合格発表日は、11月17日(金)午前10時
①区面接向けの面接カードの準備
区面接では、採用試験の二次試験で使った面接カード(職務経歴書)と異なる様式の面接カードを使用することが一般的です。
基本的には、区ごとに様式が異なっているため、区面接を複数受験する場は、その都度、書く必要があります。
ただし、質問内容は同じようなものが多いため、同じ内容を区面接のものの質問、文字数に沿って書き直す、ということになります。元々、志望区向けに作成している場合は、特に追加検討はないのですが、特別区全般で書いている場合や志望順位が低い区から区面接の連絡があった場合は、追加的にリサーチしたり、検討したりする必要が生じます。
事前郵送や当日に配布される面接カード(紙)に手書きで書くことを求められることもあるようです。
なお、二次試験の面接情報が、区面接を行う区に伝わっているかは公表されていません。同じ面接官が二次試験、区面接の両方の面接を行っているというケースもありますので、基本的には、伝わっていると考えて準備するとよいでしょう。
②自身が携わりたい職務について、区面接に向けて具体的な情報収集
区面接では、携わりたい職務について、具体的な内容を聞かれる可能性が上がります。面接官が、本当に携わりたいと思っているなら、これくらい知っているよね?という感覚で、深堀りしてくるからです。
このため、職務経歴書で「携わりたい職務」として挙げた事項について、合格発表までは、第一志望先の公開情報(HP)をリサーチしておくとよいでしょう。
必ずしも第一志望先を受験できるわけではないですが、トレーニングだと思って準備しておけば、最終合格後~区面接までに、区面接先の情報をリサーチしやすくなりますし、整理することもしやすくなります。
いきなりリサーチしようとしても、「慣れ」がないと意外とやりにくく感じて、時間がかかってしまうものです。
最終合格の発表前に「慣れ」をつくっておくことが、スムーズに区面接対策に入っていくために重要です。
なお、リサーチ対象は、部署、事業、施策といった現状と、総合計画、個別計画、予算書、行政評価などの計画・予算等における記載です。
特に、自分が携わりたい職務について、念入りに調べておきましょう。また、単にデータをまとめるだけではなく、面接で表現できるように、短めの回答をつくっておくとよいでしょう。
③自身が携わりたい職務について、議会だよりを使って、区のホットトピックを確認
以下の内容は、二次試験に向けたリサーチの説明と同じです。
二次試験に向けた準備段階である程度の下調べをできている受験生は、自身の携わりたい職務に焦点を絞って整理するようにしましょう。
議会でどのようなトピックが熱く論じられているかを確認しておきましょう。その上で、携わりたい職務に関連するものがあれば、どのような点に課題があるか、区として、どのような対策をとっていくと述べているかを確認しましょう。また、区長がどのような回答をしているかは重要ですので、押さえておいてください。
議会だよりは、1年分を確認すれば足りると思います。
どこの区も、区民向けの周知を図る観点から、区のHPに議会だよりを掲載しています(名称は区によって様々です)。
区の職員として働くということは、議会に対して説明できるように業務を行うということでもあります。その点を意識した準備を行って回答に反映していくことで、面接官の心証を良くするという副次的な効果を期待することができます。
なお、区報で調べてもよいのですが、区報は情報量が多く、発行回数も多いため、短期間で調べるのには向いていない部分があります。とはいえ、区面接で、区民向けの周知の改善に関して、区報の良い点・悪い点などを求められることがありますので、目を通せるようであれば1年分を確認しておくと望ましいでしょう。
③実際に区面接する区を訪れて、フィールドワークをしてみよう
基本的には、フィールドワークすることをオススメしていますが志望順位が低い区から連絡があった場合や、区面接までの期間が短く訪問する時間の確保が難しい場合は、フィールドワークなしでも構わないと思います。
その場合は、これまでの自身との関連を確認したり、時事・ニュースなどを把握するようにしましょう。(フィールドワークしなくても準備することではありますが)
ポイントは、区面接で「大人の対応」をする準備をする、ということです。
区面接で、全く関係ないし知らないけど、区面接で呼ばれたからきました、と伝える人はほとんどいないと思いますが、事前に何の準備もしない、といいうことは態度として示している、と受け取られるリスクがあります。
志望先ではない区等から呼ばれるというのは、特別区の採用試験の仕組み上、致し方ないところであり、面接官も理解はしていますから、置かれた状況を踏まえて、志望区で働きたい理由、志望区との関連を伝えられるように準備しましょう。全く関連がなくても、「大人の対応」ができる人材であることを伝えられること、それ自体が面接官にとっては評価となるのです。
以上、最終合格から区面接までにできることをまとめてみました。
最後に、
気になっているであろう最終合格後のスケジュール感について。
最終合格後に、どのようなタイミングで区面接を行う区から連絡があるか、区面接の試験日がいつに設定されるかは、各区の人事担当次第です。
連絡が早い区もあれば、そうでない区もありますし、
面接日が土曜日の区もあれば、平日の区もあります。
また、人事ごとですから、毎年同じように実施するとは限りません。
社会人として、休暇取得を含めてスケジュールが気になるのは十分によくわかるのですが、区ごとに状況が異なるものですので、あまり神経質にならずに、幅広く対応できるように心構えしておくことが肝要だと思います。
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