【社会人経験者】短期合格をアピールする講師・合格体験談で気をつけること2選

今回は、短期合格をアピールする講師・合格体験談で気をつけることについて、解説していきます。

公務員試験業界には、
受験生が強く強く魅力を感じる魔性の言葉があります。

その一つが、
「短期合格」
です。

短期合格自体は素晴らしいことです。

しかし、その真似をすれば、同じように短期合格できるほど、
公務員試験は甘いものでありません。
特に、社会人経験者試験においては。

逆に、短期合格者の発言を鵜呑みにしてしまって、
受験に失敗して撤退していく方も珍しくありません。

短期合格をアピールする講師や合格者の話を聞く際には、
そのまま素直に受け入れるのではなく、
前提条件がどれくらい同じなのか、
以下の2点に気をつける必要があります。

①積み重ねてきた「学習量」

公務員試験を受験するまでに積み重ねてきた「学習量」が同じとは限りません。

特に、中学受験、高校受験、大学受験で積み重ねてきた学習量が異なる、ということはよくあります。偏差値が高い学校に進学するためには、それ相応の学習を積み重ねる必要があります。

短期合格者は、
これまでの蓄積を前提としておきながら、
その点をあえて考慮しないで、受験生にアドバイスすることがあります。

講師の場合は、その方が自分の能力が高い、ということをアピールできるからです。営業ツール、アピールツールとして有効な方法だからです。
合格者の場合も同様ですが、こちらは専ら自慢の類いです。

講師の経歴を確認して、上記にあてはまる場合は、
自分とどの程度の共通点があるか、同じ前提条件を持っていたか、
という点を確認するようにしましょう。

講師自身の能力が高いからといって、受験生を引き上げる指導力が高いとは限りません。特に、個人系の講師には気をつける必要があります。

短期合格だからダメ、ということではなく、
短期合格している講師をどのように活用すれば、自身の短期合格を実現できるのか、という視点で検討していただければと思います。

②公務員試験に使える「可処分時間」

社会人にとって最も重要なものが「可処分時間」です。
どれほど優秀であっても、試験対策を全くしないで合格することは非常に困難です。
(たまにいらっしゃいますが、例外値として扱うようにしましょう。)

社会人経験者や特別区経験者の短期合格を聞く際は、
働きながらの受験か、退職してからの受験か、
受験時代にどれくらいの学習時間を確保したのか、
といった点を確認するようにしましょう。

働きながら受験する方は、
退職して短期間で合格した、という話をどこまで自分に活かすことができるかを考えながら検討する必要がある、ということです。
自分に活かせることは活かしつつ、活かせないことは他人事だと思って気にしない(あえて無視する)ということも重要です。

以上、今回は、短期合格をアピールする講師・合格体験談で気をつけること2選を解説してきました。

社会人受験生は、置かれている状況が区々です。
本当に一人一人ばらばらです。
しかも、大卒程度の試験のように、
択一試験を合格すれば何とかなるものでありません。
確実に突破するためには、確実な実力を身に付ける必要があります。

短期合格という魅力的な用語に惑わされて、
貴重な時間とお金を無駄遣いしないようにしましょう。

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