【令和5年度 特別区経験者】職務経験論文テーマ予想の答合せ

特別区経験者の試験を受けた皆様、大変にお疲れ様でした。
 
試験から1週間程度を経て、特別区人事委員会HPにて、令和5年度の試験問題が公表されました。

 そこで、論文のテーマ予想を行った立場として、
事前の予想が、どの程度当たっていたのか?
答え合わせしていきたいと思います。
 
まず、事前の予想内容を掲載します。
 
<直近3か年の出題&類題>
・仕事の優先順位(2020)
→2012、2018の類題
・仕事における目標設定と振り返り(2021)
→2018、2020の類題
・職場の活性化(2022)
→2013、2014の類題
 
過年度のざっくり分類すると、仕事の進め方に関するものがほとんど。
出題者としては、「自ら考え行動する人材」の論証を求めるスタンスで出題しているように見える。
よって、職務経験論文の本質的な出題テーマは以下の2点に集約されるのではないか。
①業務改善・業務見直し(周囲を巻き込んだ課題把握&解決策の検討と実行、PDCAサイクル等)
※組織内外とのコミュニケーションやチームワーク、創意工夫等を含む
②スケジュール管理(業務進行上のリスク管理、優先順位等)
 
<出題可能性が高いテーマ群>
①コミュニケーション(組織内外、連携・協力)
②進行管理(予定と実績の管理)
③問題解決(PDCAサイクル)
④事務改善(事前準備~改善取組)
⑤クレーム対応
⑥リスクマネジメント(危機管理、リスク評価&対策)
 
<特に注目するテーマ>
○モチベーションの高い職場作り、
○危機管理
○組織における連携
 
 
以上を踏まえて、当たっていたのかどうかを確認しましょう。
 
令和5年度 特別区経験者 職務経験論文の出題テーマは、
 
ワーク・ライフ・バランスの実現に向けた職場での取組について、 あなたのこれまでの職務経験を簡潔に述べてから、その経験を踏まえて採用区分における立場として論じてください。
 
でした。
 
上記テーマが出題されたことを知ったときは、
採用側としては、近年、男性職員の育児休業取得に係る取得割合の増加や長期間化が話題になっていること(制度面の変化)、コロナ禍における過重労働(実際の労働面)を踏まえて、そのあたりに対する受験生の問題意識を知りたいのかなと思いました。
 
事前予想と比較してみると、
ドンピシャで当たっているテーマはありません。
ただ、当たらずも遠からずといったところだと思います。
目標として「ワークライフバランスの実現」が与えられており、そのための「職場での取組」を書け、ということですから、出題テーマの趣旨に沿って、準備していた内容(職務経験)を書くことができれば、十分に合格レベルの答案を書くことができたことでしょう。
 
※「広めに予想しすぎなんじゃないの?」という疑問を持たれると思いますので、先にお答えしますと、そもそも、公務員試験クルセダーズとしては、職務経験論文対策として、出題可能性が高いテーマ群については、一通り、一定程度の答案を書けるように準備しておくことが受験生には必須と考えています。このため、この準備の範囲で書けるものが出てくれば良し、というのが発想としてあります。
 
以上、ご報告させていただきます。

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