【特別区経験者】結局、最終合格するために予備校のサービスにいくら支払えばよいのか?~最小の費用で最大の成果を得る~

今回は、よく相談をいただく質問、
「結局、最終合格するために、いくら支払えばいいのですか?」
という点について、説明していきます。

※今回は、予備校が提供する添削や模擬面接等のサービスに特化した説明を行うため、参考書や交通費・宿泊費といった費用は別扱いにしています。

まず、予備校が提供するサービスのうち、
受験生自身が対策できないものを確認しましょう。
以下の3つを挙げることができます。

①添削(論文)
②添削(面接カード@職務経歴書)
③模擬面接

なお、論文対策講義や面接対策講義、行政的な考え方習得講座などのインプットは、受験生が市販の参考書やインターネットの試験対策情報サイトを活用して独学することが可能なため、上記には含めていません。

特別区経験者は10年以上前からの過去問が公表されているなど、過去問の情報量が他の社会人経験者採用試験に比べて、ずば抜けて多いものとなっています。

このため、過去問とのすり合わせなど、多少アレンジが必要な部分はありますが、特別区経験者の対策のみに限ってしまえば、それほど対策は困難なものではありません。

ちなみに、宣伝になって恐縮ですが、
どのような答案を書けばよいのか、答案に書く内容はどのように考えればよいか、といった実践的な内容を知りたい場合は、ぜひ弊社の論文過去問実況中継シリーズ(政策課題、職務経験)を参考にしていただければと思います。市販の参考書が薄い箇所を補強することを意識して作成したものになります。

さて、本題に戻りまして、
それぞれ、主な価格帯は、こんな感じです。

価格帯は中央値的に設定しています。この価格帯の上限を超える場合は、急ぎ対応のオプションを除けば、予備校サービスとして割高と思っていただいて構いません。

①添削(論文)
→6000~10000円
※下限の価格帯だと添削のみ、上限の価格帯だと完成答案までのサポートを含むといった分け方をしている場合もあり。

②添削(面接カード@職務経歴書)
→5000~10000円
※添削の回数やサポートにより多少の幅あり。

③模擬面接
→8000~12000円
※面接の時間(40分、45分、60分など)や、オンライン・リアルの 対面の別によって多少の幅あり。

続いて、必要な利用回数を確認しましょう。

1回だけ利用して、気づきを得られる受験生もいれば、気づきと改善を繰り返して実力向上を図る受験生もいます。
今回は、標準的かつ最小限の条件を設定して、回数を想定してみました。

①添削(論文)
→計6回
(内訳)3回×2種類(政策課題、職務経験)

②添削(面接カード@職務経歴書)
→計2回

③模擬面接
→計3回

以上で、必要な情報が揃いました。
価格帯×回数で、それぞれ算出してみます。

①添削(論文)
下限:36,000円(6000円×6回)
上限:60,000円(10000円×6回)

②添削(面接カード@職務経歴書)
下限:10,000円(5000円×2回)
上限:20,000円(10000円×2回)

③模擬面接
下限:24,000円(8000円×3回)
上限:36,000円(12000円×3回)

以上から、
①~③のサービスの合計金額は、
下限:70,000円
上限:116、000円

となりました。

つまり、7万円を使えば、最終合格に必要な予備校サービスとしては十分、ということです。上限の11万6000円を超える金額を予備校・オンラインスクールに支払う場合は、その差分が何を含んでいるかをよく検討する必要がある、ということになります。

特に、面談や質問対応などの「手厚いサポート」は、時間がない社会人受験生にとっては十分に生かすことがなく、受験生活を過ごしてしまうことがとても多く、オーバースペックなサービス、過大なサービスになってしまっていることがよくあります。

論文試験や面接試験に関する質問は、添削サービスを利用する際に質問すれば十分です。また、特別区で働くことに関する情報は、特別区人事委員会や各区が開催する説明会などで確実な情報を得ることができます。

予備校や個人系講師が有している情報は部分的であり、断片的であり、確実性が高くないことを含まれている点は忘れてはいけないことだと思います。

以上、結局、最終合格のためのサービスにいくら支払えばよいのか?という、予備校関係者として大変答えにくい質問に何とか回答をしてみました。

とはいえ、お金に関することは社会人受験生にとって死活的に重要な事柄なのは、よく理解しているつもりです。

最小の費用で最大の成果を得る、というサブタイトルを付けたとおり、予備校を利用するのであれば、費用対効果を考慮しながら、最終合格につながるよう、最大限に有効活用していただければと思います。


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