【特別区経験者】3月から受験準備をする際に気をつけること
特別区経験者の受験準備を始める方は、2~3月に多いようです。
試験まで半年程度ということで、
集中的に取り組むのに適していることが、その理由と考えられます。
細かいスケジュールや科目ごとの対策は別の記事でも書いていますので、そちらをご確認いただくとして、本稿では、3月に受験勉強を開始する受験生向けに、気をつけることを説明していきたいと思います。
ポイントは、
択一の勉強だけをするのではなく、並行して、
7月中旬までの試験申込みに向けた職務経歴書の準備を進めることです。
特別区経験者試験の固有の難しさでもありますが、
7月中旬の申込み時点で、職務経歴書=面接カードを提出する必要がある点を軽視してはいけません。
ここで手を抜いて、とりあえず抽象的な内容やネットで転がっているような内容をコピペして文字を埋めて提出してしまうと、高い確率で、間違いなく面接試験で後悔することになります。
職務経歴書自体が採点対象ではありませんが、
そこに書いた内容に基づいて面接官から質疑応答がなされるからです。
あらかじめ戦略的に準備しておくことで防げたことを防ぎきることができず、面接官の評価が下がってしまう、ということは珍しいことではありません。
特に、前年に択一試験で落ちた方は、択一試験対策を重視しがちです。
しかし、択一は足切りにすぎません。
得点すべきは、論文試験と面接試験です。
論文試験は9月の一次試験日まで時間がありますが、
面接試験のベースとなる職務経歴書は、その1か月以上前に締切がきます。
試験慣れしている受験生であれば、ある程度の質疑応答を作成して、そこで望ましい回答ができるように職務経歴書(面接カード)の記載内容を作成しています。
こういった受験生を上回っていくために、この時期から準備を始めることが重要です。すぐに作成できなくても、時間をかけて練り上げていくことで、良い内容をつくり出すことは可能です。
択一、論文、面接のそれぞれの対策に対して、
どの時期に、どの程度のリソースを割くか、
ということをおおまかに決めておくことができると望ましいでしょう。