面接対策:「行政として」考えるためには、どのような対策をすればよいか【特別区経験者、社会人経験者全般】
今回は、面接試験において、職務経験をどのように活かすか?
という点について、「行政として」(行政の立場)考えるために、短時間でできる効果的な取組みを解説していきたいと思います。
この点について、公務員からの転職者の方は、それほど苦労しないことと思います。特に、新卒から公務員で働いた方は、行政の発想がベースになっているので、悩むことはあまりないことでしょう。
他方、民間企業や行政以外の公務員の方(警察、消防、教員)は、これまでの職務経験において、「行政として」、行政の立場で考えることは、ほとんどなかったと思います。
これまで考えてこなかったことを考えるためにはどうすればよいのでしょうか?
実は、公務員の働き方については、対策することはそれほど難しくありません。
一次試験を終えて、二次試験に向けて、面接対策を実施している受験生にとって有益な情報になることを願っております。
さて、
まず、職務経験をどう活かすか?という点二関して、
なぜ「行政として」考える必要があるか、という点を確認してみましょう。
これはシンプルに考えましょう。
採用後に、行政の立場で働くことになるからです。
自身が行政の一部となり、担当事業を通じて、それを発揮していくことになります。
行政というと、税務などの権力的な側面をイメージする方も多いと思いますが、特に近年では、福祉などの住民サービスの割合が増えてきています。生活保護だけでなく、高齢者福祉、障害者福祉などもあります。また、地域包括ケアもありますし、子育て支援もあります。
このような状況を踏まえ、「行政として」働くことを学ぶためには、どのような対策をすればよいのでしょうか?
結論から申し上げると、公開情報、特に本を読みましょう、
というのが我々からの回答です。
例えば、
秋田将人
『ストレスゼロで成果を上げる 公務員の係長のルール』(学用書房)
は、基礎自治体の管理職が書いている良書です。
他にも色々とありますので、ぜひ大型書店で立ち読みして、
読みやすいものを選んでみてください。
※公務員の働き方に関する本は、地元の図書館に納品されていることがよくあります。こちらもチェックしてみると良いでしょう。
面接試験対策としては、係長の視野を持って、係員としての職務を遂行するというスタンスで質疑応答できるように準備しましょう。
自分は係長になる気はないから関係ない、という視点で準備しても、
面接官に対して説得力のある回答をすることは難しいと思います。
行政の仕事の基本として、一段上の立場に立った対応が求められているからです。
余裕があれば、管理職の働き方に関する書籍を読むのもオススメです。
面接官は現職の管理職ですから、自分の状況を理解してくれている受験生がいれば、自ずと評価が高くなることが期待できます。
なお、
公務員の働き方に関する本については、
国家公務員(人事院等)の方が書いているものもあります。
こちらの方が基礎自治体の方が書いているものよりも種類が多いかもしれません。
国家公務員の方が著者の場合、心構え等は参考になることは多いですが、
自治体志望者が求める情報とズレが生じる可能性が高いです。
こちらも読む場合には、参考として読むのが良いでしょう。