カルテット公開マスタークラス聴講2♪
本日も聴いてまいりました♪プロジェクトQ@東京音楽大学🎻
公開マスタークラス最終回、講師が原田幸一郎、原田禎夫のダブルレジェンドと知り、有休取って聴いてきました!
やはり原田禎夫節は最高でした😭。。彼の言葉には演奏指導を越えた重みがあります。ユーモアを交えた語りの中にも、カルテットに対する揺るぎない信念、哲学や矜持が多分に織り込まれていて、、ある意味受講生達の演奏以上に、原田禎夫の語りに惹き込まれてしまいました。。
プロジェクトQ、公開マスタークラスは終了しましたが、来年3/30に締めの全曲演奏会があり、こちらも都合つけて聴きに行きたいです。
全カルテット素晴らしいですが、個人的なイチオシは「クァルテット風雅🎻」ですね。技術面は言うまでもなく、強弱緩急の練り込みやアンサンブルの一体感も素晴らしく、ホントに結成1年目?今後の活躍が楽しみです✨
この企画、将来の「推し」を発見する楽しみもありますね〜😆
(以下、順不同&聞き違いあると思いますが、興味深かった語録メモです。。)
「1stバイオリンのアインザッツに周りが合わせるのではなく、全員でアインザッツを出す気持ちで合わせないとだめ」
「一人一人の弓のスピードが揃っていない。使う場所も。ビブラートのかけ方も合ってない。そういう作業が足りてないと思う」
「今の人は安易に弓を大きく使いすぎると思う。抜けてかえって聴こえない。凝縮された音にならないからホールでは届かない」
「技術だけで弾いているように聴こえる。もっと自分なりのイマジネーションをもって弾いてほしい。今は薄いフラットな音楽が増えてしまった。若いあなた達には責任があると思うわけ」
「8分音符が全て同じ音になっているから退屈してしまう。譜面の裏にあるものを読み取ってほしい。音色やテンポ、雰囲気をどう変えて弾くか?情景の違いを思い浮かべてほしい」
「今はインフォメーションがありすぎる。色々な演奏に簡単に触れることができてしまう。みんな他のものを聴きすぎてしまう。それっぽい演奏は簡単に作れてしまうけど、僕はそれは違うと思う。自分達の時代は他のものはほとんど聴かなかった。自分達を信じて作り上げてきた。今の人達はそういう作業をしないよね。もっと考えて弾いてほしいわけ」
「(外側に座っていたチェロさんにビオラと入れ替わって内側に座って弾いてもらって)これは決して強制できないことだからあなた達が考えて決めればいいのだけれど、チェロを内側にしたほうがクァルテットの音に近づいている。僕だけでなく周りの皆さんもそう感じたと思う、そのくらい変わった。個々の音がよく聞こえるより、クァルテットの響きがすることが大事」
「タブレットを使って演奏するのと紙の譜面を使うのと、、僕自身は違うと思っているわけ。乱暴なことは言えないけれど、出てくる音楽が違うと僕は思っていて。使っている脳が違うのもしれない。だから僕は自分の生徒には極力そういったものは使わないように言っているけれど」