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Question6 スマホカバー

残された荷物に入っていたスマホカバーは
前月まで使用していたものと変わっていた。

行方不明になってから、荷物が見つかるまでの間、
前月までのスマホカバーの情報を元に捜索は続いた。

函館の目撃情報の1つに、
そのスマホカバーのデザインが印象的だったのでもしかして
と思って連絡しましたというものがあった。

それは行方不明当日ではなく、数日たってからの目撃情報だった。

その後、昨年の春と夏に2つのスマホカバーを
彼女自身が購入している事が分かった。

ただし、家族の知る限りその内の1つのスマホカバーを使用しているのを
見た事は無かった。

そのいつ使用していたか分からない、
また昨年の夏に購入したスマホカバーが、
翌年の旅行時にのみ使用され荷物に残っていた。

何とも不思議で考えを巡らせてしまいそうな事柄だ。

家族の手元に渡ったスマホに残っていた今回の旅先で撮った写真
は通常より少ないように思われた。

1つの仮説として、彼女は同じ機種のスマホを2つ持っていて、
家族や友人と連絡を取っていたスマホを荷物と一緒に残し、
誰も知らないもう1つのスマホを引き続き使用して
旅を続けているのかもしれない。

すぐに誰とでも繋がる事が出来る現代のテクノロジーに疲れた彼女が
意図的にスマホから距離をおきたかったのかもしれない
と考える事も出来るが、

改めて考えてみると数十年前だったらスマホ無しでの旅行も出来たかもしれないが、現代ではリスクが高すぎる。

どこに行くにも常に2つくらいのマップのアプリを使っていた彼女が、
いきなり例えば紙の地図に切り替える事が出来るだろうか。

また、過去にこんな検索履歴が残っていた。

【旅先でスマホを無くしたと携帯会社に駆け込んだら新しいスマホを
契約出来るか?】

これだけを見るとますます仮説が有効的になってはくるが、、

他の人からしたらすでに十分の数の充電用のアダプターや
ポータブル機械が荷物に残されていたという事実もあるので、
不思議な点も残ってはいる。

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