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ぽっぺん先生を読み返す④

東京国立博物館でのはにわ展、始まりましたね。
ちょうどよく、はにわが出てくる『ぽっぺん先生とどろの王子』を読み返しました。

今回のぽっぺん先生は探鳥会のリーダーとして山中を歩いている最中、皆とはぐれて片足が壊れたはにわ人形を見つけます。
立ち去ろうとしたぽっぺん先生は、何かに呼びかけられますが、背後には誰もいません。
まさか……と思ううちにどしゃ崩れに巻き込まれ……気がつくと、あのはにわになっているではありませんか。
他にもいる処遇なさげなはにわ達と共に、ぽっぺん先生はどうしたことかと思うわけですが……

この作品の魅力はやはり、色々なはにわが登場するところでしょう。
挿絵に描かれたはにわ達は、おそらくはにわ展に興味がある方はもちろん、はにわに興味がない人でもこんなにバリエーションがあるのだろうか……と思ってしまうこと間違いなし。
個性豊かなはにわ達が、特徴を生かし、彼らだけで生活をし始めるところなど、はにわファンだけでなく古代人が好きな方も楽しめるはず。

また、ぽっぺん先生シリーズお馴染みの困った出来事に巻き込まれるぽっぺん先生も健在です。
今回のぽっぺん先生は幼い少年を形とったはにわになってしまうということに。
カタコト言葉になってしまうので馬鹿にされるぽっぺん先生、気の毒です。
果たしてぽっぺん先生は元の姿に戻れるのでしょうか。

ハニワ展の前に読んでみませんか?

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