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ぽっぺん先生を読み返す③

ぽっぺん先生シリーズ、第三作『ぽっぺん先生と笑うカモメ号』まで読みました。
感想を書きます。

ホテルに泊まったぽっぺん先生。
突然、激しい揺れがぽっぺん先生の部屋を襲い、潮水が窓から入ってきました。
なんとぽっぺん先生の部屋が船になってしまったのです。
どういうことでしょう。
私もこの始まり方には度肝を抜かれました。
「それはいきなり始まります」という章タイトルがここまでぴったりな始まり方があるでしょうか。
そしてそのままぽっぺん先生はアルカナイカといういう島を目指して漂流生活をするわけですが……

『ぽっぺん先生と笑うカモメ号』は今までの作品と違ってダークな面が強く現れている……と思います。
この一冊から、後々のぽっぺん先生シリーズが段々とほの暗い雰囲気になっていくと思うのです。
また、船旅のお供となってくれるカモメとのやりとりがなんだかふんわり恋愛風味を感じさせていいのです……
先生のあんまり恋愛になれていない雰囲気、それをいなすカモメの巧なトーク術。
人間と動物のラブが見たい人にはおすすめです。

果たしてぽっぺん先生は無事に元いた場所へ戻れるのでしょうか。
アルカナイカ島にも辿りつけるのでしょうか。
それは読んでみてのお楽しみです。

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