『自由研究には向かない殺人』からの三作を読む②

ドラマ化をきっかけに、『自由研究には向かない殺人』から続く三部作を読んでいっています。
今回読むのは『優等生は探偵に向かない』。
どうぞ感想文をお読みください。

※ネタバレ注意

前回の事件解決で一躍有名人になったピップ。
その人気はポッドキャストで彼女の捜査が公開されると、再生数がとても上がるぐらい。
でも、ピップは足を洗うと宣言したのに、友人から失踪した兄を探してくれという依頼が……
ポッドキャストシーズン２が始まってしまう……

今回使われるのはポッドキャスト。
捜査の進捗を配信します。
日本ではまだまだ馴染みが浅いのかな？と思うのですが、このシリーズで使われるということはおそらく欧米では普及しているのでしょうね……
また、ティンダーやインスタのDMなども出てくるところに、おっ！と思いました。
ピップのサイバーストーキングの腕はまたまたすごいなと思うばかりです。

『優等生は探偵に向かない』が『自由研究には向かない殺人』と違うところ。
それは、捜査をすることが小さな町の誰かの秘密を暴くことだと気づくところでしょう。
捜査をするうちにピップは、彼女が住む町の誰かーーーーーー誰かが秘密を持っていることに気づきます。
そしてわかる、衝撃の真実。
『自由研究には向かない殺人』のYA的爽やかさとは違う、苦い後味が読後に広がります。