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ぽっぺん先生を読み返す⑥

『ぽっぺん先生と鏡の女王』を読み終わりました。
作中でも言われていますが、"これまでぽっぺん先生ほどヘンテコな運命に出くわしてきた人物は、この世にーーー八人とはーーーいないでしょう。"
全くその通りだと思います。(その六人目までがぽっぺん先生物語の六巻までに登場するぽっぺん先生自身のことであり、七人目というのも、この物語におけるぽっぺん先生その人である……という文章が続きます。その通り!)

今回のぽっぺん先生は、教授会に向かうところから始まります。
彼は教授に推薦される万年候補生なのですが、決め手になる論文がいつも夢のような結論にまで発展してしまうらしいので、教授にはなれないとのこと……
今回もダメだろうと思うぽっぺん先生は、そのことを考えまいと、父親の日記から落ちた原稿用紙のことを考えます。
どうやら父は、ぽっぺん先生が十歳になった記念に童話を書こうと思い、原稿用紙に物語の見出しを書いた様子です。

ホテル・コンドル
あくびの村・心の森
女神のはらっば
女王の城
鏡の迷宮

ぽっぺん先生と鏡の女王

と、書かれておりました。
一体何のことなのでしょう。
ぽっぺん先生もわからないまま、学校へ着くと教授会の皆から祝われます。
ようやく教授に推薦されたのです!
嬉しいはずが、考え込んでいた父の物語のことに引き戻され……「タイム!」と叫んでしまいます。
その瞬間…… ホテル・コンドルの一画へ移動してしまいました。
また、ぽっぺん先生の冒険が始まります。

ぽっぺん先生は物語の世界から出られるのか。
教授にはなれるのか?
ぜひ読んでみてください!

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