ぽっぺん先生を読み返してみよう①
最近、懐かしの児童文学を読み返しています。
子供の頃大好きだったのが、ぽっぺん先生シリーズ。
ぽっぺん先生は、38歳独身の生物学助教授。
ツッカケで歩く音が、ぽっぺんというガラス細工のおもちゃに似ていることから、ぽっぺん先生と呼ばれるようになりました。
黒いべっこう縁の丸メガネをかけて、鼻が大きく、個性的な顔をしています。
第一作目の『ぽっぺん先生の日曜日』は、休日、ぽっぺん先生が自分の蔵書を整理しようとしていたところ、子供時代に読んでいたなぞなぞの本を手に取ったら、その中に引きずりこまれて……というお話。
章タイトルがなぞなぞになっていて、これがまた、いいんですね。
「ペリカンのくちばしには、なぜふくろがついているのでしょう」……とか。
出てくる人々……人々?も不思議すぎて……
ぽっぺん先生も大概変人なのですが、みんな変。
そして、この変な人々を描くさし絵も素敵です。
作者の舟崎克彦さんが手がけた装丁とさし絵が、本シリーズの大きな魅力でしょう。
今の子供たちは多分、こういう独特の絵柄、読まないかなあ……と思ったりもするのですが、興味を持ってくれたら嬉しいですね。