短歌集「一瞬しかない」

(1)

ドアが開き風の過ぎ去る一瞬を駆け抜けている抱きしめている

水の中瞼の裏の万華鏡青く輝く今だけの今

光る棒揺れる世界の中心で眩い嘘を信じる私

丘の上海を見ている横顔を見ている私確かな予感

来る日は今日の続きの1日か終わる世界を私は生きる


(2)一瞬しかないのことを語るラジオ

「一瞬しかない」は今年で結成四年を迎える女性アイドルグループです。キャッチフレーズは「誰かの『心の柔らかい場所』に。」
現在、喫茶めい、仆破フリル、銀海、晴後すずめの四人で活動中です(ただし、喫茶めいさんは調子を崩して活動休止中)

(追記:2023年4月30日、仆破フリルさんと銀海さんの2人は卒業しました。同6月現在、新体制による活動準備中)

(追記:2023年6月30日付で喫茶めいさんは脱退。2023年9月より、平野なずな、乙坂ハオ、永井瞳子という3人の新メンバーを迎え、新体制で活動中です)

(追記:2024年5月をもって乙坂ハオさんは脱退、その後数ヶ月3人体制で活動を続けていましたが、2024年9月29日に新メンバー黒木蘭香、宇野さくらのお披露目ライブがあり、2024年10月現在、5人体制で活動中です)

参考:

私が一瞬しかないと出会ったのは、2021年4月、以前より推しているアイドルグループLeo-Wonderの主催定期ライブを配信で見た時のことでした。どこか懐かしい感じのする楽曲、メンバーそれぞれの特異なキャラクター性、素朴と言っていいパフォーマンスなどに、ほんのり惹かれるものを覚え、時々サブスクで楽曲を聴いたり、SNSでメンバーさんの動向をそれとなく追ったりするようになりました。本格的に追いかけるには至らなかったのですが。

劇的な変化が起こったのは2022年5月。同じくLeo-Wonder目当てで配信を視聴した屋外イベントに、一瞬しかないも出演していたのがきっかけでした。
上記の通り緩く気にしていたこともあり、軽い気持ちで見た一瞬しかないのステージ。その時は「そうそう、こう言う感じだったよな」と思いながら楽しく視聴して終わったのですが、気がつくと、アーカイブで何度も彼女らのステージを見ている自分がいました。特に、初めて聞いた「わたしのプリズム」の部分は何度も何度も戻って視聴しました。平たくいえば、この曲が気に入っちゃったわけです。

(調べてみたら初お披露目は2021年7月の銀海さん生誕ライブだったとのこと。わたしにとっては初めてでも、ずっと歌ってきた曲だったんですね)

明るく爽やかなメロディ。訪れまた過ぎ去る夏の、一瞬の輝き。まさに「一瞬しかない」というグループ名を象徴するような曲。明るければ明るいほど切なく、切ないからこそ輝きが増していく、そんなこの楽曲に、知らずわたしは心を奪われていたのでした。

アーカイブ視聴期間が終わって間もなく、YouTubeでのMV公開、そして配信リリース。
夢中で聴きまくるうち、ふと、じゃあこれまで緩く聞いてきたはずの今までの曲はどうだったんだと思い、再び過去曲も聞いてみると、これがまた思ってた以上にいい! 耳が開かれた、とでも言うんでしょうか。軽く聞き流して気づかずにいたそれらの曲の魅力に改めて気が付かされ、7月にリリースされたファーストアルバム「一瞬しかないの『ファーストアルバム』」(というタイトルなんです)では、現メンバーによるヴァージョンも聞けて、ますます好きになりました。

その後、特に惹かれていたメンバー晴後すずめさんがツイキャスをやっているのを知って足繁く通うようになり、ついにはライブにも足を運ぶようになり。

もう、前からの推しにちょっと罪悪感を感じるくらい、一瞬しかないを推しています。

いやー。推しって本当に尊いものですね。


(3)

湯煙に惹かれ引かれて後にする日々の暮らしは夢か現か

星が降る白い世界の底にいて私はあなたの瞳に映る

鈴の音よひとりの私が伸ばす手をひとりの誰かの元へと運べ

守れない約束の距離埋めるように小さな星が僕らを見てる


( )

一瞬に過ぎ去る音と光る刻記憶の中で鳴り止まぬ愛

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