社会人1年生、内定者時代を振り返って
こんにちは。高校5年生です。
昨日、私が勤める会社で内定式が開催されたと聞きました。内定式のことを思い出すと、実家の自分の机の周りの風景が浮かんできて泣きそうになります。もう2度と再現されることのない部屋の風景です。そこにあったものは東京の自宅、今私が座っている目の前に置かれているものばかりだというのに、これら全てを掴んで福岡に帰ったとて再現することのできない風景です。
話がそれました。もう内定式の時期かと、私はしみじみしております。あの頃、私は心を決めたにも関わらず、行く末の見えない春からの生活に不安を抱えておりました。選んだ進路もこれで本当に良かったのか、自信があったと言えば嘘になるでしょう。内定承諾書に印鑑を押してもなお、本当にこの会社に入るのかと心がどこかぐらぐらしていたような気がします。
私は福岡に居場所を失った代わりに、東京に新たな居場所ができました。憧れの東京に居場所ができたことは喜ばしかったものの、引き換えに福岡を離れることがこんなにもダメージを負うものだとは上京前の私は知りませんでした。けれどももう、私は引き返しません。引き返すことはできないと言い切りたいですが、引き返すことはいくらでもできます。ただけじめとして、私が引き返すことはしません。自ら掴んだ初めての居場所を守ること、これが今の私の使命です。
来年春に入社する人達は、どんな気持ちでやってくるのでしょう。内定者の期間を、どんな風に過ごすのでしょう。1年前がついこの間かのように浮かんできます。あの頃の私と同じ顔をしている内定者がいるのでしょうか。後輩を迎える前に私が1人前になっていなければと、身が引き締まります。
少し前に見えている入社の時が、ゆっくり、しかし確実に遠ざかっていきます。私はこれからどうなれるのでしょう。どんな道を歩いていくのでしょう。見えませんが、見えないからと言って悪いものになるとは限らないことを、私は今年学びました。きっと会社員人生で1番フレッシュな1年目は、10月で折り返しです。あと半分、いただいたチャンスを胸にしっかりと抱きしめ、歩んでいきます。
以上、「社会人1年生、内定者時代を振り返って」でした。
最後までお付き合いくださいましてありがとうございました。
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