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広告振り返り~2022年1月編~

 note上ではあけましておめでとうございます。広告もテレビだとCM上では佐野厄除け大師のCMが流れだし、黒豆のCMが流れ、おせちの広告が流れているからお正月感があるってもんですが、ネット上の広告ではそんな季節感もへったくれもありません。いつだっておねがい社長がお出迎えです。
 とはいえTwitterに佐野厄除け大師が進出して来たり、おせちの広告が流れてきたりしてもTwitterやyoutubeを見ている層は買いそうに無いもんね。自分の教師の友人曰く、今時の小学生はおせちなんか食べないと聞く。
 そりゃあ数の子だの田作だのというクセのある食事をわざわざ食べたいと思う子供は少数派だと思うんだけども、ちょっとは食べてみても学びがあるんじゃないかなあ、と自分は思います。そんなジジくさいことを書いている人間が書く広告振り返り、2022年も可能な限り更新していくぞ! そんなことを書いてたら2月末だけどゆるして

・少女廻戦

 女の子にイチゴ味のチョコバナナを食べさせて、途中で引き下がったら女の子がチョコバナナを欲しがる広告。この女の子も物欲しそうな顔をしているがチョコバナナを食べたいだけで、他の意味は一切ありません。きっと。
 それにしても少女廻戦の3Dモデルは広告界隈の中でも屈指の可愛さじゃないかなあと思います。マイナーな広告だと思うんだけど、この続きがあったら普通にdlsiteでも売れちゃうんじゃないですか。
 こんだけ良い映像なのに多分本編にこんなシーンは無い。これで別にゲーム作らんか?

・超次元彼女

 超次元彼女は完全にHero Warsパロディの方に舵を切っている。最初の突き落とされるくだりとかHero Warsでさんざん見たでしょ。
 超次元彼女は他にもあったような無かったような気がするけど広告モチベが無くなった時にいいね欄から消してしまった可能性がある。まあどれもこれもHero warsだからそんなに問題は無いが……

・State of Survival

 ステサバもHero Wars広告の亜種にチャレンジ。途中まで中々軽快にクリアしているが、けっきょく無茶な相手に突っ込んで死ぬのはいつもの流れですね。

 地味にステサバはジョーカーコラボをやっていたらしいが知名度としてはマジで低いと思う。
 ジョーカーファンでもステサバとコラボしてるって聞いた事ある人はそんなにいないのでは。

 いつもの拠点作成広告も完備。すぐ背後にゾンビのいた監獄付近で基地を作るのは中々リスキーな気がするが、こういう状況では背に腹は代えられない。
 あと看守ゾンビがトンファーを持っているのもよく分からないよね。看守が持っているのは警棒とかでは。

 七海が噛まれてゾンビ化してしまった所を注射してゾンビ化を解除する広告。これだけ見ると結構面白そうではある気がする。
 その後はいつもの基地作成で終了。しかしゾンビに噛ませる猿ぐつわとして、ひよこが正面についている猿ぐつわで問題は無いのだろうか。

 このひよこ猿ぐつわは他の広告にも登場しているんだけども、何故ひよこの意匠をわざわざ使っているのか。過度な暴行描写、性的描写と突っ込まれるの避けたいからだと推測は出来るが、そこまでして猿ぐつわを噛ませたかったのかなあ。
 ゾンビ物だと感染者を拘束して治療を待つ、みたいな描写はありがちだけども、いざ広告にするとなるとめんどくさい。そういう苦慮を感じさせるひよこだと思います。

 ひよこ猿ぐつわスタイルで一番苦戦していて、最後まで苦戦しそうなのはこの広告。
 基地の立地も街のど真ん中だし、ここで助かっても後々ゾンビに殺されそうだ。

 スケベ心を出してたらゾンビが出て来て超大変、というパターン。
 割と基本に忠実なステサバで好き。

 出だしがコマンドーを思わせる内容だ。
 基地を作るくだりとしてはいつも通りなんだけど、地味にパラソルがバイオのアンブレラ社を思わせるデザインになってるのはちょっと細かい。勝手にそんなことをして良いのかはともかくとして。

 団子結びが洗濯機に引っかかっている背後からゾンビに襲われる広告。
 緊急時の髪型には気をつけよう! 最後の基地作成パートも地味に使いまわさず、いちいち作成している辺りがちょっと凝っていて好きです。

 女二人で逃げ出す広告。
 地味に最後の築城パターンも多いんだけど、この築城の場合は途中まで水の堀しか作っていないのは将来的に不安が残りそう。
 最後にちゃんと壁を作ってはいるけども、水辺方向に壁が無いのはやはり不安。泳いでくるゾンビにはどう対処するつもりなんだ。

 「ランニングから帰ってきたら大量のゾンビが襲ってくる」って冷静に考えるとおかしくて、何故この女性はランニング中に他のゾンビに襲われなかったんだという疑問が出て来る。
 こんなに大量のゾンビがいたら普通にランニング中にゾンビに出会うんじゃないの。その辺の変な所がまた面白いんだけども。

 施しをした浮浪者に助けられる広告。
 ちょっとアクション、シューティング要素がある分、その後の基地普請要素は弱め。まあ毎回基地の作成が凝っててもしょうがないので、たまにはこういうのも良いでしょう。

 ゾンビ化した強盗やら民衆やらを倒しつつ、医療施設から基地を作っていく内容。
 地味に職業ごとに作成する基地が異なっているのも細かくて好きです。

 ステサバは実写広告にもチャレンジ。銃にリアリティが無いのは、銃の表現規制が厳しいからだろうか。
 それはさておき、散々銃撃戦だけやっておいて「To Be Continued…」とやられても一体何の話が続くのか分からないよ。もうちょっと後半の話に引く要素が無いと続かれたって困るなと思いました。

 実写版ステサバは他にもあるけど、どれがどれに繋がっているのか分かりづらいのは続き物広告として致命的だと思った。
 多分この広告が最初なんじゃねえかなとは思う。思うけど、説明不足だから違うかもしれない。

・Age of Z

 Age of Zもいつもの要塞芸だが、そこに至るまでのガンシューパートは普通に面白そう。ハウスオブザデッド4みたいだ。
 このガンシューパートだけで一本作らないのかなとも思うが、そうすると詐欺になっちゃうから要塞パートを入れてるんでしょうね。どんな時でも要塞を建てる広告として、それもまた持ち味だけど。

 FPS風Age of Z二作目。
 ちゃんとタワーディフェンス要素も含めているが、Age of Zは謎の兵器をデザインするのが好きだよね。最後にゾンビをめちゃくちゃ轢いていくローラーみたいなの、現実に存在しないでしょ。

 ただただタワーディフェンスして成功する広告もある。
 他のAge of Zに比べると薄味な印象。

 だからと言って失敗しても別に薄味なのは変わらないんだけども。
 映像に起伏が無い気がするんだよなあ。

 ハチャメチャな地形をトラックで走って逃げたら、地下施設に逃げ込んでOKみたいなノリの広告。
 普通にこの地下施設にゾンビが紛れ込む恐れは無いのか? エレベーターで降りてるけどなんだか危なっかしい。

 Age of Zはとにかくトラックで変な地形を走らせがちだなあと思います。
 こんなん普通に脱線して死ぬでしょ……と思ってしまうが、別に脱線しないで上手くやるのがゲームらしさという所。

 出だしのアンデッドパンジャンドラムがかっこよすぎる。このアイデアだけで3広告くらい擦れそうなクールぶりだ。
 こんなゾンビでも何でもない超兵器が突っ込んできたら失敗するのもやむなし。

 相変わらずパズル&サバイバルもパクっていく。最近すっかりパズサバも見かけなくなったのでやりたい放題だな。

 ゾンビ化しているうちに美人のケツを眺めておいて、それからゾンビ化を解除するのは普通にずるがしこいなと思いました。

 スケベしてると見せかけてゾンビ化した美女から逃げようとしている広告。最初はスケベ目的だったのが、スケベ直前でゾンビ化してしまったんでしょうね。
 こういう演出はAge of Zの上手さを感じるので好き。

・Royal Match

 ニコ動風コメント広告も久々に見たもんです。もうテイスト自体が古すぎて、一周して見ていて面白い。
 それにしてもこの広告のコメント欄は比較的オーソドックスなコメントが多めだなあと思います。だからと言ってshita big redがたくさん出てきてもくさいのには変わりないんだけど。
 それにしても、そろそろニコニコ動画を知らない層がネットに多くなってきても不思議では無いんじゃないの? ニコニコ動画を知らない層からしたら、この広告はどう見えているんだろう。画面に邪魔な文字が流れている広告、というくらいにしか思われないんじゃないか。

 ファミリーファームの冒険リスペクトの広告。これはパズルで暖炉に薪をくべるより、先に寒風が入って来る窓を修理するのが正解でしょ。
 暖炉が壊れて凍死するする辺りもファミリーファームリスペクトが深い広告。

・いけー!放置戦士

 もうタイトル的に放置ゲーム以外あり得ない放置ゲームの広告が登場。日本語ボイスだけかと思いきや突然英語ボイスが混じって来る辺りに統一感が無いなと感じてしまう。
 3DCG自体は中々面白そうに見えるが、実際にそんなゲームなのかは分かりません。

・インフィニティキングダム 諸王の戦争

 新作枠としてはインフィニティキングダムが登場。
 いかにも海外ゲームらしい登場人物たちがポーズを取っているが、この動きのクオリティ自体は実在するゲームみたいなクオリティだ。
 最後まで映像を見ても何をするゲームなのかはよく分からないが、とりあえず歴史上の偉人を使うシミュレーションゲームだということは分かりました。

 タイタニックパロディからstate of survivalみたいな建国描写に繋がる広告。割と見慣れたフォーマットだけどタイトルだけ違う感じが面白い。
 子供を産むという描写も、こういう演出ならまあTwitter的に全然セーフラインでしょう。金銭遊戯ほど攻めていない、けどちょっと攻めた描写も入れたいという欲張りな広告です。

 高級島合体広告。グラフィックは豪華で、最初から実況つきで、内容も面白いんだけど、結局トップウォーのパクリです。
 でもグラフィックが豪華ってだけでちょっと面白そうに見えるし、何なら実況もついてるから普通に面白そう。どうせ嘘をつくなら本格的にすげえグラフィックでやってやろうという気概に負けた。

 島合体広告は数あれど、島が合体する理由は磁石を持っていてその磁力によって島同士が引き寄せ合っているから、という理由付けまでしているロジカルな島合体広告がかつてあっただろうか?
 敵が来たら磁極を変更して追い返すとか、近くに金鉱があれば磁力を変えて吸い寄せるとか、普通に初代プレステ時代にあった実験的意欲作みたいなノリで面白いと思う。やっぱり島合体ゲームをどこかで作りませんか? あるならダウンロードします。
 突っ込みどころとして、島同士が合体する程強い磁力を持つ磁石に接近して人体は無事なの? という所はあるが、まあ大丈夫なんでしょう。その辺は嘘の広告なんだし、現実の理屈で詰める方が空気を読めていないようにすら感じる。

 奈緒という女優が早口言葉を言う広告もある。
 コラボ広告なのは分かるが……という内容。まあ2月には奈緒がちゃんとゲーム実況をする広告も出ているので、本番は2月からです。

・空の勇者たち

 2月からが本番勢は空の勇者たちも挙げられる。2月からは空の勇者たちの広告が大量に出て来るので、とりあえずこの広告を見て予習しておきましょう。
 夢オチと言う形で同じ映像を同じ広告で繰り返すのもこれまで意外とやっていなかった裏技な気がする。

 このPVだけ見ていると未曽有の大冒険が待っていそう。最初にデカい龍を追っていたら足もとにいる子龍を仲間に出来るのもちょっとエモいストーリーだ。
 普通にこの映像は好きです。

 キャラメイク広告。キャラ自体はかわいいんだけど、ボイスは初見だと何を言っているんだかよく分からないところも多い。
 かわいい声を目指しているんだろうけども、聞き取れなかったら意味が無いという当たり前の事実を教えてくれる。

 ドロップだけで大活躍するいつもの偽ゲーム広告も完備。
 ゲーム画面っぽさも他の偽ゲーム広告より高いように見えるのでちょっと凝ってる。メニュー画面が頻繁に表示される感じがそれらしいのかもしれない。

 妙に説明的だけども、なんだかんだたくさんドロップするという広告になってるし、マップにハマってる敵を弓でハメている辺りも妙にリアルだし、最後にはちゃんとオチがあるしで中々出来が良い広告。
 空の勇者たちの広告の中で一番面白いのは現状これじゃないかなあ。

 毒にも薬にもならない漫画広告も完備。料理スキルがあるゲームらしいです。
 料理要素ってそんなに魅力的なのだろうか……

 200連ガチャはともかくとして、PS5だのiphone13proだのって簡単にプレゼント出来る物なのだろうか。
 プレゼントしましたという証拠も無いし、名前だけ出しているだけな気がしないでもない。

・Ace Defender Dragon War

 新作タワーディフェンスゲームらしい。日本というかアジア圏でのタワーディフェンスゲームと言えばアークナイツのような気がするが、それでもタワーディフェンスジャンルで攻め込む辺りに「俺の方が絶対に面白いぜ!!」という意気込みを感じる。
 広告内のナレーションこそ英語のままだが、ちゃんとAwesomeを「すごい!」、Excellentを「お見事!」という日本語テロップで上書きしているのにはそこはかとない真面目さを感じて良いですね。変に日本語に置き換えていないのも良い。
 広告だけ見る感じではいつもの失敗系広告であることは一旦おいておきましょう。

・水都百景録

 街を作成していくアプリ。山水画みたいな雰囲気でカッコいいが、何を言いたいのか分からない。
 分からないけど雰囲気が好きだから取り上げました。

 雰囲気を残しつつ解説も入れた広告もあるが、やっぱり現代広告の中では刺激が薄いなあという印象。
 現代広告は雰囲気だけでは生きていけない。厳しい……

・ブルーアーカイブ

 ブルーアーカイブのバレンタインイベントの広告なんだけど、映像の展開がクール過ぎるだろ。最初にvaporwave調の映像から始まり、狐坂ワカモという「七囚人」という危険人物の紹介でロック系、暗色調のPVに変わり、そこからEDM系の音楽で氷室セナ、合歓垣フブキ、各務チヒロという秩序寄りに見えるキャラの紹介になる。
 たかだか1分程度のPVなんだけど、音楽と映像のテイストでキャラの雰囲気まで初見の人にもキャラの印象を伝えているのは中々に策士だと思います。狐坂ワカモの紹介の時だけセリフをぎっちり詰めて、それ以外のキャラでは文字を少なめにする事で1人だけいる悪人のテイストをより深く印象付ける表現をしているのはとても良いですね。
 もちろんゲームをしたら氷室セナという人物の方がよっぽど悪人なのかもしれないし、狐坂ワカモは意外といい奴かもしれない。しかし何にせよ初見の人間にきっちりとキャラの印象をつける、1分でゲームの告知をするという意味では非常に完成度の高い映像だと思います。さすがYoster。

 ちなみにアークナイツもド派手なリアル広告をバチーンと打ち出して来ている辺り、Yosterの勢いは今年も継続しそうだ。
 山手線に乗っているとゲームの広告で出てくるのはマリオブラザーズとアーミヤというところまで来ているので、電車の中なら任天堂と同じ勢いで広告をしているのは半端じゃないぜ。
 そんだけ広告の凄さを見ておきながら、自分が実際にやるソシャゲは白夜極光。Yosterではないじゃねえか。

・モスバーガー

 モスバーガーは音MADで広告戦国時代に殴り込みをかけて来た。色々なネットミームを無作法に突っ込んだかと思いきや、大企業特有のマネーパワーでネットミームを役者さんを起用して概ね再現しちゃうというパワープレイで合法音MADを作成してきた。
 ちなみにエルシャダイのイーノックに関してはフリー素材なので役者では無く素材のお味を楽しめるのも粋な真似をしてくれたなと感心しています。トムブラウンの音MADと言えばダダダダ天使の音MADを思い出すけども、広告として音MADを成立させる剛腕には驚愕せざるを得ません。
 原曲はオリジナル曲らしいけど、サビはYo-Kai Discoっぽくない? その辺も好きです。

 音MAD素材の漫才も別に撮影しているんだから凝っているが、よく考えたら漫才で1広告になり、音MADで2広告目に出来るんだから独特な広告展開だなあと思います。
 漫才としても普通に面白いんだけど、実在の人物名は出さないように作っている辺りに広告案件らしい気遣いを感じる。

 ちなみに広告の前にはちゃんと予告編を出しているのだが、この予告編に関しては知っている方が意外と少ない印象。
 予告編で音MADテイストである事は謳っているんだけども、このタイミングで大騒ぎしていた人は見かけなかった。何なら自分も後から知りました。
 次回の予告編はもうちょっと騒がれるんじゃないかなあ。

 テレビ向けには真っ当なCMも出しています。
 この辺も大企業らしいしたたかな広告戦略だなあと高評価。突然テレビで音MADやり出したらそれはそれで面白いけど、テレビを見ている層にはこういう広告の方が喜ばれるはず。
 俺はネットミームに擦り寄る広告に興味ねえんだよ、二度とやるんじゃねえよという方々もこういう広告なら安心して見られるでしょう。

・ゼブラック

 漫画系広告はツイッターでもyoutubeでもどこでも見かけるものだけども、まさかボーボボを広告するとは驚いた。当然ボーボボみたいな不条理ギャグを切り抜いて広告にしたら、一体何が何だか分からない22秒の映像の出来上がりである。
 ボーボボの面白さがどこにあるかは分からないんだけども、それでもこうして局所を切り抜かれたら切り抜かれたで「意味不明」という感想しか上がってこないのは興味深い。ボーボボ本編も冷静に読み解こうとすると意味が分からないと言えばそうなのだが、やはり本編を通して読むとちゃんと話の筋が通っていて面白いのだ。
 不条理ギャグは雑に切り抜いても面白そうなものだが、不条理ギャグの方が理屈の通った作品の切り抜きよりもシーンの切り抜きはデリケートに行わなければ面白さが伝わらないものなのかもしれない。何にせよ、ボーボボを現代広告のフォーマットに落とし込まなければならなくなってしまった広告担当は苦労したことと思う。

・REALITY

 いわゆるライブチャットアプリなんだろうけど、蜜舜というバーチャル配信者は初めて見ました。こういうノリの人は他の大手Vtuberにもいそうだけど、「このREALITYには」でちょろっと出て来る訛りがこの配信者の個性なのかな。
 二次元の皮を被った配信者も相当数を増やしてきたが、このブームはいつまで続くのか。もう一つの配信スタイルなのかもしれないが、自分はいまいちこの流行の面白さがよく分かっていない。

 バーチャル配信者は個性付けが大変だなあと思うけど、そんなのは人間の配信者、芸能人でも一緒だよなあ。
 でも人間の個性に比べて、バーチャル配信者の個性付けはかなりオーバーに個性付けをしないと印象に残らないから難しい。逆に人間の個性はどうして深く残るのか、あるいはアニメキャラの印象はどうしていまいち残らないのか、というのはちょっと興味深いテーマかもしれない。

 何にせよ、ウケる配信者はバーチャル現実問わず皆ハキハキ大声で喋っている印象がある。ボソボソ系の喋りでウケた人として思い浮かぶ四千頭身の後藤を見ていても、ちゃんと何言ってるかははっきり分かるくらいにはハキハキしているんだよな。
 とりあえず配信者になるなら今時ボイトレくらいはちゃんとしておく必要がありそう。素の声がハキハキ系ならまだしも、日常生活がボソボソ喋りの人は特に配信用に声を作っておく必要があるでしょうね。

 あとこれは2月の広告なんだけど、比較の為先取りで掲載。さすがにモーションがイカレているしビジュアル的なインパクトでいいね数、RT数共にトップクラスだ。
 チートバグみたいな挙動をしているけども、こんな動きがメインの配信者がいたらそれはそれでイヤだよ。何だかんだ喋りもハッキリしていて、字幕が無くても何を言っているか分かるのは配信者として好印象。
 沈黙と喋りのタイミングもセンスがあるし、やっぱり伸びている人は伸びている相応の理由があるんだなあと思います。

・NUROBiz

 大泉洋の広告ばかりやたら見るNUROだけど、実は錦鯉とコラボした広告も出していた。
 個人的には大泉洋と猫が出て来る広告よりもこっちの方が面白いから好きです。

 でもyoutube上でこの広告が出てきたのは2021/10月の出来事なので、Twitterで広告が出て来るまでにはやっぱりちょっと時間差があるんだなあと再認識。

 この広告もめっちゃ好き。錦鯉ってなんでこんなに面白いんだろうね。

・超音波口腔洗浄機

 こういう道具ってamazonとかで話題の中華製品なのでは……? とうとうTwitter界隈にもamazonの怪レい商品が参戦。
 歯石、歯垢除去が出来るらしいが、こういうのって歯医者みたいなプロがやらないと危ないんじゃないの。
 正直鏡を見ながらでもこんな歯垢除去とか出来る気がしません。ショッピング広告が新しいTwitter広告の潮流になるかもしれない、という事だけ覚えておくと良いかもしれません。

・Loorain

 何だかよく分からないが、伸縮する棍? 警棒? か何かのようです。
 この広告映像自体は結構カッコいいというか、普通に一本欲しくなっちゃっている。人をぶん殴る予定は無いけど、男子中学生はこういう武器になる棒の一本や二本欲しくなっちゃうよな。
 2022年1月ショッピング広告の中では一番好き。誰かください。

・ファイラHMB

 かつてyoutube動画で一世を風靡したファイラHMBが今更Twitter界隈に殴り込み。しかも小島よしおコラボなんかしちゃっているから、余計にコストが高そうな広告だ。
 ちなみにリンク先に小島よしおはいませんでした。いつもの広告文句が続くので、リンク先まで見なくても良いと思います。

・ザ・アンツ

 カマキリに対してアリのサイズがでかすぎるし、アブラムシが地上にいるのは奇妙だし、なんかアリとテントウムシで戦ってるしで、ずいぶんムシキングみたいなノリの広告に振り切って来たなと感じる一本。
 この広告のアリは全体的にデカすぎないか? もうちょっと小さいと思うけど、現実にはこれくらいのサイズのアリもいる可能性を考えるとあんまり突っ込むのはやめておきます。

・金銭遊戯

 美女二人が走ってコインを集め対決をしていると、途中で片方が突然スーパーカーをドロップしてドライブゲームを始めてしまう広告。走ってコインを集めるってマリオカートみたいだな。
 ダウンロード無料で広告を見せて儲けるタイプのゲームならこういうゲームがあっても面白そう。ノリとしてはテンプルランみたいな感じで。

 美人秘書とイチャイチャするゲーム映像。水鉄砲で混浴してる女性にひっついた泡を吹き飛ばすミニゲームって内容はオヤジくさい発想を実現した内容で楽しそうのに、実際に遊ばせてくれないのはちょっとどうなんだいって思っちまうよ。
 というか最初から「寝る」「愛撫」「混浴」の選択肢があるんだから、そういうバカエロゲーとしてDLsiteとかで配信したらそこそこ面白そうな気はする。でもやっぱりソシャゲにした方が金儲け出来るんだろうなと思ってしまいました。

 こういうおさわり系広告は放置少女でもやってた気がするけど、胸のみならず股を触り始めるのはちょっとラインを越えてるんじゃないの。
 下乳にキスとか、描写にいちいち生々しさがあるのもなんだかなあと感じる。どの選択肢を選ぼうが、結局指で触っているし女性が嫌がっていないからOK! とツイッターは思ったんだろうか。

 鍵穴から美人を覗いていて、もう辛抱堪らんと出て行ったら不細工が出て来た……というストーリーなんだろうけど、そこまで不細工では無いよね。
 他の広告のババがあまりにもインパクトが濃すぎるのが悪い。

 金銭遊戯にもババはいるんだけど、社長のババに比べて上品な印象があるんだよな。
 ババはババなんだけどそこまでババくさくない、けどやっぱりババというラインのババです。

 金銭遊戯のババは「有閑マダム」と呼ぶようです。金銭遊戯の広告に出て来る女性には有閑マダムと言うと、広告通ぶれるぞ。
 マダムと交際する分マダムに拘束されて終わるのも地味に社長ではあんまりやらないオチ。社長の場合別の美人秘書をはべらせちゃうもんね。

 美女に金を投げていたら、妙に俊敏な有閑マダムに金を全部奪われてマダムに惚れられる広告。
 金銭遊戯は早めにマダム=お邪魔キャラの構図を打ち出してきたな。

 金庫に入った泥棒を見つけ、告発するか助けるかを繰り返す広告。最後の「告発する」→「助ける」で泣いたり誘惑したりを繰り返すループが滑稽で好き。

 「告発する」→「助ける」ループは金銭遊戯ならではの持ち味なので、今後もやってほしいなと思います。

 スマホを拾ったら社長に転生しちゃう話なんだけど、最後のBGMはどう聞いても遊戯王の熱き決闘者たちだよな……?
 ちょっと音程が違うからセーフという理屈なのだろうか。全然セーフでは無い気もするが、注目度が低いのでそんなに突っ込まれていない。

 金銭遊戯は逮捕された秘書でも気に入った人間を釈放して着せ替え人形みたいにするが、逮捕歴のある人をそのまま秘書にするのはちょっと怖いなと思いました。

 透視能力を持った主人公が銀行強盗を仕掛けて金持ちになる広告。普通に泥棒なのでは? まあ、徳川埋蔵金的な隠し財産だったんでしょう。多分。
 しかし最初の透視されている事に気付いた女性も何者なんだろうな。普通に生きてたら透視されてても気づかないと思うが、やはり女性も能力者だったのだろうか。

 秘書に散々搾り取られ、平民になってしまった社長が貢いでいた美人秘書は実は男だった! というオチ。
 結構衝撃のオチだったんだけど、よく思い出したらおねがい社長だと女装しておじさんから金をもらう広告があったし広告界ではそんなに変な話では無かった。

 美人秘書にいたずらしてたらバレてクビになったが、結局スロットで逆転するのが金銭遊戯流。
 10連ガチャとか言うといかにも社長なので、すこしズラして表現してきたのだろう。

 普通に美人がいっぱい出て来る広告もある。
 以前まで金銭遊戯はこういう広告がメインな気がしたけど、1月で路線を変えて来たのが明確になった。

 先月の広告なんだけど、おいでやす小田が登場するコラボ広告もやっていたらしい。
 おいでやす小田の演技が面白い、良い広告です。昨年末に出た広告だったし気付かなかった。

・EVONY

 溶岩を落とす→水を落とす→金貨を落とすで正解。

 これも溶岩→水→金貨で正解。ステージが妙に豪華。

 溶岩→水→金貨→プレイヤーで終わり。

 鎖で人を引き上げるエレベーターが特徴的だが、やることとしてはモンスター→溶岩→財宝でクリア出来る簡単なパズル。

 ミノタウルスを溶岩に落とす→水で溶岩を固める→金貨と主人公を落とすでOK。

 水を出した後、獣の上にあるピンを抜いて岩を落とすのが正解っぽい。ちょっとテクニカルな問題ですね。
 1月の問題が全体的に簡単な中で、この問題だけはちょっと捻って来たなと言う印象です。

 出だしの演出がちょっと凝ってるEVONY。
 問題としては獣だけ先に落としてから岩を落としてクリアするタイプの問題か。

 ちゃんとしたシミュレーション広告っぽいEVONYもある。
 徳川家康って日本だとこんな凛々しい感じに描かれない気がするんだけども、海外はちゃんとした武将として描いているのは良いですね。
 どうも家康は日本だと「狸オヤジ」のイメージが先行したキャラ作りが多い気がする。

・トップウォー

 既存広告に実況をつけて広告内ゲームが実在するようなリアリティを追求している。実在しないんだろうけど、ここまでノリノリでやられると実在を疑わざるを得ません。
 将来的には有名実況者が案件で偽ゲームを実況させられたりする未来がやってくるのだろうか。レトルトとかが突然偽ゲームの実況をつけ始めたら信じちゃいそうだもんな。

・フィギュアストーリー

 稼働初期ぶりにキズナアイコラボを再録。キズナアイも活動休止を発表してしまったので、ソシャゲコラボもこれで最後になるんだろうなと思うとちょっと寂しいものがある。
 このコラボ自体が確か昨年の6月、7月? 頃の話だから、そんなに昔の話ってワケじゃないと思うんですけど。この情報が多い現代社会では半年前ってもう随分前の話題に思われてしまう。

・ファミリーファームの冒険

 今まで散々女性を選択ミスで凍死させてきたファミリーファームの冒険が心機一転、普通の農家シミュレーションみたいな広告を出してきた。
 多分ゲームの内容としてはこっちの方が正しいと思うし、あの悲劇的なオチばかり見せられるよりはこういう広告の方が見ていて安心できるというもんです。
 しかし、残念ながらこの広告はほぼRTされておらず、いいねもあまりついていない。散々偽広告を擦ったせいで、女性が凍死するオチが無いと人が注目しなくなってしまったのだろうか。あるいは、結局真実を広告された所で人は別にどうでも良いと感じるのだろうか。

 同じ喜劇的オチの広告で思いつくのはやっぱりおねがい社長なんだけども、社長は喜劇的なオチでも演出を派手にする、不条理ギャグをやることで人目を引くように作っているように見える。
 またシャイニングニキ辺りを見ていると、単純にゲーム内容の美少女が可愛いので喜劇的なオチがしっかり映える。ゲーム自体の出来が良いならどんな広告でも訴求出来るのはあると思うんだけども、偽広告でハッピーエンドをやろうとすると非常にハードルが高い。
 やっぱりバッドエンドは簡単に人を惹きつける。だからこそハッピーエンドでかつゲームの内容を伝える、その上で偽のゲーム映像を使わない広告を作るのは難しいんだろうなあと思いました。

 その証拠にいつもの浮気されて空き家に住みことごとく選択を間違えて凍死する広告はいいねもRTもツッコミコメントも多いもんね。ツッコミどころの無いハッピーエンドを考え無しにやっても広告効果は見込めない。
 何でもかんでも広告効果とか言い始めると心が荒んでくるけども、手っ取り早く話題を取りたいなら偽ゲームで失敗して悲劇の振れ幅をデカくするのは正解のようです。凍死する描写に妙にリアリティがあるのもイヤな広告だよ。

 散々女の子や子供たちを泣かせてきた浮気男をゴミ収集車にポイする広告。かつてこの男に浮気され凍死してきた女性の数に比べればこれくらいの仕打ちは仕方が無い所がある。
 でもその後、別に浮気してない男までシャワーが破壊されて困るのはまた話が違う気がする。たまには男に厳しい広告をやりたい、という心変わりだろうか。

 だから大人のいさかいに子供を巻き込んで笑いごとにならない選択ミスばっかりするのはやめろって言ってるじゃねえかよ!
 家が火災になっている状態から「助けて」とかやられても、手遅れだからどうしようも無い。

・シャイニングニキ

 雨で崩れたメイクとコーデを一瞬で切り替えて大逆転、というハッピーエンド広告。シャイニングニキは絶対にハッピーエンドです、という風にブランドを確立しているのもハッピーエンド広告で成功している理由なのかもしれないですね。
 しかしシャイニングニキは雨によるメイク崩れという女性的な視点に立った広告を打つなあと感心しているんだけども、実際今時のメイクって雨でここまで崩れるのかな。その辺は女性ではないし、雨の中メイクをしたまま歩き回った経験も無いので分かりません。

 面接の服装をシャイニングニキで選ぶ広告。面接で私服OKだったとして、こんなエキセントリックな服装でOKなものなのだろうか……?
 これだけオシャレをして面接に行っても合格となったら、その企業は確かにいい企業な気がする。あるいはアパレル系の企業面接だとこれくらいの服装じゃないと落選するのだろうか。

 実写失敗広告なんだけど、Sにまで到達できなかったって言っても普通に美人なんだよな。
 でも対戦だと最大までいけなければ勝てない、という所があるんでしょう。中々リアリティある失敗広告だ。

 実写広告なんだけど、ゲーム内のニキを着替えさせたら実写の人物もイメチェンしているんだよな。
 シャイニングニキの広告世界ではニキで着せ替えするとプレイヤー本人も同じコーデが出来るのか? あるいはこの女性が実写版ニキなのかもしれないが、何にせよ実写版シャイニングニキはちょっと普段の広告とは世界観が違うのかもしれない。

 成功する着せ替え広告はこれ。やっぱり全部美人だ……

・パニシング:グレイレイヴン

 漫画風のビジュアルでキャラ名と声優を告知し、さらにアクション要素も広告している抜け目ない広告。パニグレらしいハイクオリティかつオリジナリティのある広告だ……
 この辺のオリジナリティの高さがパニグレの凄い所と言うか、ちゃんと考えて広告をしているんだなあと感じる良いポイントです。今後も頑張ってほしい。

 普通にカッコいいキャラPVも添えてバランスが良い。
 スナイパーライフルみたいなのを持っている割に近距離で跳んだ蹴ったのバトルをしているのも好き。

・おねがい社長

 街中で小学生のコスプレをして三輪車を漕いでいたら、麻縄で縛られた美女を発見して助けたら金持ちが助けに来るのを待っている美女で殴られてしまう。傷心で街を歩いているといつものババ(不細工)も麻縄で縛られていて、暴力行為に走らず助けたら10億円をもらえる広告。
 やっぱり世の中誰かに助けてもらおうとするのではなく、誰かを助けることで対価としての報酬がもらえる、という社長の教訓話なんだよなぁ……

 ことごとく選択をミスって失敗する広告。スポーツカーを持っているならスポーツカーでお見合いに行くべきだし、スーツがあるならスーツで行けばまあ正解でしょう。
 しかし最後の選択肢の金をプレゼントするか下着をプレゼントするかはちょっと難しそう。下着はあり得ないとしても、高い物がいらないんだしお菓子でも贈れば良かったと思うんですけど。

 「このゲーム難しすぎだろう」から始まる社長はちょっと珍しいですね。ゴミ大王になるくだりは最初期の社長を思い出して懐かしい気分になるからもっとやれ。
 最速破産とか言う称号も、案外能動的に取ろうとすると結構難しそう。

 何で赤ん坊を助けてビンタされてるのかと思ったら、画面右隅で突き飛ばされた女性にビンタされてるのね。
 ちょっとだけの気持ちで1億円もらえてラーメン大王になり10連ガチャを回せるのはありがたいけど、ベビーカーに乗った赤ん坊を助けたんだから金持ち相手の場合はこれくらい謝礼をもらえるモノなのかもしれない。

 網にひっかかっている女性を助ける広告だけど、どういう状況でハマったのかが分からないし、そもそもへそ出しの衣装でこんな網にハマってたら痛くてしょうがねえだろ、あとハンマーで数回叩いたくらいでこの網はどうしようもねえだろ、という突っ込みがある。
 見た目のシンプルさに反して10秒のくだりにどこまで突っ込みどころを用意してるんだという印象。それからは全部使いまわしなので、最初の10秒にどこまでもツッコミどころを用意しておくのは合理的だ。

 横断歩道で喧嘩している2名の女性がスポーツカーで轢かれそうになっているのを自転車を投げて助けたら、皆から弁償しろと詰められたので投資で逆襲しようとする広告。
 そもそも横断歩道で喧嘩するのがおかしいし、そこでブレーキも踏もうとせず突っ込んでくるスポーツカー側もひどいよ。自転車を投げて止めるのもおかしいし、ここまで登場人物が全員おかしい社長も珍しい。

 捨てられた秘書を助けるストーリー。この秘書はボンゴレをビンタしないので普通にいい人のようです。見た目が貧乏じゃないから素直についていっただけかもしれないけど。
 風邪気味と見るや否やすぐに注射を打てる辺りしっかりしてるけど、咳をしてる状態なら注射より薬の方が先じゃないかなあ。注射を打つ位置もケツにしておく事でセクシーアピールに余念がない。

 寒い中倒れた女性を助けて500万円をもらう広告。地味にババの名前が高橋だったり、ボンゴレのグラフィックも普段と違っていたりと、いつもの社長とはちょっと雰囲気が違う。
 こういう雪の中でのストーリーも初めてに見えるし、新しいチャレンジ満載の良い広告。でも広告のためにいくらかけてるんだ……

 飛行機で火事になったからっていきなり飛行機を操縦して安全に着陸させられる人は中々いないよ。そんなすごい特技を持つボンゴレなのに報酬は5000万円だけって安すぎないか?
 さりげなく背後で走り回っている美ちゃんも好き。

・荒野行動

 荒野行動のナレーション付き広告って久々に見た気が……?
 内容としては女性のスキンで気が散っているうちに撃破されるという何とも情けない話。実際のゲーム中に相手のスキンとか見ている場合じゃないと思うんですけども。
 内容の無さが好きな広告。

 壁抜けが出来る手榴弾って、大してFPSをやらない自分でもぶっ壊れを感じるんですけど大丈夫でしょうか??
 実際は広告の様に狙いを外してしまう、いい具合に爆発しないかもというリスクはあるだろうけども、FPSで壁が役に立たない武装ってそれもう読み合いを一個投げ捨ててるのだが……

 グラセフのパクリ広告は意外と荒野行動がパイオニアかもしれない。
 面白そうに見えるけども、この広告が面白そうに見えるのはグラセフが面白いだけなんだよなあ。

 東京リベンジャーズコラボもやって、2022年も荒野行動のコラボ路線が止まらない。
 しかし不良漫画のキャラが銃を撃ちまくる絵面は不良というよりも半グレ、テロリストの方が表現が近しいというか、不良特有のカッコよさって銃を持ったら失われてしまうような気がしてならない。
 そういう武器を使わずに拳一つでダチを守るぜ、みたいなノリはもう古いのだろうか……

 何なら1月序盤は呪術廻戦コラボもやってるんだから、とりあえず人気者とコラボすりゃいいんだろという雰囲気を感じる。
 でもそのコラボをガンガンやるだけのパワーがあるんだったらやって良いと思うんだよな。ここが荒野行動のえげつない所だ。

・魔剣伝説

 モンハンみたいなノリの魔剣伝説。これまでの魔剣伝説の偽ゲーム広告の中では一番面白そうだと思った。
 世の中カメラワークって大事なんだなあと身に染みて感じる。やってることとしては以前の偽ゲームと一緒だもんね。

 偽物の魔剣伝説のきもすけバージョン。
 内容としては実写版魔剣伝説と一緒。

 1億ダイヤの広告なんだけど、「山分けする物じゃない!」というワードは「他ソシャゲのダイヤ山分けキャンペーンは結局そんなにダイヤくれねえじゃねえか」という現代ソシャゲへのアンチテーゼに見える。
 そういう他ソシャゲへの差別化文句だけは魔剣伝説うめえなあって思いながら毎回見てます。

・エバーテイル

 電車に轢かれて異世界転生して知事になったのに、結局エバーテイルをやって100万円を当てて喜んでいる広告。わざわざ異世界まで来たのにエバーテイルがあるのも驚きだし、そもそも知事になったなら100万円くらい普通にお給金で入るのでは。ツッコミどころ満載のいい広告です。
 しかしこれってエバーテイル自体がマルチバースの世界観があることを暗に示しているんじゃないかなあ。エバーテイル世界の中でもエバーテイルがスマホRPGの世界線、呪いのゲームとして実在の人物が死亡してしまう可能性のある世界線、そしてエバーテイルがメジャーな副業として成立するほど100万円がバシバシ当たる世界線。
 そう考えると異世界転生すればエバーテイルの広告のゲームが遊べますよ、ということをzigzagameは広告したかったのではないだろうか? 情報商材屋が転売やFXくらいカジュアルにエバーテイルのプレイを勧める世界もあるかもしれません。

 いつものホラーもあります。内容としては12月に近いけど、この広告ではヘリコプターが墜落して主人公2名がまとめて死亡というえげつない最期を辿っている。
 それでも結局チームが生き残るために何を犠牲にするかという選択を迫られているので、やっぱりこの主人公たちに関しては死なない、死んでも復活するように修正力が働く仕組みのようだ。

 新キャラ「白い蜘蛛」も登場。
 それはさておき、ホラーストーリーにおいてエバーテイル本編のゲーム内マップが使われているのはこれが初なのでは?
 実はエバーテイル本編にもそろそろこのホラーストーリーを逆輸入する準備は出来ていますよ、というメッセージなのだろうか。

 何を言っているのかも、何を主張したいかも分からない眼がこちらを見ている。
 こういう広告の方がエバーテイルらしくていいすね。

 エバーテイルがホラーミニゲームとなっている世界線もここで初登場。見ている側からするとゲームフリーク要素すらなくなっていることに「何が起きてるの!?」という状況なんだけど、ミニゲーム広告特有の簡単にクリア出来そうな内容をまともにクリア出来ない辺りも踏襲しているのが良いですね。
 ところでこの広告の場合博士は最後にモンスターに変化しているけども、博士がモンスターに変身する演出も珍しい印象。博士がモンスターだとミニゲームをやらせてくるようになるのかもしれない。

・今月の準MVP

・金銭遊戯

 先月は豪商列伝を準MVPにした記憶があるけど、今月も同じく社長チルドレンの金銭遊戯が準MVPです。逆に豪商列伝は見かけなくなってしまったが、1月にまとめて広告を打ってそれからは1月の遺産で逃げ切るスタイルを取っているのかもしれませんね。
 金銭遊戯の良い所はちゃんと社長をパクるだけでなく差別化を図ったり、放置少女とスケベを合成した新スタイルにチャレンジしている辺りが良いですね。
 2月も少し見かけたので、2月以降の活躍が期待出来る。まあ社長超えまで行けるかは怪しいですけど……

・モスバーガー

 この気合いの入った広告を注目しないという手はありません。
 最近の音MADは先鋭化して音圧がエグかったり、素材がマイナー過ぎたり、映像が派手過ぎたりするけど、この音MADはちゃんと手堅くまとまっている良いMADだなあと思います。
 個人的には以前やってた音MDMってイベントがめちゃくちゃ好きだったんだけど、もうやらないのかな。実はやってるけどリサーチ不足で知らないだけならすみませんですが……

・今月のMVP

 今月のMVPは「インフィニティキングダム -諸王の戦争-」です。
 トップウォーが作った偽ゲームの1ジャンル「島合体広告」を、さらに新解釈を加えてもっと面白い広告にアレンジしてきたのは発想の勝利であり、行き詰まり感のあった島育成広告をネクストステージに進めたという感動がありました。
 地味に有名人コラボ、茶番広告など定番どころの戦略はしっかりと抑えているのも好印象。定番を抑えつつ新アイデアを加えていくのが出来るのはすごい。来月以降にも要期待です。


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