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広告振り返り:マスター級~2024年10月~


・Herowars

 Herowarsは凝ったアニメ広告をリリース。これはYoutubeとX両方で広告を出しており、トイレの中でも遊べるみたいな所を主に紹介したいように見える。
 アニメもそれなり以上に動いており、いい加減な広告ではありません。

 広告のセオリーに則って短縮バージョンもある。
 特徴的に見える画像を切り抜いたような広告もありますよ。

 Herowars謹製のアニメシリーズ。
 出だしの一番目を引きたい所でアニメを使っているが、後半まで行っても致命的なミスなくガンガン敵を倒しているのが特徴。普段は適当な所で失敗するのに最後まで成功するせいで、なんだか面白そうなゲームに見えちゃうじゃないの。

 これは数字のゲームだ! というのは開き直りすぎでしょう。そういうゲームじゃないだろ!
 数字のゲームを真剣に出して欲しいよ。

 別の絵柄のアニメ風広告。同じ素材を鏡写しにして使い回したりしている辺りはかなりコスパを考えた出来だ。
 前者のステージ攻略シーンに関しては途中まで中々よく考えてやっているように見えるのに、割と初見殺し的な要素で撃破されている。このミスはあんまり責められないかも。

 ちなみにこの顔のデカい石像女は他の広告でもちょいちょい出てくるモチーフになっています。
 こっちの場合は不意打ちとか関係無く普通に戦力が足りません。あるいは彼女の目の前にある10倍の剣をサクッと拾えるだろう、という皮算用が悪いという見方もあります。

 よくネットで見かける「もう少し頑張れば金塊があるのに、結果が出ないから結果が出る寸前でやめてしまう人」のmemeを広告に採用してきた。ナレーション入りとナレーション抜き版の二種があり、ナレーションが入っていない方は新しいステージ紹介演出が見られます。
 途中までは割とネタ通りなのに、突然上レーンを掘り進め始めたり、急に恐怖でウンコを漏らしたり、偽広告要素まで入れてきたりと全体的に何でもやってる。このミーム自体は海外でも知名度があるようだし、かなりちょうど良い所を広告にしたのではないか。

 タワーディフェンス風ゲーム。これもまた新ジャンルじゃねえかよお前よぉ!
 新しい事を毎月毎月開拓し続けるそのメンタルは何なんだ。

 出だしとナレーションは使い回しだが広告の映像だけ異なる。それでゲームは広告の通りだったんだ! というのはまたウソなのでは……
 プレイに関してはいつも通りガバガバの失敗だ。

 短めの広告。
 ちなみに「アイドルゲーム」ってやっぱり放置ゲームだったらしいです。なんでわざわざアイドル(放置)ゲームと言ったのだろうか。そんなにアイドルゲームと言ってアイマス辺りから人を取りたかったのか、そもそもアイマスなどのアイドル育成ゲームがアイドルゲームと言っているのがどうしても気に食わなかったのか。

 人を助けたら魔女でした、みたいな内容。美女を助ける広告の亜種といったところか。

 昨年7月ぶりにウスイに案件を投げていたのも注目ポイントだろうか。
 今でもHerowarsの案件を受けている人は自分が知らないだけで色々といらっしゃるものと思われます。

 その他先月も見かけた広告や、若干内容を変更したもの。
 この辺の準新作枠も多いもんだ。

・ラストウォー

 まだ見た事の無かったかまいたちの広告。どんだけパターンがあるんだ……
 いつ見ても濵家の演技が良いんですよね。全部のゲーム広告に濵家の「いけいけいけいけ!」を入れて欲しい。

 voodooのMob controlみたいなの。
 デカい敵が出てきたらゲートが割れる演出は新しい。

 ラストウォーは2レーン式のアクションゲームが多かったように思う。
 今後評判が良ければこれも増えそうな気がします。

 板を破壊するタイプの広告。
 視覚的にどれだけ強いかが分かりやすいが、やや画面の圧迫感がある。

 普段のステージとはかなり異なるもの。
 まあやってることは変わらないんですけども……

 既存の射的広告2連発。
 軽く編集が加えられている。

 実況風広告。誰かは知りません。
 マックスむらいが実況風広告をやってるのが面白味だったと思うんですけど、もう実況なら何でも話題になると思ってしまった感じだろうか。実況広告自体は使い古されたネタなんだよなあ。

・Mob Control

 本家本元のMob Controlはこれ。まあ背景が新しく感じるだけか。
 やってることはマジでいつもと一緒です。

・ダダサバイバー

 以前Tiktokで見かけた広告の実況、ナレーション無し版。
 こういうのどれが新作でどれが旧作か分からなくなるんですよね。

・EVONY

 EVONYはGoogleAds経由の細長い広告が初見だった。
 なんて普通の広告。いやこれで良いんですけどね。

 いつもの射的広告。
 これに関しては演出が違うだけでいつものすぎる。

 氷上をビニール舟で滑る所から始まるパターン。無駄に蛇行運転しなければ全部プラスだったのに……
 楽しげな出だしでもやってる事は一緒です。

・Temu

 話題になったTemuの広告と言えば、やはりこれだろう。変な顔がへばりついたTシャツの広告。
 これだけ見るとただのネタ広告でしかない。

 しかしこの顔のTシャツ、世の中としてはかなり不評を買った。
 単にキモイというだけでここまで話題になるわけもなく、コミュニティノートはつけられないし、広告も消せないというGoogle Ads経由の広告である事が想定以上に話題になったらしい。
 自分はいつものしょうもないジョークグッズだろうと思っていたので、そんなに反応はしませんでしたけどね。

 余波としてこのTemuの変な広告を消す方法というのがちょっとだけバズっていた。
 広告を消す方法はいつだって世間の皆様が求める情報であるが、こういう露骨に嫌われる広告が出てくると特に大きな話題になる物だ。

 このTemuの変なTシャツを買う人はもちろん着る人間もそうそういないだろ~と思われていたが、キャバクラで逮捕された男性がハロウィンイベントの仮装で着用していた事が分かり、ちょっとした話題になった。
 世の中偏見で物を言っちゃいけねえな。何なら自分はこんなTシャツはAIの産物で、実際に販売されてないんじゃないかとすら思ってましたよ。

 他に不快にさせる広告として話題になったのはこれ。
 犬がウンコしてるオーナメントはむしろオモシログッズで通るんじゃないの? 下ネタ嫌いならイヤなんだろうけど。

 Temuはこのような無料配布の広告も増えたような印象がある。
 以前は超割引! みたいな所を推していたのに、とうとう無料になってしまったとなると次は金をくれるしかないだろう。

 そう思っていたら案の定10000円のpaypayポイントをプレゼントするような企画をやり始めた。無料を超えた先はもうプレゼントしかないよなあ。
 レイアウトは様々あり、一見して失敗に見えるようなデザインでもちゃんと客引きが出来そうだという確信を持ってやっていると思われます。

 ちなみに10000円分プレゼントの広告は映像つきもあります。
 いつもの敏腕社長みたいな人が本当に10000円プレゼントしているんだ! と熱弁している。本当かよ。

 そう考えると、このスカルフェイスマスクもハロウィン需要を見越しての広告かもしれない。
 後ろにバイクの画像が載っている辺りバイクに乗る時に着用して欲しいみたいな目論見もあるのかもしれないが、これをかぶって運転してたらさすがに職質されそう。

 ヘッドホンを紹介する。
 Rが鏡文字になっている辺り、見映えを重視して反転させたように見える。すげえ気になるけど……

 Temuの広告は特定の商品1つだけでなく、こういう形で色々な似たような商品を紹介するような広告も増えたように思う。
 いわゆるショーケース系……とでも形容するのが適切なのかもしれない。こうすると色々な商品がありますよ、という所が分かりやすくて良いですね。

 ネコを広告に使えば何でもウケるな!
 内容はいつもの通り。

 スマホを無料配布って中々聞かないよな。
 SIMフリーや大画面、急速充電など色々な良さを紹介しているが、果たして本当にこのスマホが来るのかどうか。

 だからと言って普通にマイナス1万円引きみたいなまあまあリアルにありそうな広告を出されても困るよなあ!
 こういうのはちゃんとした店で買いたいよ。

 時計のリストバンドだけにしてもこういうキーホルダーにしても、どっちにせよこれだけじゃそんなに欲しくならないだろ。

 単にセールを紹介する広告。
 具体的な商品を紹介せず、セールだけ紹介しているのは意外と珍しい。

 その他いつもの商品紹介。カッコいい仮面の紹介が多いのはひょっとしてハロウィン需要を見越してなのだろうか、と今さら思いました。

・J-Gkkihome / Hijklla / Wiehna

 非侵襲型血糖値測定器の広告。要は針を刺さないで血糖値を測れる……らしいのだが、こういう広告は2024年4月頃に日本糖尿病学会が注意喚起をしていましたね。
 当然ダメな商品を紹介している広告に当たる可能性が高いので、買わない方が無難だと思われます。こういうダメな広告も増えるもんだ。

 D2C広告勢の中でもかなり物議をかもしそうに見えてあんまり話題にならなかったのがコレ。緊急時に役立つ折り畳み発射機と呼ぶらしいが、要は銃です。いくら闇バイトが流行ってるからって銃で迎撃し始めたらさすがに逮捕だろ……という話だが、現代においてはこれくらい極端な対処も求められてしまうのかもしれない。
 ちなみにこれは実際にはガラスを破壊したりするようなパワーは無くて、プラスチックの弾を発射するNERFみたいなおもちゃなんじゃないかと噂されています。NERFのパチモンだったら誇大広告だし、本当に火力のある銃だったら何らかの法にひっかかるだろうしで両対応のダメな広告です。
 さすがに動画本編は削除されました。

 トヨタ自動車の最新開発車用傷消しらしい。聞いた事無いよそんなの。
 3本で4680円、6本で5380円という事でお得に見えるが、こういうのって使えない粗悪品だった場合は要らないもんを6本も押し付けられるからしんどいという目線もあるよなあと最近思うようになってしまった。返金出来るとは言うけどその確証も無いし。
 まあトヨタ自動車の最新開発車用傷消しならまさかそんな事は無いと思いますが……

・G123

 なろう系ゲームってやっぱり一定の需要があるんだなあ、と感じる広告。
 ゲーム内容もタイトルも全然分からないのだが、なろう系だと言えば人が来ると踏んでいるのだろう。
 センシティブ画像風の加工もしており、これで釣ろうという算段も見られる。

・メンズクリア

 メンズクリアはチョコレートプラネットとコラボ。よくこれほどの売れっ子芸人を連れて来たもんだ。
 最初のネタもチョコプラ的な面白さが詰まっており、強い芸能人を召喚する強みを感じる内容です。普段のメンズクリアの食傷気味な内容とは全然違うので、見ていて面白いもんな。

 イケてる兄ちゃんが出演している広告。
 こういう人らはネットの広告によく出て来るよな。

 早く個室にお願いします! というエロ推しからツッコミが入り、アマギフ目当てで予約すんなと言い、まだ努力と宣伝が足りないって事!? と繋がる。いや、もう充分宣伝してるよ……
 やってることは結局全部同じだもんなあ。

 その他いつものテンプレ。
 冬は閑散期なのは分かったよ。

・オタ恋

 オタ恋は相変わらずAIで美男美女を作って広告をしているっぽい。音楽も多分AI作曲。
 2024年のオタ恋はネタ画像をやめて真っ当な広告を目指しているようである。真っ当になったらなったで全く話題になってないのが世の中の厳しさを感じるのだが。

 具体的なオプションを紹介する物。
 意外とこの辺の紹介はしっかりしているというか、たまにはこういう広告も必要なんじゃないかと思えるような内容です。

 8か月前だとBGMがフリーな感じを見るに、AIでの作曲を試し始めたのも最近かな? と思い改めて確認したら、まだこの時期はSunoなどでの作曲が無かったっぽいです。
 あったとしても実践登用はしてない感じ。

 一瞬髪の毛から指が生える違和感はあるが、それ以外は真っ当な広告。
 全体的に真っ当過ぎるんだよね。

・勝利の女神:NIKKE

 ASMRもどき。
 強引に音を左から右に振れば良いってもんじゃないだろ!

 コスプレイヤーと選択肢を混ぜたような広告。
 NIKKEはコスプレイヤーを積極的に広告に起用しているし、今後も流行りのコスプレイヤーを探すにはNIKKEが一番良いみたいな話になるのかも。

・パニシング:グレイレイヴン

 キャラの起動日……要は、誕生日を紹介している。 
 ゲーム内でしかメッセージを聞けません! というゲームが多い中で、広告でも聞かせてくれるのはちょっと太っ腹に感じる。

・聖闘士星矢レジェンドオブジャスティス

 Google Ads経由の画像広告だけ見かけたので記載。
 内容は以前と一緒です。10連ガチャを紹介することまで一緒。

・ザ・グランドマフィア

 お久しぶりです。変にゲートくぐり広告をやっていた時期から脱却し、いつものマフィア上層部に対するチンピラの逆襲劇を主軸にした広告に帰ってきた。
 後半は家を改造していく広告になっているが、寒さから守るためにパズルをやらず普通に改築しているのはちょっと珍しい気がする。大概3マッチパズルで失敗広告に持っていくのに対して、宝箱を開く描写を入れる事で強引におねがい社長的な成功例の広告に持って行っているのは良いですね。
 定番の強いテンプレを使いつつも、定型の広告から脱却しようという意思を感じます。

・ザ・アンツ

 ザ・アンツがX広告に帰ってきた!
 それで早速やっているのがゲートくぐり広告。なんでアリが弾を撃っているの? とアンツ初心者は思うかもしれないが、それは2022年からずっとアンツのアリは弾を撃つものとしてやらせてもらっているので仕方がない。
 ちなみにアリの下にいるカマキリやカニの意味は分かりません。あくまで土台になっているだけなので、アリだけで弾を撃っていてもそんなに変わらないと思います。

 オーソドックスなアリの巣の様子を描いた後に、イモムシやカエルとのバトル、赤いアリとの戦いなどを描く。
 動画の最後には赤いアリが蜘蛛やカマキリなどと戦っている様が描かれているが、いくらなんでも赤いアリのパワーが強すぎないか? 現実の軍隊アリもこれくらい強いから良いだろみたいな話?

 犬のションベンでアリの巣が浸水しまくって大変なので、アリを産んで犬に逆襲しようとする広告。犬は長ったらしくションベンし過ぎだし、そもそもこんな速攻でアリが生まれて何とか出来るってもんでも無いだろうし、成功例のアリの頭で犬のションベンの浸水を防ぐってのもかなり無茶が無いか??
 全体的にしょうもなさが強くて良いですね。こういうので良いんだよこういうので。

 大昔から使い回され続けているトカゲとの決闘広告。
 でもどこでこのnoteで取り上げたかは探し損ねてしまった。むしろ同じような広告を見過ぎて取り上げ忘れたパターンだろうか……

 キングオブザビーストというアカウントからアンツの広告が出ていた事もあった。
 あれも似たような動物広告をやっていたし、やはり同じ所から広告を出しているんだなあと思いました。

・キノコ伝説

 毎月何かとコラボしているキノコ伝説だが、10月はビーロボカブタックとコラボしていた。何で?
 wikipedia曰くビーロボカブタックは1997年から1998年まで放映されていた特撮番組なので、日本人的には30代~40代辺りを対象にしたキャンペーンに見える。まあソシャゲに金を突っ込みそうな層としてある程度納得出来そうだが、ここまでのデジモンコラボ、マッシュルコラボなどと比べるとちょっと違和感があるかもしれない。
 しかしよくよく調べてみると2022年に中国の企業「unbot」が中国でピーカブロボタック(中国版の題名『铁甲小宝』)のIPビジネスを展開すると発表していて、中国ではめちゃくちゃ大人気なんですって。wikipediaに書いてあったことを雑に写しただけなんだけど、その辺のリスペクトを持って日本にコラボを持ち込んだ可能性があります。
 それにしても日本でピーカブロボタックの話題を今話している人ってのも中々珍しい気がするが……

 原作ファン歓喜! みたいなノリで色々なキャラを紹介しに来るが、誰が誰だかよく分からない。すみません。
 ビーロボカブタックをよく知っている人はキノコ伝説をこれで始めるのかなあ。日本人でこれを知っている人はキノコ伝説にハマるに違いない、みたいな目論見があるからコラボしていそうな気はするのだが。

 もちろん公式からの予告投稿もされていた。
 しかしこれでサクッと「ビーカブロボタックだ!」と言えてる人もあんまコメント欄にいないのも草生えるんだよね。

 TGS振り返り動画はこれ。

 他のゲーム広告では定番であった戦力が低い奴はオゴリゲームの広告。そういえばキノコ伝説では戦力が低い奴がオゴリゲームってやってなかった気がするわ。
 後半の映像は使い回し。つーかこのキャンペーンって確かリリース記念キャンペーンじゃなかったっけ? まだやってるの?

 +の門を通るとキノコが長く、×の門を通るとキノコが太くなる。逆をやると、当然短小になっていきます。
 あきらかにこれそういう訴求ですよね?

・おねがい社長

 おねがい社長は#ババババンビというアイドルグループとコラボ。
 知らんがなって思うかもしれないけど、昨月のICG MUSIC FESにて歌を歌っていたアイドルグループのうちの一つです。そもそもICG MUSIC FESってなんだよと言われたらゲーム会社が開いたアイドルライブで……と話が進むと、それはそれで知らんがなと言われて終わりそうな気もする。
 この辺のアイドルグループは、もうキャンペーンとして海外のゲーム会社と強く提携しようという意思があるのかもしれません。

 10月前半は転スラのキャラ紹介をしていた。
 さすがにキャラ紹介は真っ当なもんです。これまでのおねがい社長のコラボ先とはテイストが違い過ぎるだろ、というのは9月でも書いた事なので省きます。


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