広告振り返り~2022年4月編~
お待たせしました。4月の広告振り返りです。
やっぱり4月は新作ゲームはもちろん、既存ゲームだって春と言うことでたくさんの広告をリリースしています。正直たくさんあり過ぎて見る方も中々しんどいかと思いますが、過去トップクラスになる超ボリュームの広告ラッシュを見逃すな!
みんな知ってるスーパーウィザードが目立つ月だけども、大物新人広告や古参広告も目白押しの超豊作月となっております。
・ユグドラ・レゾナンス
ユグドラレゾナンスは先月に続き二度目の登場。
現実の時間とリンクしたRPGというテーマ通り現代東京の映像とゲーム内映像を上手く組み合わせたように見えるが、ちょっとこのノルネってキャラが妙に浮いて見えるんだよなあ。
まあそりゃ現実の映像に直接二次元イラストが浮かんでいたら違和感があって然るべきなんだけども。
この構図はエバーテイルの美少女広告の方のパクリなのでは?
キャラを手に乗せて喋る広告はエバーテイルの方だと全然ウケていなかったのに、こっちだとまずまずの成果を上げているようである。エバーテイルで求められていたのは結局ホラーだったんだよなあ……
突っ込むところはそんなに無いけど、手に乗せておさわりするという広告自体はちょっとウケる形式だと分かりましたね。メチャクチャホラー広告が求められているなどの要因が無ければ、普通に検討出来るやり口みたいです。
まあまあちゃんとした美少女推し広告。本当にちゃんとした内容であるため、突っ込むところがありません。
あまりにも平均点な内容なので、もう一工夫あるとさらに名作足り得たかもしれない。
大西沙織へのインタビュー広告もリリース。
インタビュー広告の割にはゲーム内容にもしっかり触れているのが特徴的。普通単に宣伝して終わりだもんね。
こちらは諸星すみれのインタビュー広告。
実写茶番スタイルの広告はこれなんだけど、この映像でひろきという男はわざわざ本で隠してスマホゲームをしているせいで広告の映像自体がよく分からなくなっている気がする。堂々とスマホを持ってゲームをしている方が分かりやすかったんじゃないか。
まあ勘違いされそうなやり口と言えば本で隠してスマホゲームをするのが良くあるパターンなので、そう考えるとこういう表現の方が正解かもしれない。というか、普通の本で隠してエロ本を見る様なニュアンスがここに含まれているのだろうか?
実況広告もリリースしている。妙にイカツイ方が実況しているが、ちゃんとゲームにはしゃいでいる感じがあるのは良いですね。わざわざ顔を映しているだけあって表情豊か。
★2のキャラをあえて狙っているのは作為的か分からないけども、とりあえず楽しそうにガチャを引いているから何でも良いでしょう。
あと最後のタイトルコールが途切れているのがすげえ気になる。自分だけか。
ガチャ広告なんだけど、「友達の10連と私の10連」という形でガチャドヤしている内容になっているのはちょっと目新しい。
まあ実際はいつ自分が「友達の10連」を引かされるか分からないんでしょうけど。
成功する放置少女みたいな広告。
安直に失敗広告にしないのは、既存の偏見を持たれがちな広告からあえて外して作っているのかもしれない。
でもこんな選択肢が出てきたり、取って付けたような好感度ゲージが出てきたりする時点で偏見を持たれがちな広告にかなり近いのは突っ込んじゃいけない所でしょうか。
出だしは安っぽい偽広告に見えるのに、必殺技演出だけはゲーム本編から持って来たせいか妙に派手な演出が出て来るからびっくりしちゃうよね。
これなら最初から最後までゲーム本編から映像を持って来た方が楽だしゲーム内容をきちんと伝えられるのでは……と思ってしまう。それでも偽パートに映像を割く理由は何なのだろうか。
チーム編成広告。35秒と言う短い内容ながら、計12キャラのグラフィックと声優を表示し、3キャラの必殺技演出を詰め込んでいる密度のある広告です。
この「VS」という対戦形式で2キャラずつ表示していくのは良いね。広告の時間は短くしたい、でもたくさんキャラを紹介したいという広告の欲求に沿った内容だし、違和感なく多くのキャラを紹介出来ている。
これはユグドラ・レゾナンスの発明じゃないですか。珍しく良い意味で感心した広告。
姉系、妹系でキャラを分けているような内容は放置少女リスペクトに見えるけども、ここで細かく9キャラくらい紹介しているのはやっぱり情報を詰める欲にまみれていますね。良いと思います。
VS広告に比べるとテンポが悪く見えるけども、VS広告はテンポが良すぎてキャラの名前がよく分からんという見方をするならこれくらいの速度でちょうど良いのかもしれない。
これなんか露骨に放置少女でこういう広告見たなあって内容だよね。
顔、胴体、足で好きなパーツを選ぶのは良いけど、合成した結果で顔が変わったら選ぶ意味が無いんじゃないかとこういう広告を見る度に思っています。
プレゼントを与えて失敗していたのに、鞭を手渡したら一瞬で機嫌を直すのはチョロすぎるだろ……
作品中にここまでスキンシップ要素が充実しているかは知りません。
この美少女選び広告は社長と放置少女を足して2で割ったような内容。
こういうキャラゲーにおいて一部のキャラを「あんま好みじゃないかな……」って変にディスる必要ってあります? キャラの好き嫌いはユーザーが勝手に抱くもんでしょ。
雨の日に雷の絡んだ防御力上昇スキルを使ったせいで自滅してしまう広告。なんだそりゃ。
絶対に原作ではあり得ないであろう茶番広告に感動しました。
ユグドラレゾナンスは敵役として妙にイノシシ王が登場する。
まあ定番と言うほど何度も出て来たわけではないが……
イノシシ王に追われて敗北する広告。要するに「タンクは前に出せ」って内容みたいです。
こうして見るとイノシシ王も結構な強キャラに見える。他に何か敵がいなかったのか、とも思わないでもないが。
聖ローズマリー学園勢を紹介する広告。
ユグドラレゾナンス広告の基本戦法としてキャラのビジュアル紹介→必殺技紹介という流れで進んでいるんだけども、この広告に関しては画面を分割し過ぎて必殺技演出があんまりよく見られない気がする。
どっちかと言うとこの広告はキャラ名、ビジュアル、声優を強く推したい内容なのかもしれない。
旋律の森陣営の広告はコレ。
ポール・ヴォスク陣営だけ画面が横長の広告しか見当たらなかった。
やっぱり正方形か長方形かというだけでも見え方が変わって来るなあ。長方形だとどこか画面がスカスカに見える。画面配置に余裕があるという言い方も出来るけど。
ゲームシステム、キャラ紹介を一挙にやっている広告なんだけど、なんでか正方形の映像と長方形の映像が混在しているのが特徴的。
後から長方形バージョンも作ろうとなったけど、正方形の映像を作った時点で力尽きてしまったのだろうか。
ゴールデンウィーク向けのキャンペーンを分かりやすく紹介した内容。何と言うか、ちゃんとゲーム内容を紹介する気のある真面目な広告ばかりで見ている方としては嬉しくなっちゃいますね。
まるで普段の広告が真面目にゲームを紹介する気が無いみたいな書き方になってしまったけど、実際真面目にやって……やってるのかなあ。
・オリエント・アルカディア
カッコいい新作PV枠として名乗りを上げたのはオリエント・アルカディア。
ありがちな三国志系ゲームではあるけども、ちゃんとカッコいい感じに広告してくれるのは好印象ですね。
ゲームシステムを紹介する広告なんだけど、字幕が無いから音無し広告と誤解して飛ばしてしまった人も少なくないのでは。
やっぱり多少面倒でも広告には字幕をつけておくべきでしょうね。大概の人はわざわざ広告を見ないが、広告を見る人間ですら字幕が無いとただの映像広告としか見ない。
ただこの広告は最初だけセリフ枠を出して、音が出る広告だという事をふわっと知らせているのは中々テクニカルだと思った。
最後まで字幕を付けるのがかったるい場合はこういうやり方もありなのかもしれませんね。
「癒し」という所にフォーカスを当てて、色々なコンテンツがあるのを伝えた広告。最初の掴みも良いし、伝えたいことは伝えられているし、良いんじゃないですか。
オリエントアルカディアは少しずつ惜しいところはあるけども、広告としてはいずれもしっかり内容があるのが良い。
まさかの混浴を推した広告もある。広告を見すぎている人間ほど「どうせ嘘広告だろ??」と勘繰る所だが、なんとちゃんと混浴要素がゲーム中にあるので推しと一緒に混浴する事が可能です。
広告されている内容がちゃんと出来るだけでちょっと感動してしまうというか、見た目以上に広告の内容をしっかり実現しているのが特徴的。魅力的な広告を実現すれば、そりゃあ魅力的なゲームになる……のかもしれない。
「家園」なるコンテンツで混浴できるらしいので、興味がある方はどうぞ。
Rキャラも育成すればSSRになれる、という広告。
変な実況広告と見せかけて、内容自体は割と普通によく出来た内容なのが面白い。
もうちょっと分かりやすいRからSSRへの昇格を紹介した広告。
内容としては普通に回復キャラが欲しい→低レアでも使えるし育成も効くという話の流れになっているので、分かりやすくて良いですね。
直良有祐というイラストレーター、ゲームクリエイターへのインタビュー広告。この広告で紹介されている代表作には「ファイナルファンタジー」「戦国IXA」の名前があったけども、個人的には東亜プランの「V・Ⅴ」のグラフィックデザインや、「コード・エイジ」シリーズに関わっていると知って懐かしい思い出がよみがえりましたね。「コード・エイジ アーカイヴス」って漫画を中学生の頃ずっと読んでた。
そんな所を突っ込まなくても、クロノ・トリガーのフィールドグラフィックやアンリミテッド:サガのアートディレクターと聞いたら驚く方も多いんじゃないですか。ざっと調べただけでも実績が多過ぎる人だし、他社の広告に出演する上で使える実績選びに結構苦戦したんじゃないかなと思います。
内容も面白いので、興味があるなら是非。
・Total Battle
一見無音だけど、これまた音を出すと喋っている広告。だから字幕をつけろよ! そう自分は考えてしまうが、下手に字幕を入れるとよくある凡夫な広告に見えるからあえて避けるのが新しいトレンドなのだろうか。
内容に関してはどんなゲームか良く分からない。ストラテジーゲームっぽいが、結局何をアピールしたいのかよく分からないんだよなあ。
・パニシング:グレイレイヴン
パニシング:グレイレイヴンはいつもの超カッコいいアクション広告を出している。今回は音楽もカッコいいし、文句ないゲームだよね。いい加減俺もパニグレ始めちゃおうかな。
コントローラーを繋いでデカい画面で遊べるならやりたいね、とか言ってたけど、最近タブレットを新調したのでデカい画面で遊べちまうんだもん。ちょっとモチベがあります。
つーかこのヴィラってキャラがカッコいいんよ。BGMもめちゃくちゃ良いし、もうこの広告だけで名作感があるでしょ。
3キャラをまとめて紹介する広告なんだけど、テンポが良いしイラストは美しいしアクションはちゃんと訴求出来るようなカッコいい所を切り抜いているし、理想的なキャラ紹介広告じゃないですか。
パニグレ、やるか~……
ちなみにBGMが毎回バチクソカッコいいからわざわざ調べたんだけど、今回の広告のBGMは公式に上がっていない感じなのかな。そこは少し残念。
とはいえ基本的にはVanguard Sound Studioという場所が作曲していて、何ならサントラも出ているんですって。apple musicでもダウンロードできるらしいので、今度買います。
BGMが良いゲームは積極的に広告にBGMを使うべきだし、サントラも出すべき。その辺中国のゲームは分かってるんだよなあ。さすが。
・ソーセージマン
何でかソーセージ人間がサバイバルシューティングをやる広告。広告だけではどの辺りがPUBGや荒野行動と違うのかが分からないんだけども、とりあえずソーセージを最初に表示してからTPSの画面が出て来る時点でもう面白いから広告としてのパンチは充分。
ソーセージの動画も単に強い引きを作りたいというだけじゃなくて、主人公がソーセージだから無理なく実写のソーセージを出せているもんね。内容はともかく、広告としての訴求力は中々あるんじゃないですか。画面自体も流行りのジャンルなので、何となくTPSにマンネリしている人はやる気になるのかもしれません。
主人公をヒネることで広告も難なく面白く出来ているのが良い。というか、広告しやすくなる目当てじゃなかったらどうして主人公をソーセージにしようとしたんだろう。人間が撃ちあうゲームだと埋もれるから、あえてソーセージにしてみたのかな。計算づくでもそうでなくてもビックリの発想力だ。
一切ゲーム内映像は無いけども、ひたすらソーセージマンがアクションをする広告。ノリとしてはフォートナイト感があるけどどうなんでしょう。
何が言いたいかはよく分かりませんでした……
よくある実況広告と言えばそうなんだけど、ゲーム内容がしっかりしている分実況広告で喋るネタに関してもいっぱいありそうで良いですね。超次元彼女の実況広告と比べると中身の詰まり方がしっかりしているんだよなあ。
実況広告も決してベストとは思えないけども、少なくともゲーム内容を端的に伝える広告という意味ではまあまあ優れた形式なのかもしれません。
他の実況系広告がひどすぎるだけで、実況形式でゲーム内容を伝えるというやり口自体は普通にアリっぽい。
こういうふざけたゲームの広告ほど死ぬほど真面目な造りになっているのは何なんでしょうね。普通に広告としての出来が良いし、ゲーム中の映像をふんだんに使う、このゲームならではの映像をしっかりと起用するなど、良い広告の基礎をしっかり抑えた内容になっている。佳作広告です。
何なら最後の「熱く(ホット)、刺激的(スパイシー)な戦いを制し、君もWINNER(ウィンナー)になろう!」って、正統派にシャレの効いた良いコピーだよ。
著作権を無視するような広告はもちろんだけど、ちょっと真面目な広告、広告の引きを芸能人に頼り切りにしている広告も見習った方が良いくらいの内容。すげえ良い広告を見せてもらいました。
・荒野行動
荒野行動の実写広告も久々に見ましたね。
30秒という短い映像の中でちゃんと見せ場を作り、オチを作るテクに関しては荒野行動も中々です。
久々に荒野GOGOGOシリーズを見てえなあ……
・レジェンド オブ ハーン~蒼き狼の覇業
4月後半に登場したダークホースだが、過去に登場したどのリアル系3DCGキャラよりもセクシーな魅力が出ている美人が登場している広告ではないだろうか。
単純なグラフィックの質が良いのはもちろんだけども、注目してほしいのはこの女性の目線。恥ずかしげに視線を逸らしたり、大きな目でこちらを見つめたりと、他の広告がオッパイだのケツだのを露骨に強調する事でしか表現できなかったエロチシズムをシンプルな目線だけで表現する事に成功しているのだ。
この奥ゆかしさある映像というのはストレートにエロい美女描写、もしくはオタク好みの美少女CGの二種ばかりが好まれる昨今の広告では見られなかったものであり、こんな上品な広告がかつてあったかと感動すら覚えた広告の一つ。
アジアンテイストな音楽もまたこの雰囲気にマッチしているし、変に言語を使わない事によるミステリアスさも相まって完成度が非常に高い。適当なインスタントラーメンを求めて広告を眺めていたら突然ミシュラン一ツ星の懐石料理が出て来たかのような凄い内容でした。
もうちょっと俗っぽい内容になるとこんな広告になる。最初の雨の描写と濡れた女性の描写は広告にしては凝った内容だと思います。
広告の説明文まで「今すぐダウンロードやってみ?」とフランクな感じになっているが、ポージングに関してはやっぱり凝っているよね。他の広告だと棒立ちが多い中で、こんなグイグイポーズを取るのは中々珍しいんじゃないですか。
また、他社広告に比べて失敗出来るタイミングがあったのにちゃんと成功しているのも好印象。出来る広告は失敗しなくても広告が成立するってわかってるんだよなあ。
もっと俗っぽく、おねがい社長的なテイストも加えるとこんな広告になる。胸の揺れ方が水風船みたいだぁ……
グラフィックの質感とかは相変わらず良いんだけども、やっぱり最初の広告の衝撃に比べると普段見ている広告に近いせいかそんなに良いなとは思わなかった印象。
何にせよレジェンドオブハーンが提示した「上品な美女」という路線はもうちょっと研究してみて欲しい一ジャンルだと思います。感動しました。
・ElonaMobile
Elonamobileが2021年4月ぶりの広告を出してきた。
ちょうど1周年というタイミングで広告を出した割に1周年キャンペーンをまともに広告していないのだが、まあそんな周年キャンペーンよりもちゃんと面白い広告を出せるぞ、という自負があるのかもしれません。
まあ別に周年キャンペーンを告知しなければならないという法律は無いもんね。むしろ周年キャンペーンを推す事でその辺のソシャゲと同列に扱われるのを恐れた可能性もある。
でもElonaの神が宝箱から出て来るみたいな演出は大分ウソな気がするんですけど大丈夫でしょうか?
昨年は嘘みたいな本当の広告でブイブイ言わせていたが、今年はちょっとウソな可能性が見えているのは方針転換を感じる。でもElonaの事だから、Mobile版だと神がガチャから出ちゃうのかもなあ。
昨年のウソみたいな本当の広告はそれくらい衝撃的だった。
2022年のElonaMobileは7割正解、3割ウソくらいの広告になっているのが印象的。
敵を倒して食べるのは合っているし羽根が生えるのもあるしコウモリを捕まえる要素はあるんだけど、確かコウモリを捕まえたからって美少女に変身はしなかった気がするんだよなあ。
それでツッコミ待ちでもしているのかと思ったら、ざっと見た感じ突っ込まれてもいない感じがするのが不思議。まあ注目度は高いから良いっちゃ良いのかもしれないが……
自宅改装系広告。
こういう要素自体はゲームにもあるし、そこまで違和感のある内容でも無い。自宅改装系広告と言うとファミリーファームの冒険辺りが思い浮かぶけども、別に失敗はしません。
真面目な広告もある。
真面目な広告の方がちゃんとRT、いいねが伸びているのは非常にいい傾向だと思います。クソ広告は気になってもRTしないで、良いなと思った広告だけを拡散するようにすれば自然と広告を打つ側はいい広告をメインで打っていくはずです。広告は露出度が増して、効果がある事をするのが当然だし。
真面目にゲーム内容がしっかりしたゲームは真面目に広告した方が伸びる。そういう風潮を視聴者全体で作っていくのが変な広告を減らす近道なんじゃなかろうか。
まあ世の中基本的にはゲーム画面を出さないで変な茶番をやらかす方が伸びちゃうし、真面目にゲーム内容を告知しても勝ち目がないようなゲームの場合は茶番をメインにし始めるんだろうけど。
・超次元彼女
超次元彼女はEVONYの実況風広告をパクって来た。
背景の映像自体は過去の広告映像を使いまわしているし、エボニーの実況風広告がウケているのを見てレスポンスよくパクリに行ったような感じ。
この人が誰なのかは分からないけども、10回繰り返し見ると癖になる声です。
超次元彼女は全く同じ内容の広告をたくさん出しているんだけども、ゲームをプレイしている女性がだんだん小さくなっているのが面白いよね。
ゲーム画面自体、実況は同じなんだけど、女性がだんだん小さくなっている。とりあえずこれでも大分小さくなっているけど、このサイズを覚えておいてください。
最初はバカでかく画面中央を占領していたのに、3本目の広告では小さなワイプに映っているだけになっている。こんな小さく表示するならわざわざこの女性を映す必要があるのかよ。
なんでだんだん小さくしているのかは全く分からないんだけど、こうしたら広告ファンが喜ぶと踏んだのかな。それとも普通にこの女性が邪魔だと思って小さくしたのか。
何にせよ、ゲーム中に登場しない広告用のイメージ画面をどんなに訴求してもしょうがないと思うんですけども。せめてゲーム内のプレイ動画を使ってくれよ。広告のために作ったゲーム映像じゃなくて。
・少女ウォーズ
少女ウォーズはHero Warsをパクった超次元彼女に出て来たグラフィックをパクった広告を出してきました。三次創作の広告です。
一応動画後半は申し訳程度のゲーム本編映像が流れるけども、結局どんな内容か分かるほど紹介しきれてはいない。
ちょっとタワーの形状を変えてHero Warsのパクリ感を薄くした内容だけども、やっている事はいつものHero Warsなんだよなあ。
明らかに広告向けに派手な動きが入るよう調整されたタワーを作ったのはちょっとだけ褒めたい。別にタワーだからといって一本の塔である必要は無いもんね。
SDキャラの可愛さに対して泣き声が野太すぎるだろ……
HeroWarsのパクリ広告の中でも特に敗北までのテンポが良いのも見どころ。一直線に敗北ルートに突っ走って告知映像に入っちゃうのは一周して笑える。
この人は超次元彼女で見たな?
なんと超次元彼女の実況風広告から、「少女ウォーズ」のボイスと映像だけ差し替えて作られたエコロジーな広告です。
ちなみに少女ウォーズと超次元彼女は出している会社が違う。広告を依頼している会社が一緒なのか、はたまた少女ウォーズが超次元彼女に出て来た女性を切り抜いて無断使用したのか。
この女性が他のゲーム広告でも登場したらいよいよ広告界隈のフリー素材である可能性が出て来るけども、とりあえず現時点では全く同じ素材を使っているという事しか書けません。
毛利元就の格言をパワーで解決するな。
しかしパクリだらけの少女ウォーズの広告の中では数少ないオリジナルの、ちゃんとした茶番広告になっているのは見どころ。
こういうノリでずっと広告を作れば普通に個性もあって良いと思うのに、何故超次元彼女の女性実況者を使いまわしたりHero Warsをパクったりしてしまうのか。「つづく」で締めたからには、次回作もちゃんと出してくださいよ!
・エイジ・オブ・ケイブ
エイジ・オブ・ケイブもHero Warsの亜種なんだけど、これはもはや塔すら用意していないパターン。
それでもHeroWarsっぽさが出ているんだから、いかに大本のHeroWarsの内容が薄いというかなんというかである。
・ロードモバイル
広告としては古株のロードモバイルもHeroWarsに乗っかって来た。マップこそちょっと凝っているけども、失敗する所もちょっと戦略性がありそうなところも全部一緒。
強いて差別点を挙げるなら、広告の最後の音割れがひどい事が挙げられる。もっとまじめに音量調整をしてくれ!
同じHeroWarsでも表現の仕方がやたら派手なのだが、やっているのはいつものしくじり広告なんだよなあ。
ロードモバイルが不定期にこういう広告を出すのは何なんだろう。他の広告はいつも出しているか、どこかで広告を止めてしまうのがいつものパターンなのにね。持病の発作か何か?
クォータービューにしようがやっているのはHeroWarsだもんね。
視点を変えたり演出を変えたりしてちょっと内容を工夫している割に、やっている事はいつもの失敗広告なんだからしょうがない。
これなんかはAge of Zのパクリ。というか、この人が固まって回転して突っ込む奴すらほぼAge of Zじゃないか?
最近広告を見かけないからってすぐにパクリにいくそのスピード感だけは本当にすごい。
いつものロードモバイルの広告としてはこれ。
それにしてもHeroWarsをパクっていない広告の場合は成功例がメインで、HeroWarsをパクると失敗するね。HeroWars系で成功しても面白くないと思ったのだろうか?
・インフィニティキングダム
結構真面目にゲーム内容を告知しているし、ゲーム内映像もちゃんと使っている真面目な広告です。
インフィニティキングダム自体はそんな変な広告を出していなかったんだけど、実は先月までゲーム内の戦闘映像を使った広告を出していなかった記憶があるんだよね。
そんな状況で真面目な広告を出して、佳作な内容なんだからインフィニティキングダムというタイトルの深い広告力を感じる。真面目にやろうと思えば真面目にやれるし、ふざけようとしたらふざける事も出来る芸達者な広告メーカーです。
卑弥呼の紹介映像。カッコいい感じの能登ボイスも聴けます。
やっぱりアイケイは他の広告に比べて出来が真面目だよ。あまりにも真剣な広告。
・EVONY
新ギミック、落ちる天井が登場。見たところピンの支点が1つ以下になるとピンの方向に天井が落ちるような仕掛けになっているらしい。
つまり真上のピンを残して他のピンを全部抜けば良いっぽいですね。
溶岩にミノタウルスを落として……と思ったが、何故か溶岩に落ちる判定が無いっぽいので詰み問題。
まさかミノタウルスが直線で突っ込んで穴に落ちるような挙動はしないよね? まさかね??
支点を軸に回転するピンって初登場ギミックじゃなかったっけ。
でも問題としては普通に水にミノタウルスを落とす→溶岩に落とすでOK。
溶岩をミノタウルスにぶつけてから水で溶岩を固める。
エキセントリックな地形だが、水を落とした後に溶岩を落とせばOK。
溶岩を先に落とすと一緒に水も解放出来なくなって詰みになるのはちょっとおしゃれなピンの配置。
水解放→溶岩→財宝の下のピンを抜くでOK。
溶岩をミノタウルスに放出してから水を落とし、財宝を回収する。
溶岩をミノタウルス側に落としてから水で固めれば良いと思うが、壁を登れない貧弱主人公の場合は詰みとみなされる場合がある。
主人公が財宝に到達出来ないタイプの詰み問題。
溶岩→水→財宝でOK
・トップウォー
トップウォーは偽ゲームを出川哲郎にやらせちゃう暴挙に出た。これは普通にアウト寄りなのでは。
出川哲郎はその辺分かってトップウォーの広告に出演しているのかな。音声と映像を撮って隣にゲーム映像を垂れ流しているだけだとしても、こういう時くらいちゃんとゲーム本編をやらせてください……
出川の偽広告も無駄に3パターンあるし、実況自体は一緒である点からも明らかに偽広告だとバレちゃう。やり口が雑だよ。
マジでこういう時くらい真面目に本編のプレイ風広告にすればいいのに、何故偽広告に実況を乗せてしまうのか。
出川哲郎の3パターン目には死ぬほど小さく読みづらい字で「画像はイメージです」と書いているが、さすがにイメージ過ぎるだろ。
3広告とも言っている事が全部一緒だから、本当に映像以外全部使い回しなんだよなあ。これはひどい。
この女優さんは小芝風花という人物。以前も登場していたね。それにしても偽広告実況シリーズの被害が拡大している。
インフィニティキングダムでも有名人の偽広告実況はあったけど、今後もこういう広告が増え続けるのかなあ。有名人に偽広告を実況させるのが今のトレンドなのかもしれない。
もちろんいつもの誰だか分からない人間の実況広告も継続してリリースしているんだけども、実況広告ってゲーム実況がウケる理由である「特定の好きな人物、面白い奴がやっているから知らないゲームを見る」という所を理解しないでやっているんじゃないの。
そりゃゲーム実況は面白い人間がやっていれば面白いんだけども、別に見ず知らずの役者が知らないゲームの太鼓持ちをしている様を見たい人間はそんなにいないと思いますよ。自分みたいにゲーム広告を見に来ている層を除いて。
もちろん出川哲郎みたいな有名人に実況広告をやらせる事自体は効果的だと思うが、肝心の映像が偽物ではしょうがない。
ただ実況風広告でも、トップウォーは3Dグラフィックを使ってVtuber風に仕上げているのが特徴的。
ゲーム映像自体もこれは新規作成っぽいし、最近のトップウォーにしては中々凝った広告です。
まあ肝心のゲーム風映像はいつもの合体強化広告なんですけども。
・いけー!放置戦士
https://twitter.com/NONSTOP_GAME_/status/1514531043210305537
いけー!放置戦士はグランサガ風のダンス広告に切り替えて来た。なんかリンクが埋め込まれないけど、内容としては許可をもらってるかも分からないエモい曲をバックに踊っているだけので別にどうという内容でも無い。
ダンス広告も正直良い広告かと言われるとかなり疑問なんだよな。元ネタのグランサガの時点でここで取り上げていない時点で突っ込みどころも訴求感も無いんだけども……
使われている曲はこれ。
皆こっちの方の動画を再生した方が良いよ。ちゃんとしたいい曲です。
こんなダンス広告もあるけど、まさかこの音楽も無断使用だったりしますか?
ちょっと調べたけど見つかりませんでした。元ネタ情報求む。
映像広告なんだけど、もはや映像部分は音声再生と文字だけである。
なんというか映像広告でもここまで振り切って来ると逆に目を引いちゃうよね。さすがにこのスタイルは流行らなそう。
・ベストイレブン
モドリッチという選手が引けて喜ぶ実況系広告。モドリッチって誰だよと思ったけど、クロアチア年間最優秀選手賞に9度選出され、クロアチア人初のバロンドールというスーパープレイヤーらしい。
どんなに輝かしい経歴があっても知らない場合は初見で「誰だろう……」になっちゃうんだなあ。youtuberの実況広告で知らないyoutuberが登録者100万人でした、を物凄く派手にしたような経験。
先月は削除されていたと思っていた変な動画広告が復活していたのが特徴。4月分だけ確認していきましょう。
そりゃあサッカー選手の契約として値段の高低があるのは事実だけど、特定選手を指して「安い方にしよう!」という表現はどうなんだろう。ファンからすると好きな選手を「安い方」に分類されたら不快だし、本人もどう思うかって所ですけども。
実在人物を用いたゲームなんだから丁寧に扱った方が……と思ってしまうのは自分だけなのかと思うほどこういう広告が続きます。
サッカーチームを運営するうちに稼いで稼いで超強豪チームになる広告。
比較的おとなしい内容だし、実在選手名も派手に使っていない。これはセーフのラインになるか?
個人的にはセーフ寄りだけど、サッカーゲームの広告としてサッカーシーンじゃなくてチーム運営をするオーナー的な所に視点を向けるのはどうなんだろう。
実際サッカーファンとしては好きな有名選手だけのドリームチームが作れる、となったらそれだけで面白そうな気はするけど、ゲーム内で稼ぐのが目当てでサッカーゲームをする層ってそんなにいるのかな。サッカーファンがそういう人が多いなら良いと思いますけど。
選手のトレード広告。実際のトレードはこんな感じなんでしょうか。
よく考えたら実在選手を使うと言っても、こういう内容ならリアル志向と言えばリアル志向なので完璧に悪いという訳でも無いんだよなあ。
正直3月の動画削除で過剰に反応し過ぎた感じがあります。先月削除されていたのを見て勝手にやべえ広告だと思っていたけど、真面目に見てみたらまあ悪くなかったです。良いとも言い難いけど。
・Dead by Daylight Mobile
パソコンゲームで人気を博したDbDがとうとうモバイルに登場……と思っていたら、広告の内容はかなり面白い。捻りの無いストーリーなんだけども、このド直球な「あんた何やってんだ!」「友達と遊んでたんです!」って流れはたまにやってほしくなるんだよ。
現実世界でゲームに熱中し過ぎて一般人に勘違いされるタイプの広告はもう随分手垢がつききった内容だと思っていたんだけども、真剣にやっているとおもろくて良いですね。3ヶ月に1度くらい見たい。
不審者かと思ったら普通にオタクだった話。
いつでもどこでもDbD出来るんだから家で利口にしてろってのもちょっと矛盾している感じがあるが、モバイル版特有の「どこでも出来る」というキーワードがあるのは良いんじゃないですか。
広告のノリが全体的に古臭いんだよな。やばい人達に見せて一緒にゲームしようぜって普通の人間たちでした、って広告は随分昔から擦られた内容だよね。
オールドスクールな広告を真面目にやっているような内容なので、5月には新作広告は無さそう。ここからさらに新作を出そうとしてガンガンロケをし始めたら新機軸になるかもしれないけど、そんなことはマジで無いと思う。
これは4月のリリース直後にいったん離れたDbDファンにモバイル版が出たことを告知し、あとはそんなに告知しないで既存ファンにやってもらうような形を取るんじゃないですか。
Dead by daylight Mobileはプレイするとゲームに吸い込まれる呪いのゲームだった……?
これに関しては大分変な広告味を感じるけども、ゲームの虜になっちゃうという比喩表現も兼ねているんでしょうか。そうなんだと思いたいです。
しかしこのDead by Daylightのゲームに取り込まれるホラー広告シリーズはほんのりエバーテイル味を感じて好きですね。ゲーム画面から触手が出て来てゲーム内に取り込まれるって、エバーテイルでよく見る手口の一つですよ。
この広告の場合はケンちゃんと呼ばれるキラーが明らかに悪い奴なので、今後もケンちゃんがサバイバーを殺していくシリーズが続いていくのかもしれません。乞うご期待。
ちゃんとしたPVはこちら。
おふざけ無しの広告もちゃんと出来るし、普通にカッコいい広告だと思った。でもこれだけじゃやっぱり訴求出来ないなあ、と思ってしまうんでしょうね。
途中まで普通にカッコよかったのに、最後の最後で突然マフィアシティみたいになる広告もある。
ここまで雰囲気をぶち壊しにした広告もそう無いよ。
ゲーム内容を端的に伝えた広告としてはこれが良かった。
対戦ゲームみたいな扱いをよくされるけども、実際はこういうホラーゲームとしての側面もあるんだよなという事実を思い出させてくれます。
もっとゲームのプレイ動画的な所を強めた広告はコチラ。
ちゃんと面白そうな広告も作っているのに、何故変な所でボケてしまったのか……
・ロード・オブ・ザ・リング:戦いの幕開け
ロードオブザリングの公式ゲームが登場したが、この広告を見ていると本当に公式ゲームか疑わしくなる内容。
IPを借りてちゃんとしたゲームなのかもしれないけども、結局この広告の中では「ストラテジーゲーム」という事しか分からないし、そのストラテジーゲーム要素も広告内でいまいち紹介しきれている様には見えない。
早口で「公式ゲームです!」ってたくさん言うよりも、ちゃんとゲーム内映像をたくさん見せるような内容にしつつ公式ゲームである事をアピールした方が説得力があるんじゃないかなあ。
公式ライセンスゲームなのは分かったけど、肝心の広告が公式ライセンスとは思えない内容なんだよなあ……
一応ゲーム内容はちゃんと伝えているっぽいけど、茶番があまりにも変な広告のフォーマットに寄り過ぎている。普通に広告映像を作るのが一番公式ライセンスを持っていると思わせられる広告だったんじゃないか?
アメリカ人な方々が課金だらけのクソゲーでは無いと主張している。相変わらず公式ライセンスを錦の御旗のように掲げ散らかす内容。
パターンも一緒だから5回も繰り返し見るとマンネリしてきてしまう。
イメージ映像はしっかりしているんだけど、ホビット四人組のうち三名がやられちゃうのは広告内としてもちょっとそれはどうなのよって思ってしまう。一応ロードオブザリングは映画三部作全部見ていて、書籍版は読んでいない程度の半端な知識があるので、ホビットがやられる前にアラゴルンやレゴラス、ギムリが助けに来て欲しかったなあという感想を抱いてしまいます。
あとロードオブザリングならゴラムを出して欲しかったよね。グラフィックに関しては昔見ていた映画にかなり近いのは評価すべきポイントだと思うけど。
こんなカッコいい広告もあるんだから、わざわざ他の広告で公式ライセンスを激推しする必要があったかは甚だ疑問である。
そうでないと無許可パクリゲーだ、という根も葉もない話を流されると思ったのかもしれないけど、正直このカッコいい映像だけの方がイメージは良くなったんじゃないのかなあ。
自信をもってカッコいい映像を垂れ流してほしかったです。
・Jurassic World Alive
出だしが実写に3DCGを入れ込んだイロモノなスタートだけども、広告自体は中々真っ当な出来なのが印象的。イロモノなスタートもお客の目を引くには悪くないし、色々な恐竜が登場するのも楽しくて良い。
というか、こういう広告の割にティラノサウルスみたいな安直に人気が出そうな恐竜を出さないのが硬派だよな。確かにジュラシックパークシリーズと言えばヴェロキラプトルが出て来るイメージはあるけど、最近の広告なら雑に「わぁ! 星5ティラノサウルス!」とかやってもおかしくないじゃない。
その辺を原作意識してヴェロキラプトルとしたのは好印象です。
……と思ったらティラノが登場する広告もあった。
しかし東京タワーやコクーンタワーと同レベルのデカさのティラノサウルスってそれはもうゴジラなのでは? 小学生ぶりに「ティラノサウルス 大きさ」なんてググってしまったけども、デカさはやっぱり最大でも13メートル程度。ティラノサウルスはモード学園や東京タワーをへし折るような怪物ではありません。
でもここで変にリアル思考の大きさにしても面白い広告ではないし、恐竜時代というのも我々人間が生きていなかったのでどこまで本物のティラノがデカかったかも分かりません。もしかしたらゴジラレベルの大きさを持つティラノが闊歩していたかもしれないし、今後の研究次第ではあながち嘘広告でも無くなるかもしれない。多分ゴジラサイズの恐竜はいないと思うんだけど。
・東京タクシー3D
自分が広告をまとめ始める前から登場していたんだけども、かなり狙ったネタ広告を出していた東京タクシー3Dが新作をリリース。
相変わらずネタを入れている割にちゃんとした紹介映像なんだよね。旬なネタを取り入れて、著作権に違反した素材を使っていない、ふざけている要素はナレーションの読み上げくらいのもんです。
普通ネタ広告ってこれくらいが普通なんだよな。最近はネタの枠を超えないとネタにならないような風潮があるけども、これで良いんですよ。本当は。
・ミニッツ
ポケカやら遊戯王やらをライブ形式で販売するアプリらしい。ライブを行うアプリ自体は全然あるけど、まさかトレーディングカードをライブ販売するとはずいぶんニッチな所を攻めたアプリだなあと思いました。
自分はポケカの相場をよく知らなかったのでこの機会にマリィSRなるカードを調べたけど、大体60000円くらいの値段になるらしい。それなりにするけども、こういうカードはちゃんと信頼できるカードショップで買った方が良いんじゃねえかなあとしか思えません。メルカリで高額カードを買って偽物摑まされましたなんてやってるのは「そりゃあそうでしょ」というリアクションしか出来ない。
しかしこういう少数しか刷られない高額絵違いカードでパックを剥かせる手法は今時どこでもやってるもんだなあ。「トレーディングカードゲーム」という名前に違わぬ状態になって来た。
・デュエルマスターズ
デュエルマスターズも「神アート」という予約受注生産のイラスト書きおろしカードシリーズをリリース。mtg風に言えば「secret lair」のデュエマ版と言ったところか。
やってる内容としてはモロにsecret lairなんだけど、こっちはsecret lairの登場当初ほどバッシングは見受けられなかった印象がある。やっぱり日本で買いづらかったとか、突然環境に食い込むようなカードを突っ込んでしまうとか、そもそもイラスト違いがmtgの世界観にそぐわずプレイに問題をきたす可能性があるとか、そういう点がsecret lairの強いバッシングに繋がったのかなあ。
あと今にして振り返ってみると、限定カード商法の運命のきずなが禁止されたり、secret lairの出た2019年が初代モダンホライゾンが出てホガークが環境を壊したり、エルドレインでオーコが出たりと、ロクな年では無かったのもsecret lair施策が必要以上に嫌われてしまった原因なのかもしれません。
神アートの方も値段的に高すぎる、あるいは売り切れで買えなかったという声こそ見かけたけど、secret lairほどの嫌われ感は無いんじゃないかなあ。買いづらい上に環境入り必至の強カードを数量限定で売るみたいなやり口をしなければ、今後も続きそうなやり口。告知映像も素直にまとまっている内容で、普段のデュエマほどふざけた感じが無い辺りからも実験的な感じが伝わってきます。
・ポケモンカード
ポケカも新規アニメーションを作って広告を展開し始めた。
さすがに内容が優等生過ぎるので一回見てください、としか書きようが無い。凝ったアニメだ。
・クラフトボス
クラフトボスは星のカービィとコラボしているんだけど、ちゃんと可愛い出来になっているし、絵でも音でも楽しい広告になっているのが特徴的。ちゃんとしたコラボ広告だ……
いや世の中ちゃんとしたコラボ広告になっているのが普通だと思うんだけども、最近見ている広告があまりにもちゃんとコラボしていないからこういう「ちゃんとしている」だけでめちゃくちゃ褒めてしまう。
ワドルディをちゃんと可愛く描いているのが素晴らしいよね。
もう全部かわいい広告。毎日見よう。
・ポカリスエット
ポカリ特有の金のかかったエモい風の広告です。いつものアレ。
この広告の本編はメイキング映像と言っても過言ではない。金と時間と技術を費やしてとんでもないクオリティの広告を作っている様を見ると、「広告とは映像作品である」とでも言いたげな出来だよ。わざわざセットを作り、デカいバルーンを膨らませて、一本の広告を作っている。
実に素晴らしい広告だとは思うんだけど、自分はクソオタクなので「すげえ金かけてんなあ……」という感想に着地してしまう。5秒で飛ばされる広告の解決法として飛ばせない映像作品を作るというのは正解なんだけども、その正解を作れる会社が日本に今どれだけあるか。
このたかだか一分の空想の青春を再現するために途方も無い資本主義が動いている感覚がどうしても好きになれないんだけど、映像自体がすごい、人々の努力がきちんと実っているのは間違いないです。
そういう意味では安っぽい中華広告が金のかかった広告よりも注目を浴びる様と言うのはある種の痛快があるんだけども、理想としてはこういうポカリの広告を全ての会社が打てるような社会だろうなと思います。憎悪を抱いてしまうほど素晴らしい広告である。
・ブロスタ
ブロスタはValorantで大活躍して盛り上がったZETA DIVISIONを早速広告に起用。実はZETA DIVISIONってブロスタでも結果を残しているチームだったみたいです。自分はよく知りませんでした。
爽やかなe-sports!! って感じで非常にクリーンな広告に仕上がっており、よくあるネットのゲーム広告特有の汚さやらmemeの悪ノリ感は全然無い。普通にテレビでも流せそうな健全な広告だし、ZETA DIVISIONが世界三位に輝いた4月24日からわずか4日でこの広告をリリースしている辺り判断が早い。優等生な広告だ。
真っ当にe-sportsらしい広告を作りたい方は参考に出来る内容だけども、難点はこの広告が全国的に知名度の高いe-sportsチームが他のゲームで結果を出していて、かつ広告するゲームでも結果を出していたからこそ注目を集められた事でしょう。
クリーンな良い広告を打とうとすると全部これだよな。普通の広告の裏には金があって、スポーツマンシップ溢れる有名選手がいるんだ。そんな恵まれた商品は真面目な広告を適切に打つのが一番だよ。この野郎。
・少年ジャンプ+
ジャンプ+もスパイファミリーの広告ラッシュに乗っかって告知を打ちまくっている。
これは計画的な広告だろうけども、それにしたって2月に流行ったタコピーの原罪の広告に続いてヒット作が続くなあと感心しています。タコピーにしても一瞬あんなにオタクが「分かんないっピ……」なんてネタを擦っていたのに、もう今じゃ一つも聞かなくなって、ネットはアーニャの変顔だらけになってしまった。
この調子だと6月にはアーニャやヨルのイラストも見なくなり、また別のジャンプ+の漫画が告知で擦られているんでしょうね。集英社らしい人気作のガトリング砲だ。
チャンスを見逃さず、こんなコラボ広告まで打っている。怪獣8号って大分前から広告を打ってませんでしたか? 地味にボイスも撮りおろしっぽいし、中々手間暇のかかった広告です。
それでもなお話題作の力を借りて広告をするという事は、いよいよ怪獣8号もアニメ化を目論んでいるのだろうか。それとも……
・一本満足バー
すっかり定番になった草彅剛の一本満足バーです。
やってることとしては毎回そんなに変わってるわけでも無いんだけど、むしろ変わってないのが良いんだよな。方針転換しないで一生草彅剛を擦り続ける勇気というのも評価すべきだと思います。
今回はメイキング映像もあります。2分くらいでサクッと見られる映像の割には密度が濃いメイキングだ。
しかしメイキング映像を見ていると草彅剛という人物のダンスの上手さが際立って見えるよね。そりゃダンスが上手いのは当たり前なんだけども、後ろで踊っている役者 さんよりも動きのキレがある。
やっぱジャニーズってすげえんだなあ……
・キンチョー ダニがいなくなるシート
キンチョーって日清に並んでシュールな広告をやっていたイメージがあるんだけど、最近見なかったね。
チン列だの、側面は弱いだの、ゴールデンゾーンだの、下ネタのようで下ネタで無いシュールギャグをかましまくるのはさすがキンチョーという感じ。
日清のシュールとキンチョーのシュールはちょっと違うんだけど、個人的にはキンチョーの方が好き。しょうもない方が好きなんだよね。
・ナッシュ
ずいぶん懐かしいお笑い芸人、ダンディ坂野がナッシュとコラボ。宅配食で栄養管理が出来る、という事をアピールしたいんだろうけども、あまりにも広告の時間が短い。そのくせダンディ坂野特有の「ゲッツ」のノリで「ナッシュ!」というもんだから、最低限社名を印象付けるくらいは出来ているのが印象的。
6秒広告で芸能人がサービス名だけ喋る広告は数あれど、ダンディ坂野ほど短い内容を一発で伝えるのに向いた芸人はいないんじゃないですか。一応下のバナーで「手軽で健康的な宅配食」という事も伝えられているし、6秒広告の割には完成度が高いように見える。
youtubeにおける6秒広告は結局見ている動画を邪魔されるから不快である上に、伝わるのが社名だけだから何をしている会社かすらも分からず嫌悪感しか残らないのが痛いと思う。その点Twitterの6秒広告は見逃しても何度でもリピート再生されるし、最低限バナーでどんなサービスかも伝えられるし、リンクもタップしやすい。
やっぱり短時間広告においても、Twitter広告の方がyoutube広告よりも完成度が高いのではないか。youtubeの広告が視聴者の邪魔しか出来ていないのは、しきりにyoutubeが「youtubeプレミアムで広告に邪魔されずヨガをしよう!」みたいなバカげた広告を打っている点からも明らかである。
・タップル
youtubeではアホほど見かけるし、内容的に突っ込みどころも無い事で知られるタップルもツイッターでは案外見かけないもんです。見かけても興味が無いから適当に流しているだけかもしれないが。
ただこの広告に関しては888名に88年間サービス無料、といういかにも客引きなキャンペーンをやっているのが気に入りました。88年後までタップルが存続しているかも分からないし、そもそも88年後もまだ使っているタップルユーザーがいたらマッチングサービスに最も長く登録していた人としてギネス記録に申請して良いでしょ。
youtubeでは真面目な若い女の子を出す広告を出して、Twitterではネタ寄りな広告を出すという戦略自体はあながち間違っていないとは思います。
・Pairs
Pairs特有のドラマ広告第二弾。2分も映像があるだけあって、中々密度のある漫画広告です。
ちゃんと起承転結ある広告って珍しいよね。そもそも広告に2分も尺を取っているのがすごいんだけど、やっぱり2分も時間を使えば他の広告よりもボケも濃厚なボケを取り入れられる。
地味に動画の概要文をクイズ形式にする事で、2分もある映像を見せる引きもしっかり作っているのもエライ。オチも面白いし、やっぱり物事を真面目に伝えようと思ったらそれなりに時間を使わないと話にならないよなあと思います。
霊感のある人二人でマッチングしちゃう広告。
ネットでの出会いという所から始まる内容なのもしっかりしているが、守護霊を絡めてくる事でちょっと違ったノリを見せてくれますね。
どうせなら守護霊もラブラブにしちゃえば良かったんじゃねえか、とも思うが、まあ空気を読んでくれたというオチでもそれはそれで面白いです。
魔王がPairsをやり、何故かマッチングアプリにはプロフィールをたくさん入れれば良いというセオリーをしっかり踏まえて出会いに向かう広告。
勇者と魔王が惹かれ合うという内容自体はツイッターの漫画でありがちというか、昔から結構擦られたネタには見えるけども、そこにマッチングアプリというスパイスを入れる事で中々見られる内容になっているんじゃないですか。
総じてPairsは2月の筋肉強子に比べると割とありそうな内容に落ち着いたけども、それでも見ていて楽しい内容なのでOKです。
・@サラリーマン投資家
近頃はこういう投資商品みたいなものですらTwitter広告をかましてくるんだなあと感心しているんだけども、内容としてはお手本のような「みんなウマい話をやってるよ」のゴリ押し。
あなたよりも若い10代の人々も知ってます、本業に加えて不労所得ももらえます、テレビでもやって満席続出で知らないのはあなただけです的な雰囲気の醸成。全てにおいて「あなたは取り残されている」とでも言いたげな広告です。
こういう言い方をすると周りに乗り遅れるのが怖いタイプの人はまんまとセミナーに参加してしまうだろうなと思います。もちろん資産形成は大事なんだろうが、それにしてもモノはよく選ばなければならない。
そもそも現代において年収500万円以上の会社員、公務員はこんな胡散臭い広告に釣られないで自分で調べると思うんですけども、果たしてどうなんでしょうね。広告ばかり見ている人間には分かりません。
・れじぇくろ! ~レジェンド・クローバー~
ケリンとか百年ぶりくらいに見たな。
広告でやばいクレーマーのSUSURU TVを使ってしまうのはいかがな物かと思わないでも無いが、後述するスーパーウィザードに比べたらSUSURUくらい別に健全だし本人もコピペを認知した上で朗読しているし別に良いかって気がしてきます。
さすがにSUSURU本人からも許可を貰っていそう。普通にお願いしますって言えば許可が出そうだし、何ならSUSURU側からも紹介ツイートをさせて客を呼べるぞって話題になるのでしっかりした広告ですよ。ゲームの紹介もきちんと行っているしね。
普段ならもうちょい書けそうな所なんだけど、スーパーウィザードがね……
犬山たまきの配信切り抜き広告。
あんまりコメントすることは無いが、絵が上手いなと思いました。配信切り抜き広告は確かにコスパが良いとは思うんだけど、猫も杓子も切り抜きの垂れ流し広告ではさすがに食傷気味になってくるよね。
大物Vtuberの切り抜きならまだしも、他のゲーム広告で見かけるよく分からないyoutuberの切り抜き広告とか正直需要がよく分かりません。
・スーパーウィザード
なんだこれは、たまげたなぁ……
広告でmemeを使用する例自体は見慣れた物だけども、まさか淫夢に手を出してくるとは思ってもいませんでした。仮にも世界中の人間が使うSNSでホモビデオ発祥のネタを広告使用するってマジ?
それ以外にもジョジョの次回予告とか、知らない外国人とか、2000年後とか、とりあえずその辺にあった動画素材を全部突っ込みましたみたいな内容。過去最高の問題児です。
ポケモンパロでバカ受けしたエバーテイルに続いたのは意外にもスーパーウィザードだし、パロ先もIt`s Pikachuの方を選ぶセンスが光る。
「私という人間?」というのは、露骨に「だ~れだ?」を和訳した感じだろうか。
これなんかスーパーマリオブラザーズ3のBGMだもんね。任天堂なんか恐くねえぞと言わんばかりの内容。
まあ例のアレを広告に使っちゃう時点で任天堂にビビるようなタマではないかもしれない。
スーパーマリオの音楽を無断利用し、最初のゲームの映像はアイザックの伝説というゲームで、ジョジョと犬のミームを使う。本当に節操がねえな。あんのじょう消されてるけど、逆にこれしか消されてないのかって思っちゃうよ。
人間は既存のものを模倣しないと新しい物を作れないとは言うけども、ここまでパクれとは誰も言っていない。
グルメレースも広告で聞くと中々変な気分になるな。
内容としてはかなり手抜きに見えるが、音楽だけで全部引っ張っていってる。地味に音ハメしてキャラが出て来る辺りはちょっと凝ってるし、本当にスーパーウィザードは何なんだろう。
サンドキャニオンもパクる。
なんというか、曲選択が全部昔のニコニコみたいなチョイスなんだよね。
BGMで雑にMegalovaniaを流しちゃうのもスーパーウィザード。マジでいくつ罪を重ねれば気が済むんだ。
他人のふんどしで相撲を取るという言葉があるけども、ここまで他人のふんどしを履き散らかした広告も中々無い。もうふんどしが腐り落ちてるよ。
この広告に関してはあからさまにスーパーウィザードの方がヴァンパイアサバイバーよりも画質が良いぜ、とでも言いたげな内容。やり口が露骨過ぎる。
「RTX ON」だの「RTX OFF」だのというよく分からない表記で全く別のゲームを比較するのをやめろ!
party parrotとかもう随分見なくなったネタを掘り起こしたもんだね。
宝箱の演出に関してはヴァンパイアサバイバーの宝箱開封演出をパクっているし、もうスーパーウィザード要素はほぼ無いぞ。
これに関してもヴァンパイアサバイバーの宝箱演出がエライだけじゃんね。
似たようなゲームが大流行りしたからって演出を丸パクリするって中々出来るもんじゃないよ。
スーパーウィザードは有名どころからファンメイドの動画まで音楽の無断使用に関して全く節操が無い。この音楽も別の人が作ったモノだよ。
音楽の無断使用はしていないけど、相変わらずヴァンパイアサバイバーの映像のパクリだけはしている。
一応ヴァンパイアサバイバーよりもスーパーウィザードの方が先に登場していたらしいが、それにしても恥ずかしくねえのかと思ってしまう内容ではある。
この広告に至ってはスーパーウィザードの広告なのにヴァンパイアサバイバーの紹介の方が長いくらいの尺になっている。
より流行ったゲームに乗っかるにしても、その乗っかり先をこんなに告知したら逆効果じゃないかなあ。それともヴァンパイアサバイバーはパソコンゲームだから、スマホしか持っていない層はどうせ妥協案でスーパーウィザードを選ぶだろうという算段だろうか。
この広告を見ていると、スーパーウィザードが露骨にパソコンを持っていないスマホユーザーを狙っている事が明らかですね。
流行りモノに乗っかるという意味では広告として正統派な考え方なんだけども、ヴァンパイアサバイバーの公式画像まで使えとは誰も言っていないんだよなあ。
広告内の映像では「吸血鬼生存者」とちょっとタイトルをぼかしているのに、結局告知文では「ヴァンパイアサバイバー」とタイトルを開示してしまっている。最後までぼかせよ!
それに結局広告映像では露骨にヴァンパイアサバイバーの映像を使っちゃってるんだよな。ライバル作品よりも俺の作品の方が優れてるぜ、という広告は現代だとマックとバーキンくらいの格や歴史が無いと単に悪口言ってるだけに見えちゃう気がする。
広告で他社とプロレスする、視聴者に不快感無く喧嘩を見せるのも最近の流行りかもしれないが、そういう広告は中々難しい。昨年のウマ娘とソネットオブウィザードを思い出しますね。まあそもそもこの広告に関しては喧嘩にすらなっていないんだけども……
まあまあ真面目にローグライクの戦略的な所を紹介している広告。
何だかんだ序盤はちょっと我慢しなさい、的な所をしっかり紹介しているのは変な所で真面目だよな。普段は乱用しているmemeもこの広告では抑えられているのも真面目。この広告を作っている時は風邪でもひいていたのかと心配になる内容です。
ゲーム紹介広告だけど不安になる日本語のアクセントと、ちょっとしたmeme、しっかりとしたオチで見られる広告に仕上げている。
スーパーウィザードはmemeに頼り切りって感じの広告スタイルでも無い気がするんだよな。真剣に広告を見ているとスーパーウィザード自身の広告スキルもまあまあ高い気がするのが見て取れる。
総評すると、来月には全部消されてねえかなと思わざるを得ません。5月も色々広告出しているんですけども……
・最強でんでん
最強でんでんは5月以降に秋葉原にめちゃくちゃ広告を出したり、Twitter広告がでんでんだらけになったりで大暴れするんだけども、実は4月時点でもちゃんと広告を出している。
広告内容としてはまあまあ真面目な内容。というか、でんでんの広告自体は真面目なんだよね。ただ広告の密度がイカレていて、もう広告費だけでもう一本ゲーム作れちゃうんじゃないのってくらい広告出してるんだよね。
プレゼント広告も他のゲームでやってることだろうと言われたらそうなんだけども、5月に電車内広告や駅中広告、Twitterやyoutubeまで一通り広告まで出しておきながらプレゼントまでしているんだから勝手に俺が不安になっちゃうよ。
ここまで広告をしておいて本当にペイ出来るのか……??
変な広告も出しているが、ゲームの内容が全然分からない。カタツムリとバクテリアがぶつかるだけの広告ってのは中々エキセントリックだね。
この調子だと本リリース後も期待が持てます。
・ザ・グランドマフィア
広告界の王、マフィアシティの帰還である。
正確には「ザ・グランドマフィア」という別タイトルなんだけども、マフィアシティとデベロッパーが同じ上にこの広告自体も散々見たことがあるようなテイストでしょう。
ちなみにマフィアシティ自体もちゃんと残っています。グランドマフィアは普通にマフィア系の新作を出したって感じみたいですよ。
広告自体もここ1年の広告の覇権であるおねがい社長の文脈、10連ガチャでの逆転を汲みつつも、マフィアシティらしい内容に仕上がっている。これがTwitter広告最古参の力量です。
ザ・グランドマフィアの広告を見ていると、やっぱりおねがい社長の10連ガチャ要素をどうにかして取り入れたかったんだなあと感じるところが多い。とはいえ、ちゃんと展開を工夫してオリジナルの社長とはちょっと違うテイストにしているのはかつての広告覇者であった意地を感じますね。
普通にチンピラで喧嘩を売りに行って勝つのかと思ったら負けて、そこから10連ガチャの流れになるとは思わないじゃない。普段のマフィアシティならあそこでマフィアボスが助けてくれるもんだよ。
おねがい社長で言う轢かれそうな美女を助けるアレなんだけども、非常停止ボタンを押している辺りに常識を感じる。普通に考えたら「や!!! へい!!!!」とか言いながら線路に飛び込んで人間を助ける方がおかしいですからね。
でもこんな目の前に電車がいる状態で非常停止ボタンを押しても電車は止まれないと思います。そう考えると電車が近いから無理矢理線路内に飛び込んで美女を助けていたボンゴレだってそこそこリアリティがあったのかもしれない。無いか。
チンピラが地道に働いている間に彼女が社長にたぶらかされてる……という内容自体はおねがい社長の広告なんだけども、ここにマフィア女王を助けるという要素を加えることでちゃんとザ・グランドマフィアの広告に仕上げているのが特徴的。
マフィア女王は社長の広告で言うババのポジションにも見えるんだけども、解決法として安直に10連ガチャに頼らないのもさすが。
他の広告だとオチを10連ガチャに頼らない場合パンチが薄いように感じるけども、グランドマフィアの場合はマフィアシティから築き上げてきたブランドによってマフィア女王に頼った社会的制裁がオチとして成立しているんだよなあ。
古豪ならではの秘伝のタレがしっかりと生きている。
これなんかBGMがモロにマフィアシティだし、頭の上に「Lv.1 チンピラ」を乗せる伝家の宝刀も使うし、刑務所の壁を殴って壊すくだりも昔やってたのと一緒。安心感の塊、まるでゴールデンウィークに実家に帰省したかのような広告です。
こういう広告で良いんだよなあ。これぞ「マフィアシティ広告」という1ジャンルだし、他の広告がどんなに真似ようとしても真似られないブランドってもんです。
ボスの彼女がマフィアを成り上がり、マフィア女王に成り上がる広告。王道のマフィアシティな内容でとても良い広告ですよ。
マフィアシティには珍しく直接的な流血描写もあるのが特徴。かつては露骨に誰かを撃った、殺したみたいな描写はやっていなかった気がするので、その辺りでも中々にチャレンジングな広告ですね。既存パターンであってもチャレンジを止めない姿勢が良い。
マフィアボスを助けてマフィア幹部になる超王道のマフィアシティ。
マグロの赤身くらい安心感のある内容に大満足。
青龍会、白虎会ってそれはマフィアというよりもYAKUZAなのでは?
一見高レベルなキャラで有利に進めているかと思ったら、別の組のシマに入ってしまったせいで袋叩きにされてしまう流れは普通にマフィアっぽい。マフィアシティ広告なのにマフィアっぽい広告って意外と初なのでは?
これまでのマフィアシティって名前ばかりチンピラ、組長ってばかりでマフィア感は犯罪行為をしているくらいだったので、組同士の抗争というマフィアらしい所を取り上げているだけでちょっと感動してしまった。そもそもマフィアでもやくざでもない自分にとってのヤクザ観があいまい過ぎるのもあるんだけど。
マフィアシティ系にしては、美女視点でマフィアボスから情報を盗み出そうとするのは新しい切り口に見える。鍵も手形認証なのは最近の作品っぽくて良いですね。
マッサージが男を踏みつけるものなのはどうなんだろうな。ちゃんと手で揉む描写にしようとすると工数がかかるから足踏みマッサージの表現にしたのだと勘繰っているが、実は踏むマッサージの方が最近の整体だとトレンドだったりするのか。
始末されそうなマフィアが逃げるか始末するかを選ぶ広告。
こんなんマフィアシティとしては「始末する」を選びそうなもんだけど、レベル差を見て逃走するのが正解だったりするのかな。
ナースがクソでかい注射をケツに打ってマフィアボスを助ける広告。
絵面のインパクトもあるけど、なんかマフィアシティらしさも残っているいい映像です。
属性別に融合させたらマフィアボスになったり、ヒットマンらしき女性になったりする広告。融合するルールはよく分かりません。
一見して終わったと思ったら男性編が始まる辺りにマフィアシティらしさを感じますね。意外と10秒程度の話をいくつか繋げて広告にするって手口はマフィアシティ以外やっていないんだよなあ。
マフィアシティの新たなチャレンジとして、こんな普通のかわいいSDキャラが出て来る広告にも挑戦しているのが印象的。
普通にちゃんとイベントを告知しているし、アマギフプレゼントも添えてバランスの良い広告。自分の中ではマフィアシティがこんな普通の広告も作れるんだという驚きが一番大きいです。
・AZUREA-空の唄-
ザ・グランドマフィアの王政に待ったをかけるのは、荒野行動でかつて広告界の王になったNetEaseだ。Ziongameと組んだ新作MMORPG「AZUREA-空の唄-」の広告はMMORPG特有の過剰なまでのキャラメイク推しで勝負に出ている。
「美人女子高生富江って誰だよ」と思ったら、伊藤潤二の漫画が原作であるらしい。しかし公式にコラボしている訳では無く、キャラメイクで富江みたいなキャラが作れるぜ、という内容である。何なんだ。
とりあえずお名前だけお借りしておきましょう、という話にしても、美人女子高生富江というチョイスがまたシブい。自分はそれを知らずに見ていて「美人女子高生富江って誰だろう……」と思っていた所を、フォロワーさんに教えてもらいました。
AZUREAの実況広告はちゃんとグラフィックの良さや、ゲームシステムの紹介を30秒で済ませているのが優秀な出来。
最近の実況広告、あるいは実況風広告は「なんとなく面白そう」止まりの内容になってしまっており、それ以上の内容にまで踏み込めていないような印象を受ける。その辺りの説明を丁寧に行っているのが好印象です。
同じ実況者のキャラメイク広告。
キャラメイクに関しては他のゲームもあるだろうけど、メッシュを入れられるとかは少し差別化している気はする。広告でキャラメイクを押した広告でもメッシュをアピールしたのはこれが初じゃないの。
どこの誰とも分からない実況配信の切り抜き。
配信切り抜き系広告も見かけるようになったけども、結局配信切り抜きというのも面白いシーンを切り抜いているから需要があるのであって、何がなんだか分からないシーンを突然切り抜かれて見せられても視聴者はどうしようも無いよ。
まあまあちゃんとしたMMORPGっぽい広告も出している。こうして普通のMMORPG風広告を出されるとまっとうなゲームに見えますよ。
appstoreの評価だけ見るとボロクソなご意見が多く、「広告ほどではない」というお話も見られた。逆に言えばそれは広告の出来自体は良かったという話になるし、この映像を見ている分にはそういう万屋で友人とチャットをして遊べるんじゃないかという期待も持てる内容にはなっているという事でもある。
モノは言いようですね。
オンラインゲームでパーティにヒーラーがいる場合といない場合で比較する様な広告。ガチャを推さないでちゃんとゲーム内容を伝えようとしているのは中々珍しいですね。
それにしても「ゲーム下手すぎィ! 早まっちゃダメだ!」って味方に大騒ぎしてる人はどこにでもいるもんなんでしょうね。後で味方に煽りチャットを送ってそう。
こうして見るとAZUREAの広告は料理要素を強く推しているんだなあという事がよく分かる。
料理要素が本当に面白いのかは分からないけども、これだけ強く推すという事はAZUREAの大きなアピールポイントなんでしょうね。
キレイになって見返してやる! という内容のキャラメイク広告。
しかしキャラメイクの出来の良さだけでモテるかモテないか決まっちゃうのはあまりにも短絡的なのでは。こんなんキャラメイクの匙加減一つじゃねえかよ!
キャラメイクをしようと思ったら清純派メイクに失敗し、「整形には勝てませんでした!」というオチ。何だそのだらしないオチは。
最初のニコ動風コメントも使い古された技法だなあと思っていたが、オチがひどすぎて全部吹っ飛んじゃったよ。
ちなみに川口春奈を起用した広告も打っていたみたいです。
ここまでの広告がかなりアレだったので芸能人コラボ広告も大分かすんでいる印象があるけど。
・グランサガ
パッとしない広告が多かったグランサガが、ファイナルファンタジーとのコラボというド派手な広告をリリース。
相変わらず映像の凝り方は流石なんだけど、コラボ内容までは告知していない。そこまでする時間が無かったのか、はたまた変に施策を紹介するよりも良い映像だけで攻めた方が良いと思ったのか。
良い映像だけでもまあ正解なんだけど、せっかくならゲーム内容もちょっと伝えたら、と思う節もあります。
・スプライトファンタジア~精霊物語~
スプライトファンタジアはぺこぱとコラボ。お笑い第七世代というのも聞かなくなってきたけども、それにしたってぺこぱとコラボするのは結構金をかけたんじゃないですか。
内容としては普通のコラボ広告なんだけど、シュウペイの顔になんか違和感がある。普段着ている衣装と違うから上手く認識出来ないのかな……
さすがにぺこぱとコラボしているだけあって、映像の出来が良い。
こうして見るとぺこぱの二人も変な広告に登場する役者より演技がちゃんとしてるよなあと思います。
4月から始まった広告、スプライトファンタジアはVtuberコラボ広告で広告をスタート。
しかしこの広告は「オタク君はこういう事やってれば好きなんだろ~」って感じが透けて見える気がしてあんまり好きになれないな。別に結婚要素を広告に出してくるのはよくあることだし、こういうのが好きなファン層がいるのも承知しているけど、それはそれとして自分はどうも気に食わない。
別にゲーム要素を告知される分には良いんだけど、これはゲームよりも実況しているVtuber側にフォーカスが寄り過ぎなのがイヤなのかなあ。Vtuberの営業じゃねえんだぞ、スプライトファンタジア本編の良さはどこで告知しているんだ? と問い詰めたくなるような内容になっているのが逆鱗にソフトタッチしている気がする。
「人気youtuberおすすめゲーム」らしいが、このyoutuberが誰か分からないので自分は訴求されなかった。少し調べてみると高生紳士なるVtuberで、その筋のファンの方には知名度のある方みたいですね。
そりゃ10万登録のVtuberともなれば人気youtuberなのは間違いないのだろうが、案外10万登録くらいだと「いやこの人知らないな」と正直思ってしまう事が多い。何なら以前見ていた広告だと100万登録者数突破したyoutuberすら「誰だコイツ」となっていたので、現代における有名という単語の定義はかなりハードルが低くなっているのかもしれない。実際ひと昔前なら10万人が知っているとなると充分な有名人だと思うけど、右も左も10万登録者みたいな人物だらけだと相対的に知名度は低くなってしまっている気はする。
それにしてもこの広告は音量バランスがガバガバである。Vtuberパートが音量小さめなのに対して、最後のロゴのキラキラ音がデカすぎるんだよね。
youtuberの紹介広告もあります。
4月はyoutuber紹介系広告がやたら多い印象があるけど、誰も他のゲームの広告では見かけないし、もちろんyoutubeや他の動画配信サイトでも見た事のない人物ばかりが出て来るよね。
そういう広告用の実況者プロダクションでも世の中にはあるのかしら。
フラグちゃんも新作ゲーム広告の常連になってきましたね。
現代での広告イメージキャラと言えばなかやまきんに君かフラグちゃんかというところまで来ているんじゃないですか。言い過ぎかも分からないですけど。
テイコウペンギンともコラボ済み。
ゲーム内容をちゃんと伝えているのはこっちの方に見える。
Vtuber抜きの広告だとこういうのもあるけど、結局結婚要素を推すし、男性同士の結婚を取り出しては「これってBLじゃん!?」という切り口も大分陳腐に感じる。同性結婚だけを取り上げてBLだ、百合だと大騒ぎするのはちょっと違うんじゃないですか。
結婚式以外の要素では、600連ガチャが無料で回せる点を推している魔剣伝説チルドレンである点も印象的。キャンペーン中の魔剣伝説が掲げていた400連ガチャよりも200連も多いぞ。
ゲーム画面風広告としてはコレ。中々カッコいいアクション広告じゃないの。
ボスを倒したら宝箱がいっぱい出てくる所は魔剣伝説と一緒。
・ミストトレインガールズ
ミストトレインガールズがラップ広告に参戦。参戦したんだけど、なんか見ていてしんどくなるというか、初見ではあんまりゲーム本編と親和性が無い広告に見えてしまった。こう書くと怒られそうだけど変な鳥肌が立ってしまった。
「過去の生放送を見返しなさい モデルの予算を削減されて ブルブル震えただけじゃない」というディスに関してはめっちゃ切れ味があって好きなんだけど、アニメ声のオタクノリでラップされる事に自分が慣れていないだけなのかなあ。内容はちゃんとしているのは認めるけど個人的に抵抗を覚えてしまう。慣れればどうってことは無いだろうし、今後もこういうラップ広告が続けば自分もちゃんと良い広告だと認められるとは思うのだが。
ちなみにゲーム内容に関してもちゃんと告知しているので、広告としての機能は果たしている。総評すると良い広告なんだけど、美少女ラップ広告という新ジャンルに自分がついていけていない感じがしますね。次も美少女ラップ広告なので、一緒に慣れていきましょう。
・モンスター娘TD
同じDMM GAMES系の広告ではモンスター娘も似たようなラップ広告をやっているんだけど、比較するとミストトレインガールズの方がしっかりディスがハマっていたような気がするんだよな。
ミストレ側は実際の公式生放送をネタにしてディスっている感じがラップバトルっぽいし、こうして聞き比べてみるとミストレのフェルクリンゲンというキャラが相当鋭い歌詞を歌っていたんだなと再認識出来る。
モンスター娘の方はそういう公式生放送でのネタが無いのか使いづらかったのか、それぞれのキャラの個性出しの方を優先したのだろうか。あくまでラップバトルという体を取っている分ちゃんと対話しているのは良いと思います。
一応スライム娘は各広告で分身技を使うなど、そういう所で個性付けをしている工夫はちゃんとしていると思います。
これ以外にもウンディーネ娘が登場するラップ広告もあるんだけど、ここでは割愛します。ことラップ広告という面で見るとモンスター娘もしっかりしているんだけど、やっぱり元ネタを知らない人間から見ると何か芯を食った歌詞が出てきていないように見えてしまうんだよなあ。
ミストレは公式生放送という公的な告知場面での変な所に突っ込みを入れているから実際のラップバトルに近いようなディスがバチッとハマっている印象があるんだけども、視聴者の知らないキャラ設定を内輪でいじってもよく分からん、という感想に終わるのかなあ。
韻踏みはやってるんだけどもミストレに比べると印象には残らなかった。6作品ほど美少女ラップ広告を聞いて、このタイプの萌え声ラップに対する感性が育まれたので5月以降は拒否反応無くこういう広告を見られそうです。
ちなみにモンスター娘はASMRの広告もやっていたけども、これはどうなんでしょうね。
別に自分はそんなにASMRが趣味じゃないというのもあるし、30秒くらい音が流れてもあんまり印象に残らないし、何よりスピーカーでyoutubeを視聴する人間、無音で視聴する人間を考えるとイマイチ噛み合わないのかなあと思いました。
実験的な意欲作としては良い。
・おまけ 魔剣伝説のラップ広告を見返してみる
自分にとってラップ広告って昨年の魔剣伝説が思い出されるんだけども、今見返すと魔剣伝説のラップ広告ってノリがラップっぽいだけであんまり韻踏んでねえな。
実際面白いのは間違いないが、ラップとしての完成度を問い始めると完成度は低い部類かもしれない。ただ、1年経って聞き直しても「指が折れるまでガチャ回せ」や「電気代まで課金に使いまくれ」みたいな歌詞のセンスはすごい。
しかし魔剣伝説のラップ広告でも、このトラックのカッコよさは未だに埋没しないクールさがある。
いくらラップ広告というジャンルとはいえ、結局「広告」なので最終的には印象に残った方が勝ちなんだよな。そう考えた時にこれほどカッコよくて何度も聞き返したくなるラップ広告は無い。
音楽、広告としての完成度を取るなら魔剣伝説で、ラップバトルとしての完成度を取るならミストレという印象です。今後も各社の新たなラップ広告をお待ちしております。
・クリムゾン妖魔大戦
「私たちは妖魔なんかに絶対に負けない…!」と書いてあるそばから画像は「くッ…」なのが最高にクリムゾンだなあと思いました。
端的にゲーム内容を伝えるという意味では完成度の高い広告です。
・戦国布武:我が天下戦国編
戦国布武は手塚治虫の『どろろ』とコラボ。映像もしっかりと原作アニメ映像を使う許可を得ており、中々しっかりしたコラボ広告じゃないですか。
このゲームの広告自体は昔見覚えがあるけども、具体的にいつやっていたかは忘れた。インパクトはあったけどそんなにすごい事をしていた記憶も無いので、まあ無難に良く出来たコラボ広告。
5月には他の広告も出し始めていたので、コラボ告知用の無難な先発広告と言った所か。
・ザ・アンツ
アリが戦いを重ねていったらアリ人間に進化するが、それよりも大きな恐竜に踏みつぶされてしまう広告。これはこれで失敗系広告の亜種みたいなもんかな。
地味にバトル描写も凝っているというか、ムシキングにこういう必殺技あったよなって動きをしている。わざわざムシキングの超必殺技集を確認して似たような必殺技無かったかなって調べてみたけど、自分が見る範囲ではこのアンツっぽい必殺技は無かったように見える。
ムシキングの必殺技を改めて見返すとアレはカメラワークや音響、アクションで一発一発の攻撃を重く見せるように演出しているのであり、雑にドカドカ殴ってる感じの技って案外無いんだよなあ。一番殴っている感じのヒャクレツケンもしっかり音響と演出で平坦な見せ方にならないようにしているのはさすがSEGAって感じです。
でも演出面ではムシキングをオマージュしているような気がするんだよなあ……思い出の中のムシキングはこんな感じなんだけど、改めてムシキングの動画を見てからアンツの広告を見るとちょっと演出を残像やらダメージ描写でそれらしく見せているだけなのかなあとか……
カマキリを投げる所まではムシキングリスペクトだけど、投げた後の殴る描写はちょっと表現を簡素に済ませたようにも見える。とはいえ、ムシキングと真剣に比較したくなるくらいにはインパクトある楽しい広告という事には変わりありません。
でもアンツ世界ではアリが「遺伝子変異池」なる謎のバイオ施設を使って自ら遺伝子組み換えが出来ちゃうんだから恐ろしい。人よりもやっている事がえげつないぞ。
デザイナーズベビーを止める倫理が無ければ、これくらいのスピード感で事を進められるんでしょうね。アリってこわい。
ザリガニに餌を奪われたので、逆襲してボコボコにする広告。
内容としてはいつものアンツなんだけど、降参する時に白旗を振る知識がある。そんな知識をどこで仕入れたんだ……
・おねがい社長
いつものババを助けて1000万円もらってチェーン企業を作り、意外に10連ガチャをもらって大儲けする広告。ポップアップする画面もバグっていて、いきなり10連ガチャを回すような画面を出しちゃうのも社長らしい。
それにしても今月はスーパーウィザードだの、よく分からん実況広告、切り抜き広告がやたら多かったから社長の普段通りの広告が本当に沁みるぜ。ババの握ったおにぎりくらいの安心感がある。
盗撮魔から助けたのに普通に盗撮魔から蹴られ、ナースからは罵倒されて、結局借金してゴミ収集所を始めて勝ちまくりモテまくりな広告。
ゴミ処理場のくだりは以前の広告の使い回しだったかな。ゴミ処理場広告なのにオチとしてゴミ大王の称号を手に入れていないけども、まあゴミ大王だの全サーバー1位オチもいつだって使えば良いってもんじゃないもんね。
電車内の喧嘩を止めようとしても普通に嫌われているんだからボンゴレはつらいよ。
それにしても彼は毎度毎度失敗したらすぐに起業しようとするよね。その行動力は見習いたいくらいです。
電車に轢かれかけている美女を助けたのに蹴られたから借金創業するいつもの流れ。こんな火だらけの路面電車が谷底に向かって落ちていく状況で、わざわざ線路の上を歩いているのはあまりにも不自然なんだよなあ……
ガソリンスタンドを創業するパターンは記憶が正しければ初出じゃないかな。洗車場とガソリンスタンドまでは分かるけど、セクシー秘書がガソスタにいる例は確かに珍しいのでちょっと良い客引きかもしれない。
船に轢かれそうになっている所を助けるが馬鹿にされてタピオカ屋を借金創業するいつもの広告。グランドマフィアが電車に轢かれる広告をパクってきたが、オリジナルは船に轢かれるというオリジナリティを出してくるんだから本場は違うね。
後半のくだりはいつもと一緒に見せかけて普段とはちょっと違う気がする。あまりにも微妙な差なので自分でも上手く書けないんだけど、なんか違う気がするんだよな。主にガチャの演出と「使用」ボタンの形式が違っていて、最後の「サーバートップになった!」の表現だけ使いまわしている様な気がする。
ここまで書いておいて過去に使ったパターンの使い回しだったら恥ずかしいですね。
社長に割り込まれてしまう広告。これが魔剣伝説だったら割り込まれても自分のガチャ結果を見せびらかして割り込みに対抗出来たのに……
でも結局その後にローンでパチンコ店を開業して10連ガチャを回しているので同じようなものか。この広告だと借金創業と表現せず、普通にローンと表現しているのはどうしたんだろうな。気が変わった?
秘書のみーちゃんが初手で死んでいるのもすごいんだけど、死体が持っている小切手を奪ってパチンコ屋を開業するのもすごいし、最終的に資産を奪ったことがバレて逮捕されるのもすごい。
最近のおねがい社長はオチ部分を使いまわしているパターンが多かったので、ちゃんと広告単品にオリジナルのオチが用意されているだけで普段の広告とは全然違うと思わせるには充分なんだよね。
手抜きだろうと毎回広告を出していれば、ちょっとオリジナル要素を追加するだけで見どころが出来ちゃうのは注目すべきポイントかもしれません。
めちゃくちゃ殺風景な線路で喧嘩しているお姉さんとババを助けたら罵倒されたので、ローンを組んで無人島リゾートを作る新作広告。無人島に歌舞伎町っぽい何かを作って、バーも風俗も全部作って隠し10連ガチャを回すのもいつもの流れです。
流れとしては変わり映えが無いんだけど、絵面が過去に無い内容なので見ていて面白い内容なのは間違いない。そもそも最初のお姉さんを助けるくだりに関してはあまりに手抜き過ぎるというか、その手抜きすら話題性を取れるんじゃないかと打算している感じが社長らしさを感じますよ。
最初のお姉さん同士がキャットファイトするくだりもすっかりおなじみになってきたけど、喧嘩する場所がどんどんエキセントリックになりつつあるよね。線路の上で喧嘩するのも大分おかしいし、マンションの屋上、しかも直接地面に叩き落されそうな位置でしばき合っているのももうちょっとどうにかならなかったのかと言わざるを得ない。
ハンバーガーのくだりは確か使い回しだったような気がする。
この広告は全体的に使い回しが多いんだけど、明らかにBGMをつけ忘れている。ちゃんと音をつけてください!
あるいは音MAD素材にでもしてほしくてBGMをあえて抜いたのだろうか。
ミサイルを蹴飛ばして助けてくれた人に対して「あんたみたいな貧乏人に助けられたくないね!」って言える図太さはすごい。いよいよボンゴレの身体能力がスーパーマンじみてきているのに、結局出だしは貧乏人なのは何なんでしょうか。
後半は無人島の使い回し。
ベビーカーを助ければ「触らないで、汚い!」だし、オフィスに入れば汚いおじさんにセクハラされている場面を発見して「貧乏小僧、出て行け!」されて会社を追放される。人間って汚えよ!
パチンコ屋のくだりは若干使いまわしているが、ラストの選択肢って以前から「もういい」で社長を爆破していたっけ? 以前はちゃんと「復讐」で爆破していたと思うんですけど。
女性たちが喧嘩しているのを横目に車が別の女性を轢きそうになっていたので、バイクを射出して車を強引に止めたら社長にキレられる広告。その後に金持ちの親父から遺産を相続しようとする辺りもユニークな内容だし、普通に手切れ金で一億円もらって創業しちゃうのも破天荒。
最初の喧嘩を止めるのかと思ったら喧嘩は止めないし、バイクを射出するムーブも控えめに言って訳が分からないんだよね。創業センターで高級車を買うくだりは使い回しなんだけど、それ以降はまたオリジナルな内容に戻って10連ガチャをぶん回しにいくんだから中々凝った内容だよ。
最近の社長ではかなり出来が良い広告。
歩きスマホをして転んでケツから落ちていく美女に手を差し伸べたら「触らないで!汚い!」と言われ、結局ババを助けたら創業資金を貰ってガソリンスタンドを立てる広告。
最近は美女が助けてくれるパターンが本当に減った気がする。人助けをしても「触らないで!汚い!」って言ってくる社長の世界、普通に生きててしんどそうです。
ヒッチハイクを断ったら「貧乏運転手かよ」と煽られるのは何様なんだ……
その後も成功出来るかと思いきや、黄金投資に失敗して没落するパターン。かなり悲惨なボンゴレだ。
痴漢冤罪でビンタされ、それでも助けたら貧乏人というだけでビンタされる普通にかわいそうなボンゴレ。
命からがら助けても謝礼の一つもくれず、結局創業センターに行かざるを得ない例が増えているのはちょっと悲しい所があります。
・エバーテイル
エバーテイルは最終回ではありませんでした。今月もちゃんと続いています。
しかも今回は「待合室」という新しい概念が出てきたのが印象的。この雲海の上にある鳥居ステージ自体は過去の広告でも登場していたんだけど、待合室に行ったのはこの広告が初なんだよなあ。
待合室にいる博士は狂気に侵されている様子も無く、研究室も血痕1つ無いキレイな状態である。これは一体どういう事なのだろうか? 何かの手に引きずり込まれるような描写で待合室に拉致されている事から、アルファとオメガのような超生命体や、地縛霊のような上位存在が干渉できないようなスペースである可能性もある。
今後の展開にも期待がかかる一作。このnoteはいつも期待したり、打ちきりだと嘆いたりするね。
アリアという女主人公が湖に飛び込む所からスタートする広告。いつものキャンプ場エリアではあるが、水に飛び込むパターンは初だったような記憶がある。
それ以外はいつもの切り抜きスタイルのエバーテイル。一瞬最初のアリアのくだりでセリフの表示がおかしくなっている箇所があったので細かく確認したが、単純にセリフとセリフの切り替わりで文字が重なっているだけで1Fだけサブリミナルでメッセージがあったりはしませんでした。
いつものツギハギ系広告に見せかけて、微妙に新規映像がある。女主人公に詰め寄る主人公とか、波乗りのエフェクトとか。
そういう所でポケモンに寄せに行くべきパートはもうとっくに過ぎてると思うんだよなあ。この広告に関してはアルファとオメガに出会う前に広告が終わってしまっているけども、実際女主人公を先に殺しておけば例の上位存在達と出会わないのか。それとも、単にいつものアルファとオメガのくだりは皆知っているだろうという事でスキップしているのか。
よく分かりません。
旅をしているうちに謎の人物と出会い、落雷の後にいつもの場所を巡回していくような広告。
この広告の内容でいくと明確にループものに見えるけども、最後のテレビの前でたたずむ主人公が気になる。実はこの主人公自体、ちゃんとゲームはゲームとして遊んでいるんじゃないか?
広告の最後、24秒付近の上手いタイミングで止めると五芒星から謎の怪物が主人公の背後に現れる演出が見られる。この映像こそ、現実からゲーム内に拉致される決定的瞬間なのではないか。
イラスト広告も下手な新参広告よりも可愛らしい内容が出て来てはいるんだけども、やっぱりエバーテイルの場合そういうのは求められていないんだよなあ。
普通に二番目のイラストは好み。
漫画風広告→尋問広告→キャラ紹介広告となめらかに繋いでいるが、エバーテイル自体がどういう内容なのかは全然分からないのがすごい。
情報の詰め方自体は相変わらず他よりもスゴイんだけども、やっぱり内容は全然伝えていない辺りに一種のこだわりすら感じます。
エバーテイルの懸賞広告も定番になってきたけど、こんな小さくて可愛いキャラが登場するのは初のパターンじゃないですか。
普段のエバーテイルだとこの柴犬が突然八つ裂きになったり、悪霊になったりするんじゃないかと思いそうなもんだけども、この広告では一般受けをねらったかただただ可愛らしいだけの広告になっています。しょうがないね。
兎みたいなキャラが登場するんだけど、金が無いからと言って銀行を襲撃しようと考える辺りエバーテイルの血が通ってるんだなあと思うよね。
下手にホラー展開を突っ込まれるよりは銀行襲撃の方が面白い内容だし、さすがにその辺は分かってるっぽいです。かなり好きな広告。
このウサギは貯めてた金を競馬でスッちゃうし、100万円を当てたら興奮のあまりスマホを踏んづけて割っちゃうし、普通にロクな生物では無い。
それで金が足りなくなったら銀行強盗を考えちゃうんでしょ。早い所絶滅させた方が世の為だよ。
ホストに金を使い過ぎた主婦がエバーテイルで100万円を当てて、またホストに金をかけようというあまりにもどうしようもない広告。
でも広告のターゲットとしては結構正解に見えるよね。こういう懸賞をやろうと考えるのはやっぱり主婦。「ポイ活」とか言って小遣いを稼ごうとするものだと思うので、そういう層にアプローチしていくのはエバーテイルの丁寧さを感じる。
しかしそう考えると、案外エバーテイルプレイヤーって若者より金目当ての主婦も多かったりするのかな。その辺の実情は全然分かりませんけど。
・今月の準MVP
・レジェンドオブハーン
「広告で上品な美人を出す」ってこれまでにないパターンだったし、広告程度の3DCGではそんな美人は出来ないでしょ……という偏見を払拭する出来の良いグラフィックです。
他の広告も総じて美人が登場するし、シンプルに映像の出来が良い。良い意味でのパワーがある広告なので来月も頑張ってほしいんだけど、4月以降見かけねえんだよなあ。見たい場合は今のうちにどうぞ。
・パニシング:グレイレイヴン
元祖映像の出来が良い勢のパニグレなんだけど、この広告をきっかけにとうとう自分もパニシンググレイレイヴンを始めてしまいました。
普段は広告を見るだけで終わりにしている人間にダウンロードしてゲームを遊ばせてしまう偉業を達成したのは魔剣伝説ぶりの快挙です。それに魔剣伝説とパニグレが違うのは、シンプルに広告でゲームが面白そうだと思ってダウンロードした点なんですよね。
魔剣伝説は「伊藤英明が鎧着て変な広告やってるwww」がメインモチベーションだったので、始めて2日で止めてしまいました。その点パニグレはもう2週間程度やっているので、結構真面目にやっている方だと思います。
まあ個人的に色々やる事も多いのでどこまで続けるか分からんけども、広告見る専の自分にゲームをダウンロードさせるってのは大したもんですよ。良い広告でした。
・スーパーウィザード
正直これに関してはあまり評価したくなかったんだけども、新時代の「クソ広告」とはこういうのを指すのだと感じたので選出。正直4月中に全部削除されると思ってたのに、何故か5月末まで生き残ってるじゃねえかよ。
これまでも他社のキャラや音楽をパクった広告、memeを雑に使った広告は山ほどあったけども、大概そういうタイプのクソ広告はすぐに削除されたし、そもそも注目度も低かったので全然話題にならなかった。
その点スーパーウィザードは明確にブームになっていたヴァンパイアサバイバーに乗っかる形でパクリの悪質さを際立たせ、それ以外のパクリ先も任天堂の音楽を選び、memeは淫夢を筆頭とした有名どころを選出する事で明らかに日本向けのクソ広告を作って来たのがここまでの大問題になった原因であると言えるだろう。
かつてのクソ広告と言えば海外では流行っているのだろうけど日本では全然知らないようなmemeを採用していたせいで話題性に乏しかった印象があるのだが、ちゃんと日本人向けにmemeを選び、パクリ先を選べば確実に注目される悪質な広告を作れることを証明してしまった。
頭からケツまで最悪な広告なんだけど、これが削除されないんだから今後のTwitter広告は荒れるだろうなと思います。正直こういうタイプの広告が増えるのは勘弁してほしいんだけど、いつまでこの広告が続くか、またどこまで過激化するかは注意して見ておく必要がある。
・今月のMVP
今月のMVPは「ザ・グランドマフィア」です。
広告界の王の帰還としては充分すぎるほどにインパクトのある広告をリリースしてきたし、グランドマフィアとおねがい社長、エバーテイルが並んで出て来た時なんかまるで目の前に花畑が現れたかと思ってしまったよ。
あと、グランドマフィアって何だかんだ素材のモロパクリをやっていないんだよね。マフィアシティはクソ広告の代名詞みたいな風潮があるけども、真のクソ広告であるスーパーウィザードと並べてみると相当真面目に偽の映像を作っている事がお分かりになるのではないでしょうか。
変に芸能人コラボもやらず、最近の流行りである安直なmemeや実況風広告、生放送切り抜きにも頼らず、昔ながらの正統派偽映像だけで勝負をかけてきたのもとても印象的な広告でした。これが王の王たる所以、なんだよなァ……