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広告振り返り~2021年11月第2週編~

 お待たせしました。広告振り返り11月2週目です。
 広告が盛り上がって来るのは月の中旬から、というのは風水的にも明らかな事実ではありますが、まあレベルの高い広告が登場した週だったなあという印象です。
 あと、広告を無くすワザップ(別名、裏技、横綱技、隠し技、秘技、豆知識、トリビア)もTwitter界隈で流行しました。そんなワザップの数々はピックアップで要チェックだ。まあ、こんな広告を見るブログで広告を排除する裏技を掲載するって相当矛盾してますけどね。


・パニリヤ・ザ・リバイバル

 第2週から登場した新顔、「パニリヤ・ザ・リバイバル」。
 とりあえずジャブ程度に出してきた広告がFINAL FANTASYパロディというだけで初手から相当アクの強い広告だということが分かるのではないでしょうか。
 こういうのは普通もうちょっと無難なパロ広告から入る所を、いきなり新開拓のパロディ広告から始めていくのはかなりガッツがある。

 パニリヤ・ザ・リバイバルの特徴は、ゲーム内に登場するキャラをVtuberのようにしてゲームを紹介させる広告を多数打っていること。
 最近のブームを目ざとく狙って広告に活かしているのは中々エライ。こっちはfacerig系の2Dイラストが動いて喋るタイプの広告。

 3DバージョンのVtuber風広告もあるんだけど、まさかこの広告の一発ネタのためだけにこのモデルを作ったの?
 この辺の金の使い方の派手さが海外らしいけども、どうせなら他の広告でもガンガン使った方が良いんじゃないかなあ。この広告以外だと3Dキャラモデルはチョイ役でしか登場しません。

 普通の声優インタビュー広告もあります。
 声優さんにゲーム内のキャラのコスプレまでさせちゃうの、どんな料金体系でやってるんだろうな。インタビューだけならまだしも、コスプレさせるまでは中々出来ないでしょ。

 その上コスプレさせて実写広告にまで出演させるんだから、相当金がかかってるよ。
 内容としては戦術性を伝えたい広告みたいだけども、とにかく「金がかかってそう」以外の感想が抜け落ちちまうよ。

 画像広告もなんか勘違いしてる感が否めない。「えっ!」って「エッッッッッッッ!!」みたいなオタクノリをやりたいのかもしれないが、そういう事じゃないだろう。

 「この足、一年で遊ぶことが出来る」ってどういう意味なんだ。
 というか、こういうソシャゲ広告で胸やケツを推さずに足を推すって中々のフェチズムの塊じゃないですか。

 例によってガチャを推す広告もあるが、145連ガチャと魔剣伝説ラインを越えていない広告も最近では珍しくなってしまった。
 そりゃ200連以上なら何でも良いとは言わないけど、魔剣伝説が散々200連ガチャと言っている中で145連を推すのはやや苦しいように見える。

 この映像だけ見ると超重厚なファンタジー作品みたいに見えるんだけども、内容としては放置ゲームみたいです。
 しかし凝ったPVだ。この映像は好き。

 ドラゴン対策にマスクをつけろって、そんなマスクの着用の喚起の仕方がかつてあっただろうか。
 茶番系広告の割にはテンポがまったりしていて、原作にそんな描写も無さそうなのが高得点。

 いつものガチャ推し広告。
 絶対こんなに当たらねえだろって言うのは言っちゃいけません。

 いつものガチャ広告その2。
 もちろん方向に沿ってスクリーンをスライドしてもガチャは回せない。そりゃそうじゃ。

 いつもの熟練者と初心者の対比広告。
 こういう広告もよく見かけるけども、実際この広告の意図が未だによく分かりません。
 この広告の場合そもそもボスも違うから、比較も出来ないじゃないの。

 AFKアリーナで言う王座の塔を告知したいのだろうか。もうちょっと説明を入れないと伝わらない広告だと思いますぞ。

 gamewithらしい広告専門Vtuberも一枚噛んでいる。
 しかし内容を見ていると露骨にAFKアリーナじゃないのって感じがするんですけどどうなんでしょうか。この広告で告知されてる内容全部AFKアリーナで見た事あるし、強みを全部紹介したらよくある放置ゲームだとバレちゃうのはどうなんでしょうね。

 これなんかAFKアリーナの共鳴クリスタルでしょ。放置ゲームの場合こういうシステムが無いと育成がかったるくてやってられないので、普通の放置ゲームならどこにでもあるシステムじゃないですか。
 ナレーションも突然電子音声になっているので、広告ごとに力の入れ方が違い過ぎるよな。その辺も見どころです。

 キャラ紹介広告としてはこれ。
 まあ強いのは分かるけど、放置ゲームってキャラ重ねて装備揃えてナンボのイメージがあるから、キャラ単体の評価を紹介されてもって思っちゃうな。AFKアリーナで言うルクレティアやアインズくらいぶっ壊れてたら単体キャラで紹介されても納得するけどね。

 イングリッドなるキャラを紹介する広告。
 HPを継続的に奪い取るメイジキャラってAFKアリーナで言うシェミーラポジションかなあ……? シェミーラはソウルチェーンじゃないと相手を無力化出来ないからちょっと違うけども。

 キャラ紹介兼初回チャージ報酬を教える広告。
 茶番から初回チャージ報酬にシームレスに繋いでいき、キャラ紹介に行くスピード感はかなり満足度が高い。38秒の広告に詰められる情報量としてはミチミチに詰まっているが分かりやすい、中々センスのある広告だ。
 問題点を挙げるなら上で「課金もいらない!」とあるのに初回チャージ特典を告知するのは大分矛盾しているという事くらい。大問題だけど、まあ良いでしょう。

 妙にローコストな感じのキャラ紹介広告。
 激しい光の点滅があるのでご注意ください。

 漫画広告だけども、ゲーム内のキャラが登場する漫画広告なのでパニリヤらしさは出てきているのが特徴的。
 よく分からんモブキャラが登場する漫画広告とはひと味違う広告で良いね。

 総評すると、パニリヤ・ザ・リバイバルは初動としては手広く、色々広告を打ってきていた印象。
 かつて登場した他のゲーム広告にも勝るとも劣らない物量を誇る上に、疑似Vtuber広告やFF広告など新しいスタイルの広告にもチャレンジしているのが印象的。これだけ月間でインパクトが強ければ充分広告として効果はあるでしょう。
 普通の人は数カ月前に出た幻獣レジェンドや、パズル&サバイバルの広告だって今広告をしていなければ忘れてる人が多いだろう。現代の広告では瞬間風速を強く取るのが特に大事な気がするし、瞬間風速理論でいくならパニリヤはかなり正着を打ってきた印象がある。

・れじぇくろ!~レジェンド・クローバー~

 「メル画」って皆さん知ってます? 昔のガラケー時代によくあった創作で、二次元のキャラクターがまるで現実にいる我々にメールを送ってきているかのように思える創作ですね。
 今で言えばLINEメッセージ風、Twitter風SSみたいなものでしょう。LINEメッセージ風SSは双方向での会話的な所が描かれていますが、昔のメールは届くまでに時間がかかるし、その時間がかかるせいで今ほど短文で交流をしていなかったんですよ。SMSが出て来たあとは短文でのコミュニケーションも出て来たけど、やっぱりガラケーでのメールって現代のコミュニケーションほど短文にはならなかったなあと思います。
 だからこそこういうキャラが長文であなたに語り掛けてくるような創作が流行ったわけですね。そういう過去のメル画創作と、Twitterのカルーセル広告という未来の広告形式のクロスオーバーです。この広告にビビっと来てしまった人はかつてガラケーを相当いじっていた人でしょう。メル画で早口ガラケーオタクになってしまいました。

 これで興味が湧いた方は「元太 メル画」で検索してみてください。個人的にはメル画で一番面白いと思う。

 シンプルなゲーム広告としてはこれが良い。ゲーム画面を見せつつ、どんなゲームかを紹介する内容。
 ちゃんとゲーム内容を紹介している感じが好き。というか。こういうシミュレーションゲームをちょっとやりたい気分なんだよな。普通にダウンロードしようかな。キャラ可愛いし。

・パニシング・グレイレイヴン

 スマホからキャラが飛び出してくる広告。見た目よりも凝った広告に見える。
 まあ内容としてはよく分からないっちゃ分からないのだが、映像が凝ってるからすき。それだけで紹介しました。

 シンプルな新衣装紹介広告も出しているんだけど、やっぱりグラフィックの良さという面では同世代のゲームの中でもかなりハイクオリティなゲームに見えるんだよなあ。
 たまにはこういう普段掲載しないタイプの広告も掲載してみようと思いました。

・クレイジーカクーム

 すごろく風広告は新開拓だと思うんだけど、この広告のためだけに3DCGを作ってハイクオリティな作品を出してきたのは流石に広告への意識が高すぎないか?
 こんなシーン原作では絶対に無いでしょ。普段より気合いの入り方が違い過ぎるのよ。

 実写広告にもチャレンジしてきたが、もはや向こうの言葉なので何を言ってるのか分からん。
 一応字幕が入っているので何を言いたいのか分かるが、結局10連ガチャをアピールしたいらしい。わざわざ日本語の広告を出しても不評だったし、だったらわざわざナレーションまでローカライズしなくても良いやという発想なんだろうか。

・ケイブシューター

 8月にも登場したケイブシューターが再登場。今回はコラボ抜き、普通の新シーズン告知広告です。
 eyougameながら普段よりも真面目で、普通に面白そうな広告になっているのが特徴的。音楽も良いし、新シーズンだけでなく地形、新ルール、新装備、新報酬も全部30秒で告知しているしっかりした広告。こういうので良いんだよな。

・ファミリーファームの冒険

 日本人的に自身で家が壊れる描写は結構トラウマ抉られるんよ、と思っていたが、東日本大震災とかもう10年前の出来事なんだよな。それでもまだ影響の大きな話ですけども。
 しかしこれディフォルメされてはいるけど相当な鬱広告よ。地震で家を無くし、空き家に入ったら襤褸家で、修復もまともに出来ず子どもと共に凍え死ぬ。話の重さ的に「LOSE」で済む内容じゃないんだよな。
 正直ファミリーファームの冒険もプロジェクト・メイクオーバーみたいな個人的嫌悪が出て来た。メイクオーバーは不細工になって不幸になるけど、死にはしないじゃん。その点ファミリーファームは親子揃って死ぬ所まで行くのはモラルどうなってんだと思わざるを得ないよ。「ファミリーファームの冒険は探検や農場経営を楽しみながら出来るゲームです!」じゃないのかよ。

 とか書いてたらこの広告は完全にプロジェクトメイクオーバーの系譜じゃないの。
 失敗例を出すとやりたくなるってどういう調査の結果で分かったんだろうな。どこの海外広告も失敗広告を出しているのは明らかに失敗するとユーザーの受けが良いという調査結果なんだろうけども、どこのデータなのかが分からない。

・にゃんこ大戦争

 広告パロディをたまにやっているにゃんこ大戦争は、メルカリのパロディ広告を出してきた。
 3月から流行りの広告パロディを出していたのが記憶に新しいが、やっぱり広告パロディの精度が高いせいか毎回話題になっているのは中々やり手だなあと思いますね。
 それに広告を適度なタイミングで出しているなとも感じていて、前回のパロディ広告から8ヶ月経過して皆が昔ピン抜き広告パロディ広告を出したのを忘れた頃にパロディをしている。これにより、パロディをやり過ぎてサムい、という感想を抱きづらいのではないか。
 知名度が落ちない程度に過激な広告をしたいが、クソ広告とも思われたくない。その辺のバランス感覚に優れた広告だなあと思いました。

 9周年とQをかけてウルトラクイズパロをやっているのも中々シブいというか、年代がバレる感じが……
 多分プレイしている年代的にウルトラクイズが刺さると読んでこの広告にしているんだろうけども、今時の人はウルトラクイズとか知らないでしょ。
 単に現代の流行りクイズ番組パロをする、現代人にウケる所をやりたいなら東大王とかやれそうだけど、そこよりも敢えてウルトラクイズを選んだのは市場調査の結果でしょう。

 似たパターンではこういうスロット系、ラスベガスな広告も登場。この辺もウルトラクイズリスペクトか。
 単にスロット広告を出すのは簡単だが、こういう形でスロットにする必要に裏付けをされると妙な説得力があって面白いなと思いました。

・転生したらスライムだった件 魔王と竜の建国譚

  新作ゲームの広告なんだけど、ゲーム映像のクオリティの高さがすごいね。単純に商品内容のパワーで殴れば告知出来るパターンの広告です。
 どんなゲームかはよく分からないけども、とにかくクオリティがすごい。

 必殺技の広告だけやってるのは、結局その作品のファンからしたら知っているキャラがハイクオリティで動いているというだけで充分な訴求になると踏んだんでしょう。
 事実、商品の価値が充分に高いなら変に加工をされるよりはゲーム画面を直接出してくれた方がファンも嬉しいし、広告の好感度も変に落ちないだろう。シンプルイズベスト。

・御城プロジェクト:RE

 御城プロジェクトはダンガンロンパとコラボ……したのは分かるけども、希望ヶ峰学園を城と見立てるのは中々思い切ったなあと思います。
 自分もダンガンロンパは初代だけやったことがあるけども、かなりおなじみの面子が揃っているのが良いですね。個人的に一番好きなキャラであるセレスがおらんのは残念だけど、まあ良いでしょう。

・JT

 JTはヘビースモーカーで知られる千鳥、大吾とゴルゴ13がコラボして喫煙マナーを訴求する広告を出してきた。
 「スーシャルディスタンス」と称して、吸う人と吸わない人の住み分けをしていこうという内容らしいです。
 現状あまりにもタバコを吸う場所が限られているので、こういう形で上手く吸う人が吸いやすい社会を作っていきたいのかなあと感じた。

 タバコを吸うのは別に自分は好きに吸ってくれと思うんだけども、個人的に電子タバコの臭さに関してはどうにかならないのかなと思ってしまう。
 普通のタバコの方なら自分は副流煙を吸ってもむしろ嬉しいくらいなのだが、電子タバコの方は無理に甘くしたようなニオイがして苦手意識が拭えない。電子タバコをやるならニコチンを副流煙で垂れ流してくれた方が好みなんだけど、その差が中々理解されないポイントではある。
 特に昔祖父が吸っていたセブンスターの副流煙とか未だに自分は好きなんだけど、皆分からないかなあ。だからと言って自分で主流煙を吸う気には全くならないんだけど。タバコ自体が高いし。

・HAKUNA

 エモい感じのチャットアプリ広告。ターゲットとしては大学生くらいのようです。
 地味に声優も竹達彩奈を起用している。ファンの方は要チェック。

・ライフアフター

 バイきんぐ小峠とのコラボ広告第二号。
 最初は結構しっかりした演技をしているように見えるのに、途中から一気に前回の広告みたいなノリになる。
 やっぱり真面目に演技しているように見えるんだけど、「なんて日だ!」が絡むと途端にノリが軽くなるね。その辺を意識してNeteaseもキャスティングしてそうではあるけどもね。

・真・女神転生Ⅴ

 真・女神転生Ⅴはもう発売されたんだけども、発売後もはいだしょうこコラボでさらに話題を作っていこうとする貪欲さには驚かされるところがある。
 もう充分10月まででマーケティングしたように思っていたが、広告に充分などという言葉は無いとでも言いたげな広告戦線の継続ぶりはすごい。ここまでやるか。
 ところではいだしょうこさん、イラストがちょっと上手くなってないですか? スプーの頃よりも原型が想像できる辺りに上達を感じたんだけども、それは自分だけだろうか。

・ドラゴンクエストⅩ

 空がテーマのバージョンということで、実際のインパルス隊が空にドラクエのキャラを描いていく広告。メチャクチャ派手というか、ドラクエのテーマと一緒に派手なことをやられると何でもすごい広告に見えちゃうんだよな。
 紹介されていない範囲でもギズモやモーモン、ゴーストのイラストが空に描かれているのもファンには嬉しい要素。細かい遊び心を感じられるいい広告でした。

・FFXIV

 兎田ぺこらというVtuberと神木隆之介が喋っている絵面がもう面白くないですか。
 スクエニ産のオンラインゲームが奇しくも同じタイミングで広告を打つ形となったが、なんだかんだドラクエもFFも手広く一般向けに広告を打つのが上手いなあと感じる。ドラクエのブルーインパルスは普通に絵面が面白いし、FFはオタク層から一般層まで両方にアピール出来る役者2名を起用しているのが手堅いよ。
 でもよく考えたら天下のスクエニが一般受けする広告が出来ない訳が無いか。有名人起用も普通に見せる広告作りもどっちも上手い。王道の一般向け広告二本でした。

・h&s scalp

 広告振り返り4月編ぶりの登場。前回から非常にクオリティの高いアニメを見せてくれたが、今回も相変わらずアニメのクオリティが高いし、レーザートラップにフケが引っかかって脱出に失敗する師匠というあまりにもマヌケなシーンが面白い。その上で商品のアピールもバッチリです。
 それにしても師匠はよく捕まってから5年も敵陣の中で生かしておいてくれたね。その辺は広告だからアレですけども。

・Findy

 「100日後に退職する47歳」がFindyというエンジニア転職サイトとコラボ。先月に最終回を迎えたシリーズですね。
 まあ内容としてはそんなに変わった内容じゃないんだけども、バズった漫画を即座に広告とするレスポンスの早さは好印象。

・Verv

 ぼんやり眺めているとあまりのシュールさに笑えてくるタイプの広告です。
 君は肥満体型の男が歩いていたらオレンジ色に染まっていく様にカロリーの消費を想起出来るか。それくらいは出来るか。

・ピックアップ

・広告のスキップテクニック

 要するに「悪質な広告だとして広告の表示を停止するコマンド」で広告を飛ばしてしまうテクニック。
 どんな広告であろうと飛ばせるのは一見メリットに見えるが、その実これをやり続けると全く問題の無い広告でも問題があると通報していることになるので、長期的に見ると広告の質の悪化を招く諸刃の剣ではないか? と感じざるを得ない。安易に頼って良いテクでは無いように見える。
 まあ広告嫌いの人々の「いい広告」なんてのは邪魔にならない広告、ひいては自分の目に入らない広告であると最近広告嫌いの人々を観察して知ったので、広告が嫌いで嫌いでしょうがないけどyoutubeに金を払うのが癪なら試してもいいんじゃないですか。
 このテクを有効活用したい場合は、確実に悪質な広告だけ停止するのがコツ。よく分からないFXの広告とか、よく分からない陰謀論の広告が鬱陶しいと感じる場合は悪質な広告だとして停止しても良いでしょう。
 まあ自分は広告を全部見ますけどね。

・広告の選別テクニック「ケンタッキーと呟く」

 ケンタッキーと呟くとTwitter広告がケンタッキーの広告に変化する、というテクニック。ケンタッキーの広告がそんなに良い物かね、と自分は思っていたが、世の人的には訳の分からんゲーム広告よりもケンタッキー広告の方が良いらしい。この辺が自分が世間と乖離してしまった点でしょう。
 実際呟いているワードに反応して広告が変わるというメカニズム自体は高確率で存在するので、もし魔剣伝説、エバーテイルの広告が見たい場合は該当ゲームのタイトルを呟くと狙いのゲーム広告を引き当てる可能性が高まります。
 好きなことをコメントして君だけの最強広告デッキを作ろう!

 実際にはこんな感じの広告が出てくるようになっていた。
 この広告自体は普通においしそうだし、シンプルにまとまっていて良い広告。

 しかし自分はこのテクニック、マジで気に入らないんだよな。何が気に入らないって、広告が嫌いだから好きな広告を呼び寄せる言葉を全員でコメントするんでしょ。そんなん広告が嫌いな人々全員でケンタッキーの広告塔になっているのと同じじゃん。
 本当に広告が嫌いなら広告を打つ企業アカウントを全部ブロックするとか、Twitterやyoutubeなどあらゆる広告が挟まるメディアを断つとかなら分かるのよ。しかしケンタッキーの広告は良いけど魔剣伝説はイヤです、だからケンタッキーを呟いてケンタッキーの広告を召喚しますって、その広告の選別結果としてケンタッキーの広告塔になるのは良いのか? 本当に広告が嫌いなら全メディアを断てよ。
 まあそこまで広告が嫌いになる人もいないというか、現代生活をする上でいくら広告が嫌いでも広告が挟まるメディアから逃げることは出来ない、ひいてはどんなに広告が嫌でも人間同士の繋がりは断てないという現状を示しているんでしょう。そもそも人はそんな極端論に走るほど広告が嫌いでも無い、基本は広告に無関心というのが正しそう。
 実際の所、広告がいくら嫌いでもそれから逃げられないなら好きな広告だけ見たい、というのは普通の発想だと思います。そういう形で上手く妥協して広告と付き合っていくのが賢い方法だ。賢いのは分かるんだけど、自分はモヤモヤしました。それだけの話です。
 この世から広告を完全に抹消することを目指すレベルの広告アンチの登場を自分は密かに待っているんだけども、そこまで広告アンチに人生を懸ける人間も登場しねえだろうなあ。人類はこれからも広告とナアナアの関係でやり続けるよ。

・広告の閲覧テクニック「トピック【CM】をフォローしろ」

https://twitter.com/i/topics/1390771701223284737

 ここは広告を見たい人のためのnoteなので、たくさん広告を見られるようになる裏技も1つ紹介。Twitterには「トピック」という機能があり、そのユーザーにとって見たいツイートを選別して見られる機能がある。
 この中で「CM」のトピックをフォローしておくと、各社の最新CMを最速でチェックできるようになります。感覚としてはtwitterの広告エンカウント率が2倍になるおうごんのつめみたいなもんです。
 マジで広告を大量に見たい場合は、是非トピック「CM」をフォローしよう! このトピックにはプレゼントツイートも結構流れてくるので、企業からの懸賞にガンガン参加したい人にもオススメです。自分はこのトピックをフォローしてから企業関連のCMを発見しやすくなったのでかなり良い裏技です。

 ちなみに類似トピックとして「広告」もあるが、こちらは広告業界の人たちの広告トークが見られるトピックなのでトピック「広告」で広告本編は見られません。ご注意ください。

・EVONY

 雪のちらつく、見るだけで寒そうな季節感満点の広告。
 問題としては下の棒を引いてミノタウロスに犬を倒させ、その後に針天井でミノタウロスを倒せばクリア可能でしょう。

・少女廻戦

 無料70連ガチャ、幸運の卵イベントを告知する広告。二次元美少女にも三次元美女にも囲まれるハッピーな広告だが、こんなにうまくいかないでしょ。
 昔雑誌に載ってた「モテまくり勝ちまくり」みたいな広告の系譜を感じるが、二次元も三次元も両方欲しいなんて欲張りになったもんだよなあ。

 少女廻戦もなんだか放置少女味ある広告を出してくるようになった。
 まあ少女廻戦と言う時点で放置少女味がある広告でも分からないではないのだが。

 かと思ったらこんなパリピ味がある広告を出し始めるんだからハイセンスだ。
 少女廻戦のパリピEDM広告路線、普通に好きなんだよな。この音楽が何か、是非有識者は教えてください。

・おねがい社長

 目の前に轢かれそうになっている女性がいるのに助けられず、突然開いたフェラーリの扉にぶつかって顔からアスファルトに突っ込み、それなのに女性からは「貧乏くさい」とけなされ、富豪からは「早く弁償だ」と脅される。そりゃ最悪ですよ。
 後半の流れは使いまわし。

 エレベーターに入ると停電になり、セクハラせずに助けたら1億円もらえる広告。俺も美女を助けるだけで1億円が欲しいよ。
 後半の流れは使い回しっぽいが新パターン。わざわざババをガールフレンドにしたのに、失敗したらババにビンタされて終わるのは中々珍しい。普段散々助けられているが、たまにはこういうしっぺ返しパターンもあるよね。
 というか仮想通貨と金投資で失敗したとして1000億も赤字を抱えられる物なのだろうか? 金持ちじゃないので分かりません。

 昔似たような広告を見た記憶があるけども、このnoteには取り上げていないはずなので掲載。
 ブタからババを助けるというコミカルな広告ながら、出だし自体はボンゴレが創業に失敗して何億円もの債務を背負い、自殺を考える状況にまで追い詰められた状況から始まるヘビーな物。まあその後に大成功して勝ちまくりモテまくりなので、閲覧後の感想としてそれほどネットリした感じはしないのだが。

 目算で8階建てのビルから落ちて来た美少女を宙返りしながらキャッチして着地し、2人とも無事でいられたんだからそりゃ20億円の価値ある仕事なんだよな。ボンゴレの人外化が進んでいる。
 その後に色々創業したが就業違反で差し押さえ、結局10連ガチャでさらに儲けるという広告だが、ぶっちゃけ20億も獲得出来た時点で創業もお遊び程度でやれるのでは。金があるって良いね。

 落ちて来る看板から人を助けた程度では300万円らしい。まあ芸術点も足りないし、報酬としてはそんな物か。
 結局その後に10連ガチャで10億資産が入手出来るし、最初にもらえる金額は正直そんなに関係ないよね。
 でもそう考えると宙返りキャッチの芸術点はメチャクチャ高いな……実際人外の行為だけど……

 借金センターで金を借りるのではなく、10連ガチャで資金を調達するパターン。病院で金儲けが出来るって中々無いし、エレベーターでセクハラの罪を擦り付けられたくらいで病院を立て直そうと思えるバイタルの高さがすごいよ。
 最後の「ふん、滅べよ、急げ」というセリフがあまりにもカッコいいのも見どころ。

・ウォーキング・デッド:サバイバー

 狩野英孝などの芸能人抜きの実写広告。
 日本人の役者を使った結構しっかりしたCMなので一見の価値あり。話に起伏があって面白いし、ちゃんとゲーム内容を紹介しているのがえらい。

・セブンナイツ2

 10月から姿を見かけたセブンナイツ2がついにリリース。
 よくあるキャラ紹介動画ではあるが、この広告は多分本当に存在するゲーム画面じゃないでしょうか。というか、そもそも広告の中身の映像がゲーム内に存在しないかも……と疑わなくちゃいけないのがおかしいのよ。

 MMORPGの広告は数多く見るけども、こんなに具体的にキャラ性能を紹介しているキャラ紹介広告も珍しいのでは。
 実際こんなことを書かれても知った事ではないのだが、誠実に広告をしたいのだろうなという意図は伝わる内容。

 インゲーム画面とは言うが、これはPVじゃないのか。
 ゲーム内でこういうPVが見られるという意味であれば納得です。

 セブンナイツ2もスロット広告に参入してきたが、最初にスロットが出てきてからずっと画面上に小さく表示され続け、そのまま広告の最後までスロットの結果は分からない。
 要するにスロットの結果でこの広告を見せるヒキにしている、或いはアマギフプレゼントキャンペーンの象徴としてスロットを出しているのだろうとは思う。それにしても最後まで結果が分からないのは新パターンなので驚きました。

 インタビュー広告も完備。十束おとはとは誰だろうとおもったが、アイドルの方らしいです。

 そしてこちら、岸大河はゲームキャスター。ということで、こういうMMORPG広告では珍しく声優ではなくゲームにまつわるアイドルやキャスターにインタビューをしているのが特徴的だ。
 意図はややはかりかねるが、おそらく声優など関係者では無く外部の人間から推薦してもらうことでアピールの信憑性を上げたいというのが理由だと思われる。
 外部の人間への広告委託スタイルは今後流行るか分からないけども、選択肢には入れて良いんじゃないかなあ。

・アラド戦記

 オンラインゲームでも結構な古参だと思われるアラド戦記も広告をリリース。
 要は新規職業の紹介広告なんだけども、アラド戦記は日本でリリースされた2006年からずっとサービスを継続していて、そんなゲームでもなお広告を打ち続けている。
 だから新作ゲームが広告を打ちませんなんてのはよほどコストカットをしたいか、メチャクチャ口コミで広まる自信があるかくらいじゃないと許されないんじゃないか。昔から聞くタイトルだなあとは思っていたけど、15年もゲームのサービスを続ける、その上で広告も打ち続けるって冷静に考えて凄すぎるわ。

・三国志真戦

 いつもの地形推し広告です。もう本当にいつものアレなんだけど、毎週毎週山に城を建てろと言われたら来世三国時代に生まれ変わっても俺は山に城を建てられそうだよな。
 馬謖は前世で三国志真戦の広告を見すぎて、山地が強いと思い込み過ぎてから三国時代に転生したせいで「泣いて馬謖を斬る」の逸話が生まれる原因になってしまった……?

 敵を追いかけたら伏兵にやられる広告。
 しかし張飛みたいな人が策をやっているのはちょっとイメージが違う気が……。当時の張飛は実は超インテリの可能性もあるし、別にそれはそれでアリですけどもね。

 シミュレーションを囲碁に例えた広告。それは分かるが、結局言う事は地形である辺りが三国志真戦っぽいよね。

 三国志真戦は簡単だと言う広告。散々地形ばかり擦っているせいで難しいと思われている、とリサーチしたのだろうか。
 この広告は普通にゲーム内容を伝えているし、するべきことを紹介している辺り親切だと思いました。

・魔剣伝説

 まるで本格派MMORPGみたいだあ……
 スロット式の荷物整理画面とか正直自分もyoutubeのMMORPGプレイ動画でしか見たことが無いんだけど、こんな要素があるゲームだとアピールして魔剣伝説側に何かメリットがあるのだろうか。
 今日になってこういう荷物整理要素があります(無いけど)ということを紹介しても、今更面倒くさくて荷物整理なんかやってられねえよという人も割といそう。
 地味にこの広告だと一部の武器のスロットが移動後に被っちゃってるしね。そんな作りの雑さが魔剣伝説らしさを感じる。

 神に願って金貨や高級装備をねだっていたら、魔剣伝説を勧められる広告。神というよりはサンタクロースに見えるんだけど、魔剣伝説が神というなら神なんでしょう。
 この人が欲しい金貨は本物の大量の金貨だろうに、わざわざ魔剣伝説を勧められたら普通にキレると思うんですけど。

 魔剣伝説の世界では戦力が低いと就職すら出来ない。一体どんな就職試験だったら魔剣伝説の戦力を聞かれるんだ……
 それに履歴書を見せただけで戦力が分かるということは、履歴書に魔剣伝説の戦力を書く欄でもあるのだろうか。魔剣伝説で全てのカーストが決まってしまう社会こわいな~

 魔剣伝説の実況風広告だが、この映像自体は10月末に出した偽ゲーム広告の使いまわしです。つまりゲームのプレイ映像に本当に実況をつけていると。
 実況動画と言っても本当にプレイ動画を実況すれば良いという物では無いし、ましてや実在しないゲームのプレイ映像を実況している映像なんて世界を見ても魔剣伝説くらいしか作っていないんじゃないか。
 元ネタの偽ゲーム映像を知っていると笑えてくるいい広告です。

 仕事で忙しくて家に帰れず、彼女にもう帰って来なくて良いと言われたタイミングでやりたいことは魔剣伝説よりもふて寝だと思うんですけど。
 サラリーマン層を引き入れたいのかもしれないが、これで魔剣伝説を始めたいと思う人がそんなにいるのだろうか。よく分からん。

 偽の無料200連ゲームなんて遊ぶな!!
 最近は魔剣伝説以外も安易にセールスアピールとして使い始めた「無料200連ガチャ」に警鐘を鳴らす広告。他者のゲーム広告でやっている無料でガチャを大量に引けるなんて、そんな上手い話は無い事を魔剣伝説は教えてくれる。
 「私たち有名人を起用した魔剣伝説だけが本当の無料200連ガチャを引く事が出来る」という文句を広告しているが、実際に魔剣伝説が(広告で)起用した有名人は伊藤英明、高橋克典、HIKAKINとそうそうたる面子ですからね。他の生半可なゲームはこの三人を広告に出せませんよ。

・エバーテイル

 新作広告だが、途中の流れ自体は実は昔の広告の使いまわし。
 昔の広告にたどり着くまでの道のりと、意味深なメッセージで魅せるのは古き良きエバーテイルを感じますね。

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 ちょっとうまいなと感じたのは、17秒くらいにメッセージが切り替わるタイミングで謎の画像を挿入していること。
 別にどうでも良いと言えばどうでも良いんだけども、こういうちょっとした画像をサブリミナルに差し込まれるとどんな物を表示しているのかと気になってしまう。
 結局挿入された画像を強引に見ただけで想定出来ることは非常に少ないが、おそらくこの怪物がかつて愚かな人間を食した時の記憶なんでしょうね。

 恋愛ゲーム風広告にもエバーテイルはチャレンジ。美少女のイラストはいっぱいあるんだから、もっと早い段階でこういう広告に着手していてもおかしくなかったと思うんだよなあ。
 ホラー広告に味を占めていたけど、そろそろ皆エバーテイルとか忘れてきたでしょ。ここらでホラーゲーム風広告を止めて、別のスタイルの広告に舵を切りたいのかなあと感じた。

 ちなみに今更気になったので調べたんだけど、毎回広告が終わる際に「現金やギフト券が当たる!」という文句と共に流れるBGMは「Kawazu Wetlands」という戦闘BGMらしいです。
 エバーテイルのBGMは普通にカッコいいんだよなあ……

・今月のMVP候補

 今月のMVP候補は以下の通り。

・パニリヤ・ザ・リバイバル
・れじぇくろ!
・h&s scalp

 パニリヤは22作もの広告を一気にリリースしてきた物量、そしてそのバリエーションの多さから選出。1週間に観測した量が20超えは中々気合いが入ってらっしゃるよ。
 れじぇくろ!は取り上げなかったキャラ紹介広告を含めて、普通にゲーム紹介する広告も、メル画広告という新スタイルも出してきたのが選出の理由。パニリヤとは違う方針で強くアピールしてきましたね。
 h&s scalpはいつものハイクオリティアニメシリーズで見どころ満点の広告です。これは流石に取り上げたかった。

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