広告振り返り:マスター級~2024年9月~
・Hero Wars
Herowarsは新路線として、ローグライク要素のあるタワーディフェンスゲームのような広告をリリースしてきた。
また実際にはなさそうな広告をやりやがってよ~……と思いつつも、今回は失敗じゃないからひょっとすると実在するゲーム内容に近いのかも? と思って改めてゲームを調べてみたら、やっぱりそんなゲームでは無い。ちょっと期待させるんじゃないよ。
それ以外にも新しいミニゲームを開拓しており、これは正方形のステージにキャラクターを配置して敵を倒していくようなゲームになっている。
宝箱を開くと新キャラが追加される要素があったり、頭の上の数字が戦闘力だけでなく体力を示していたりと、色々新たなチャレンジを感じさせる広告に仕上がっております。
アニメ風の出だしの広告。音量バランスが変で、後半の偽ゲームパートになると音がデカくなるのでご注意ください。
出だしが面白いだけで後半はいつもの流れと既存広告の使い回し。とはいえ敵を倒すごとに環境が緑化していくとか、音楽がちょっと違うとか、少しずつバージョンアップをしている点は要注目。
アニメ風広告に関してはこちらも出しており、Herowarsは新路線を開拓しようと色々考えた感がある。
後半のステージは使い回しだが、レアなパターンなので割と楽しく見られる方。
女性の手を借りて財宝を取ろうとするガラハド君の話。別の男に言い寄られても女性がそちらになびかない辺り中々殊勝な女性かな……と思いきや、金を手に入れた途端に全部財宝を手に入れて女性だけ丸儲けだ! みたいな展開に持っていかれる。
まあ他の広告に比べたら多少信念をもってガラハド君についていき、裏切っただけ胆力のある女傑だと思います。
暴飲暴食の後、相撲道場に入門してちゃんこを食う。日本のイメージどうなってるの?
何度もパンチのモーションが使い回されているのが印象的であるし、今回は美女でなく婆とのロマンスになっているのが面白味になっている。
中盤以降は使い回し。
鼻の穴に突っ込んである剣を引き抜いたら大量の水が出てくるつかみは中々インパクトがあって良いですね。こういうので良いんだよ。
その後の展開は途中まで見たことが無いが、狼と共に旅する広告は昔に公開していた記憶がある。最後のダンジョンシーンは最近よく使い回している広告だと考えると、新規映像と古い映像をかなり良い塩梅でミックスしているんじゃないかなあと思います。
https://x.com/HeroWarsWeb/status/1836756588268310529
女を手に入れるために色々なアイテムを捨てた結果、見事に女性に騙されて地上に落ちてしまう。またこの広告では普段の数字式ではなく、頭の上に乗ったR、SRなどのレアリティで勝負をしているのが分かる。
実況がかなり丁寧であるがプレイが雑なんですよね……
前半の悪魔と天使の門のようなクリーチャーも初見であるし、後半のタワーディフェンス要素は9月初見の要素なので比較的新しい要素尽くしの映像。ナレーション付きとナレーション抜き版の二種があります。
タワーディフェンス系の新作も今後は頻繁に見る事になりそう。
これまで作ってきた映像のダイジェストというか、カッコよく再編集したような映像というか。どちらにせよ完成度はかなり高いように見える。
見覚えのある物から全然知らない映像まで色々ある辺り、Herowarsの懐の深さを感じてしまいます。
ちょっとした出来事としては、Herowarsの広告がうんこちゃんと本郷愛の不倫を風刺したような内容になっていた、という事件が話題になっていた。王が様々な人間に力を渡していった結果彼自身が没落しやつれていく……というガラハド君のいつものストーリーが、たまたまその当時の加藤純一の境遇に似ていたと。
Herowarsは女性にたぶらかされて男性が堕落する広告をよくやっているのだが、こうして見ると有名人のスキャンダルも大体こんなもんであると言えるかもしれない。今回は偶然のヒットだったとはいえ、意外と広告の筋書き自体は現実世界でも風刺として通用するようなテーマなのかもしれない。
原作映像だけはこちら。
映像だけで見るといつものHerowarsって感じなんですけどね……
ギルド要素を紹介しつつ大手ギルドに入ろうとする広告っぽい。
別にギルドには入らないのだが……
その他今月の使い回し、再編集、再投稿系の広告。
・ダダサバイバー
偽広告に実況を乗せたやつ。
このVtuberは誰なんだって話なんだけど、てぃちゃという企業所属のVtuberらしいです。頻繁に見るから詳細がわかって助かりました。
コロコロコミックのダダサバイバーの漫画も、サイン色紙を置いて告知活動を続けている。
普通の広告活動と言えばそうかもしれないけど、なんかダダサバイバーがやってるだけでちょっと面白いですね……
・Age of Origins
Age of OriginsはすっかりGoogle Adsの広告が主軸になりつつある。
・ラストウォー:サバイバル
噓バリカンとか言ってはしゃいでる広告。
もはやトップウォーともろくに関係が無いじゃないか……なんか有名インフルエンサーなのかもしれないが、自分は知りません。
新ルールとして、タイヤを破壊すると転がって後ろにいる敵をまとめて倒せるようになった。
割と爽快感のある演出で結構好きです。まあ、オチはデカすぎるタイヤに潰されておしまいなんだけど。
夏らしい背景、珍しい戦車への進化、そして瞬殺。もう少し頑張って欲しいと思った。
戦車のグラとかどうせ作ってないんだろ? からのこれだから飽きさせないよね。
いつものゲートくぐりなのだが、ゲートに弾を撃ちこむたびに門が閉まっていき+値が増えていく。視覚的に分かりやすくて良いじゃないですか。
しかし9月のラストウォーは、ボスではなくタルやタイヤに轢かれて死ぬパターンが多いようである。ボスと戦って負けるオチはマンネリだと思った感じだ?
逆に門が開いていくバージョンもある。
門が完全に開いていない場合は普通に壁として判定されるようだ。
弾を撃ちこむたびにねじが外れていくゲートくぐり広告。要はねじ抜き広告とゲートくぐり広告の良い所どりをしたかったようです。
でも画面で見ると小さすぎて何やってるのか分かりづらいんだよなあ。別にねじ抜きパズルをしたい時にシューティングをやりたいとは思わなくないか?
ゲートにせよタルにせよ、撃ち込むごとにノックバックするようになった広告。
適当にエイムしてるせいでノックバック要素があんまり爽快感をもたらしていないのもいつも通りです。
以前出していた広告を2分間に繋ぎ合わせたもの。
内容はどっちも使い回しです。
・EVONY
いつものやつ。
金網をボス級が攻撃しているのでてっきり金網を突き破ったボスがこちらにやってくるのかと思いきや、別にそんな事は無く普通にゾンビに負けてゲームオーバー。賑やかしだってのかよ!
・パニシング:グレイレイヴン
いつもの凝った映像に加えてゲーム紹介。今回はどちらかと言うとゲーム紹介の方がメインのようで、カッコいい新衣装や武器、スキンを色々と紹介しているのが特徴。
というか今回はスキン紹介の方が長いんだね。新コンテンツとしてチェスが出来るようになったとか、新ボスの紹介とか、色々な物を紹介しているんだからすごい。
どっちかというとゲーム紹介の方が長いのは、今回はストーリーよりもゲーム内容の方をしっかり紹介したいみたいな意図があるのだろうか。
フルCGアニメーション動画。
こっちはこっちでビジュアルがとても良い。釘宮理恵のボイスもマシマシに仕上がっているオタク好みの作品です。
・NIKKE
NIKKEのメインは、東京ゲームショウに出展してリアル10連ガチャ企画をやっていた時のコスプレイヤーの数だろう。なんだこのレイヤーの数は! 2024年度版レイヤーカタログか?
コスプレイヤーを広告に起用する機会が増えた昨今でも、ここまで大量の人物を採用したプロモーションは中々無いだろう。むしろ今後コスプレイヤーを起用した広告をやりたくなったら、ここを参考に引っ張ってくると良いかもしれません。
ちなみに4日分で別の画像を用意しているのだが、どこが違うのかはパッと見で分からなかった。間違い探し程度に何か違いがある可能性はあるが……
広告でもコスプレイヤーが登場。
なんとも当たり障りのない脚本だ。汗臭い服も脱げて最高! とは言う割に結局途中までしか脱がないし、なんやねんって感じです。オタクはこういう事したいの?
割と以前から見かけるエヴァコラボ広告の再掲。実はPVは初見だったりします。
さすがに9月で最後か。
・三国志真戦
三国志真戦は全世界1億ダウンロード達成という事で、これもテーマソング戦略に乗り出してきた。その上マジでカッコいい音楽を流すんだから大したもんですよ。
ちなみにXでもこれに乗じてキャンペーンを行っていたが、上手い事引用出来なかったのでとりあえず施策内容だけ記載しておきます。やってることとしてはアマギフプレゼントに加えて記念の酒、獺祭をプレゼントしているのが印象的って感じです。
・オタ恋
オタ恋はテーマソングをAI、モデルをAIにして、かなり普通の広告らしくまとめた広告を出してきた。
過去の広告に比べるとかなりインプレッションが低いのだが、むしろ過去の広告に比べると過去一まともでもある。生成AIを使っている! という先入観があるからオタ恋はAI広告だと分かるのであり、それがなければこれはAIだと分からないんじゃないでしょうか。
むしろ自然なAI使用例を突き詰めているように思えますね。
・メンズクリア
個室で二人きりで施術されたい男性必見! というエロ推しみたいな広告。無駄に複数パターンある。
メンズクリアのX広告、本当にどうにかならないんですかね。まあまだこの頃はマシっちゃマシなんだけど、下ネタのメンズクリアしか流れてこないの割と不快寄りになってきたんだよな。別にそういう事しねえくせによ。
これも世の皆様はもっと下品なんじゃないかと怒る人がいそうなもんだけども、そういう事を騒ぐ人は広告をブロックしているのだろうか。
ぶっちゃけこれブルアカの広告の100倍くらい下品で日本は終わったと言って良いと思うんだけど、多分そんなにバズらないから話題にされてねえんだろうなって気がしてなりません。
これもまあ小学生並の下ネタである。
パイパンにして女子沼らせたい人~みたいなの。
まあこれくらいはYoutube広告でもやってたしええか、という見方もありますが、そもそもパイパンとかいうワードも平気で広告で言って良いのかという疑問もあります。言って良いのだからやっているのでしょうけど。
これやってる男性全員見てシリーズ。
手の甲を延々脱毛している人ってそんなにいるのかな。まあいるから広告しているんでしょうけど。
その他以前も見かけたやつ。
・ザ・アンツ
google playの賞を取った事をメインに紹介する広告。
映像自体は過去に使った物を使っていると思います。画面左上の実況を改めて付けたような内容。
・最強でんでん
最強でんでんはカイロソフトとコラボ。
なんかマニアックというか、スマホゲー同士でも無ければ他のアニメとのコラボでも無いってのは珍しい気がしますね。
コラボの時だけ広告するのも健在。
フォローリポストキャンペーンもやっていた。
・Temu
いつもの広告スタイル。
いつまで経っても一緒過ぎて安心すら感じちまうぜ。
・荒野行動
荒野行動はブリーチとコラボ。
未だにファンが多いし、良い所とコラボしたんじゃないですかね。
・キノコ伝説
キノコ伝説は東京ゲームショウでも面白い施策をやっていた。その辺はこのリンクを確認して欲しいのだが、何より今回の目玉は社畜ニキこと小氷が来日してくださったことでしょう。
自分も正直ジョークの範囲で東京ゲームショウで歌謡ショーをやってくれよ~なんて言ってたけども、まさかSEGA・ATLASブース付近でキノコ勇者を流しながら社畜ニキの撮影会をやるとは思わないじゃないですか。
ところでキノコ伝説はハーフアニバーサリーの機会にオフラインでのファンミーティングイベントを開催したらしく、ビンゴ大会やグッズの配布、未来のアップデート情報の紹介などを行っていたらしい。知らぬ間にそんな面白そうなイベントをやってるんじゃないよ!
ただ広告文を見る感じ、1周年でもまた開催する気があるようである。そのタイミングで時間が合えば俺も広告ウォッチャーとして見に行かざるを得ないよなあ……
当然オフラインイベントにはインフルエンサーやコスプレイヤーを呼んでいるし、装飾も豪華に仕上げたようである。
この辺のノウハウまであるの普通にすごくない? 日本のゲームの変なファンミーティングよりやってる事が派手だぜ。
多分ここで手に入ったグッズなどが、東京ゲームショウでも配られたものと思われます。
色んなプレゼントがある事を紹介するコラボ広告。
さすが運営様! って自分から言うのはどうなんだよ。
デジモン陣営を揃えるには10万円が必要なんて嘘だと皆知ってるよな! みたいな紹介。コメント欄にはそんなのウソだってご報告がたくさん上がっていますけども……
実際嘘なのは間違いないし、それだけの課金ゲーだから大儲けしてたまらんってワケだが。
デジモンのキャラに加えてポケモンのゲンガーのパクリであるボーゴンを掲載するのは相当挑発的だと思うんですけど、これでもまだゲンガーではなくボーゴンだと言い張るのだろうか。
実際東京ゲームショウでもボーゴンはいたし、もうボーゴンとゲンガーは別物であるとキノコ伝説は自信をもってやっているように見えます。ぶっちゃけボーゴンの方がパルワールドよりよっぽどひどくない?
その他デジモンコラボの広告の再掲。
・ドット勇者
ドット勇者はとうとう1周年の区切りに10000連ガチャの大台に乗せてきた。いつかは来るだろうとは思っていたが、まさかもう来るとは……
ガチャ山分けも5億という事で、他のゲームならどちらの施策もメインを張れるような訴求をセットでやってくるんだからとんでもない。
新キャラのジンが1体もらえる、という所を追加で紹介している広告。
同じ人が喋っているだけの対話風広告なんだけど、こういうのもぼちぼちTiktokだとよく見る気がします。
・おねがい社長
おねがい社長は転スラとのコラボを予告。それ、異世界のんびりライフとコラボした方が適任なのでは……
でもこうして見ると、なろう系はおじさんがメインで見ているというデータもある程度納得出来てしまうかも。おねがい社長が好きな層と転スラ視聴者層の意外な共通点を見抜いた結果なのでは。