広告振り返り:マスター級~2023年7月~
・State of Survival
State of Survivalも1000連ガチャに参戦。とはいえ他のゲームには存在しない妙なキャンペーンを打っており、先着1万名に1000連ガチャ、1万名から2万名には900連ガチャ、2万名から3万名には800連ガチャ、それ以降には777連ガチャをくれるらしい。
こんなきめ細かくカウントしてプレゼント出来るの? というかそんな細かいサービスをやる方がよっぽど大変だしコストがかかるんじゃないの? という疑問はさておいて、早くダウンロードしないと1000連ガチャは出来ないよ! というアピール自体は他の1000連ガチャよりも効果的に見えます。
最後のキャッチコピーには「無料777連ガチャGET」としか無い辺りいつダウンロードしても777連ガチャしかあげる気は無いんじゃないかという気もするが、そればっかりはステサバ運営の良識を信じるしかありません。
アンインストール! アンインストール! ってニコニコ動画じゃないんだよ。
出だしがやたら面白いだけで内容は他の広告と一緒なんだけど、出だしの面白さだけで最後まで見る気になっちゃうんだから広告は出だしが全てだなあと思わざるを得ません。
「戯言(たわごと)を言え!」からの「戯言(ざれごと)?」は日本語特有の言葉遊びって感じで結構好きです。このセンスは逆に日本語を勉強してそう。
いきなりすけべシーンから始まる広告ってマジか。「イチャイチャしている場合か!」って割って入らなかったらこのまま熱い時間を過ごしていたに違いない。
無料の777連ガチャで高レアカードが引けませんという所で文句を言われているらしいが、正直問題はそこじゃないんじゃないか、という気がしてなりません。
エピックヒーロー七海なんかもかれこれずっと広告されている女性なので、気になる方は改めて2021年の広告を見返してみても良いでしょう。
電車で寝そべっている奴は戦力が高いから合法的に寝そべる事が出来ていた……? 広告世界では戦力が低い奴は電車に座ることすら出来ないと考えるなら、戦力が高いなら座椅子に寝そべろうがOKという理屈もある程度納得できます。
戦力1000万を超えていないと座れない世界じゃなくて良かった~
一番ひどい世界観の場合、全てのレジェンドヒーローを持っていないと電車の席に座れません。電車の席の奪い合いになった時にいちいちステサバの画面を見せないといけないのかったるいな……
レジェンドヒーローを全て持っていれば美女にもモテモテなのも、こういう世界観ではお決まりですね。
戦力が100万以下の奴は次のに乗れよ! って言われてたら日本の満員電車はやってけませんよ。逆に言えば日本人は皆戦力1000万くらい余裕であるって話。
アピールポイントは大体一緒だけど、どうやったら基地レベルを上げられるか、という所もちょっと触れている。そこを説明されても未プレイの人はピンと来ないと思うんですけども。
戦力500万で詰め寄ったら戦力1000万の美少女に逆襲されてしまう。
導入の「いじめやすいからって」を噛んで「いちゃめやすいからって~」って言ってるのが可愛らしくて良いですね。
7月は日本語版のステサバの広告が多かったなあと思います。ここまでステサバの広告を見てきた皆さんなら、この広告に出てくる英語も不思議と分かる事でしょう。英語の成績は悪くても安心!
Battle powerで戦力、777連ガチャは777 Drawsと表現している。つまり1000連ガチャも今後1000 Drawsと言えば海外の広告ファンに伝わりますし、テメエ戦力いくつだよ! という煽りも「What`s your battle power?」と言えばすぐに使えます。
普段から広告を見ていれば、広告で分かる英会話教室みたいなノリで楽しめる映像です。ここまでテンプレに沿ったストーリーであれば英語広告でも分かりやすくて良いですね。
・トゥーンブラスト
トゥーンブラストは今更クマのブルーノをハチから助ける広告を始めた。犬をハチから助ける広告ブームは昨年12月のブームよ。
それにしてもこの形式ですら随分レトロ広告の感があるのは流行の衰亡を感じます。
鎖で覆われた動物たちを助けてくれ! という広告。ファイナルファイトのコンテニュー画面ですか?
成功広告には見えるが、あまりにも簡単に成功するので成功広告特有のカタルシスがありません。
妙に緊迫感溢れるBGMでクマを助けようとする広告。
トゥーンブラストは比較的成功例の方が多いんだけど、これは珍しく失敗パターンです。
最初にキャッチコピーを入れて、そこから先述の広告を加速して流すスタイルの広告。nightcoreみたいなノリだ……
単に加速するだけでも勢いだけは増して見えるので、とりあえず新作が欲しいなら加速するだけでも良いっぽいです。
特に助ける相手はいないが、毒沼から逃げるべくパズルを解こうという広告。
このパズルゲームも実際に遊べないゲームとして登場する率は高いんだけど、これは中々再現してくれない。マイナーどころの偽広告ゲームはつらいねえ。
ファミリーファームの冒険的なピン抜きパズル広告。
2023年に登場したあらゆるXの広告を片っ端からパクっているように見える。無論何でもパクれば良いというもんでも無いので、そんなに注目されてもいないのだが……
パズルをクリアしてブルーノを助けよう、という内容ばっかり取り入れたカルーセル広告。
ピン抜きから普通のパズルまで色々あるが、失敗か成功かは分からないし何ならこの後どうなるかも分からない。とりあえずバリエーションを見せたかった感じだろうか?
間違い探しをさせるカルーセル広告。
これアイデアとしてはマージマンションのパクリでは? 今更パクリの一つや二つ別に良いですけども。
色んなパズルを見せるカルーセル広告。
比較的ゲーム本編の雰囲気に近いのはこの広告じゃないでしょうか。やたら紹介するパズルの問題数が多いのも特徴だが、これは7000以上のレベル(問題)がある点を上手く紹介しようとした結果だと思われる。
カルーセル形式ではないパズル紹介広告。
こういうのだけだと全然注目が集まらないから偽広告に走ってしまうんだろうな……
・Hero Wars
ヒーローウォーズは以前からあった広告の3本立て。新作要素は最初の映像だけだと思うんだけど、この新作要素も過去の映像で使われていた石化女性を使っているのでそんなに新作感は無い。
でも毎回広告のクオリティがえげつないので、元々色んな広告を見ている人で無ければ別に使い回しでも気付かないと思うんだよなあ。ここまで本気で毎回嘘をついているおかげで最終的にはコストカットに繋がっているんだから、やっぱりいい加減な出来の物を作るより一つちゃんとした広告を作った方が結果としてはコスパが良いんだと思います。
その辺はマージマンションだともっと顕著ですね。
エジプト美女に囲まれてラッキーだと思っていたらOrk Chiefに絡まれてトイレ掃除の憂き目に遭うが、トイレをぶっ壊して出てきた装備を手に入れて下剋上。出だしが相変わらず汚い!
後半は別の広告の使い回しです。
石化した巨女から奪い取った赤い宝石を後生大事に持っていたが、後のダンジョンパートで使ってみたら戦力+1しかされませんでした。これにはHero Wars男もご立腹。
以前のパターンの使い回しっぽく見えるけども色々新規パターンがあって、Hero Wars男の下品な顔もそうだし巨大ゴブリン女が目覚めているパターンも他の広告では中々見られない光景です。
こういう細かい配慮がHero Warsの出来が良い所なんだよな。飽きずに見られる良い広告になっているのは、同じような広告でも違ったパターンにしているからってワケ。
マジで俺この広告の出だしに関しては天才的だと思うんだよ。広告なんて大抵スキップされる物だって言うのに、いきなりHero Wars男が小便している所から始まったら誰だって広告を飛ばしたくなくなるじゃん。
しかもこれ小便じゃなくて遠くにある滝の前に男が立っているだけ、というギャグにしている。下ネタ回避があまりにも秀逸過ぎるわ。こんなの誰だって「うわ~Hero Warsはこれだからクソ広告なんだよな~」って言う。それがたった3秒で裏切ってくるんだから、2023年のベストつかみはこれだと言っても良いでしょう。
真の天才です。
「ウソの広告って腹が立つよな?」スタイルの広告、よりにもよってHero Warsがやりますか?
広告では面白そうなのにダウンロードすると全く内容が違う! とは言うけど、Hero Warsはそのウソが面白いんだからしょうがないじゃん。俺は面白そうな広告だけ見せてくれればそれで良いよ。
後半は実況風広告になっているが、あまりにも半端。もうちょっとしっかりやってもらっても良いのよ。
ちなみに7月のHero Warsは配信者に案件を依頼していた。
確認した範囲ではウスイと小路KOGという自分がまあまあ知っている界隈に案件を依頼していたので、見ていてちょっと愉快な気分になりました。というかHero Warsの案件とかあるんだ。初めて知ったわ。
・マフィアシティ
男性と女性が二人で茶番をやるスタイルの広告。
実況系広告は過去からあるけども、こうして二人も採用するパターンはそんなにありません。実況広告って既存の映像に実況をつけるだけで低コストに新パターンに出来るのがメリットだと思ってたんだけど、こんなわざわざ新たにコストをかける辺りがマフィアシティの実験力だと言えます。
・Rise of Kingdom
ライズオブキングダムのTiktok広告は普通にアクション要素を紹介していた。ギリシャ文明が登場、という新要素を言いたかっただけのようです。
ところで最後のバンク映像の検索欄に書いてある「うイキソ」ってなんですか? 「ライキン」って言いたかったとしても誤字を狙いすぎで面白いよ。
Youtubeバージョンもあります。
こっちでも「うイキソ」は継続。やっぱりその誤字営業は今回しっかり擦ってる感じなんだ?
・トップウォー
船を育成しながら戦うアクションゲーム。これまたクオリティが見事なんだけど、やっている事としては島合体広告と一緒なんだよね……
しかし今回は囲まれて負けてしまう所まで描写しているので、普段の島合体広告よりも戦略性を感じます。普段はオチも無く画面が表示されて終わりなんだけども、今回は敵に囲まれて敗北オチが描かれている分「位置取りも重要な要素だぞ!」という所もアピール出来ているように見えます。
普段はマンネリ気味な敗北オチなんだけども、こうして見ると敗北オチというのはそのゲームにおいてどんな要素が重要なのか? 何を売りにしたゲームなのか? という所を端的に伝える上で便利な形式になっているように見えますね。どこも考えなく失敗オチをやっている訳ではないって事。
ま、このゲームはトップウォー本編には無いですけどね。
・アーチャー伝説
アーチャー伝説はTiktokで生き延びていた。かつてYoutube広告でカジュアルゲームの広告と言えばアチャ伝、って感じだったのに、今じゃ知らない人も多いんだから広告の変遷を感じますよ。
内容は至ってシンプルだし演出も薄味だなあ、と思っていたら2021年12月31日投稿の広告でした。2年前の秘伝の広告を擦り続けているんだなあ。かつてはこういう広告で存在感を示していました。
この広告も昔Youtubeで見た気がする懐かしい内容。
たまにはこういう広告も良いじゃない!
・少女ウォーズ
Youtubeショートの広告はシェアしづらくて困る。
それはさておき、少女ウォーズもAI生成を活用した広告を始めた。画像のテイストは少女ウォーズ特有のかわいらしさが微塵も無い代物なんだけど、それでもAI生成を使いたがるのはやっぱりコストカットと注目を集めるのを両立できる、と踏んでるのかなあ。
どうせシェア出来ないんだから見かけても「またしょーもないAI生成画像が増えてる……」としか思われなさそうなもんですけどね。
少女ウォーズは相変わらず騙された広告を擦っていた。
それより注目すべきは、もう広告用アカウントが次のゲームに転生している事です。超次元彼女→少女ウォーズと使い回されて、次はワンちゃんごちゃごちゃ大戦争に転生済みです。
ワンちゃんごちゃごちゃ大戦争は8月以降に登場したタイトルなので、まとめは2023年8月のまとめをお待ちください。こいつはこいつで9999連ガチャというヤケクソみたいなガチャを配布しに来ている化け物ですよ。
これは演出が違うバージョン。
以前やっていたHero Wars的な数比べゲームでなく、ちゃんとゲーム本編をプレイしているのが特徴。
でもちょいちょい以前の数比べゲームの名残があるのも少女ウォーズらしいんですけどね……
ナレーションの別バージョン。
見覚えはあるんだけどいつ記録したかを覚えていません。少女ウォーズは広告をやりすぎ!
音を出すと「縛られて何だか気持ちいいわ!」だの「好きに調教して!」だの場末のエロゲみたいな音声が出てくる。お見せしにくい内容があるけど音声でアピールする分にはOKって話?
少女ウォーズの露骨なエロ推し路線は注目度が低いんだよなあ。そもそも少女ウォーズ自体前科が多いのでまともに広告を見ている人が少ない説は大いにあります。
・Voodoo(Bridge Race)
昔よく見かけたVoodooゲームっぽい内容、Bridge Raceの広告。
これはカジュアルゲームらしくて良いですね。面白そうなゲーム内容を見せてさっさとダウンロードしろよ、という圧を出していく古き良きハイパーカジュアルゲームの広告です。
もうわざわざ失敗することすらしない辺り、このアイデアの秀逸性が証明されているとも言えるでしょう。
・EVONY
EVONYはピン抜きパズルをやめて、サバイバルから始まる建国列伝みたいな映像をスタートしてきた。映像のクオリティ自体は非常に高いんだけど、やっぱりちゃんとした本編、ピン抜き広告を出せって思わざるを得ません。
ちなみにEVONYは多くの広告にコミュニティノートでのツッコミを入れられているんだけど、コミュニティノートは全部無視しているのが特徴的。別にコミュニティノートがたくさんついたからって広告が停止される訳ではないので、勲章か何かだと勘違いしている可能性すらある。
その上コミュニティノートを無視し続けた結果、呆れられてツッコミされなくなってますからね。クソリプは無視が一番、というTwitterの古の教えを実行していらっしゃるよ。
Hero Warsのパクリにもチャレンジ。映像のクオリティは相変わらず高いんだけども、全部ウソをつくのに使われているんだから笑っちゃうぜ。
地味にイラストと3DCGを合わせた表現をやっているのはちょっとチャレンジャーなんですけどね。
Age of Origins的なゲートくぐり広告。映像の最後に出てくる人間の集合体ボールは普通に妖怪の類だろ。
ゲートの種類も巨大化や武器チェンジ、速度変更などバラエティ豊か。まあ、オチのバリエーションは失敗しかないんですけどね。
EVONYの射的系広告。
内容はそんなに変わった所は無いんだけど、この広告は最初期にコミュニティノートがついた広告という歴史的価値があります。
この時期は「広告界隈ももう終わりかあ」と絶望したもんです。結局自分はTiktokに移住して楽しい広告ライフを送っているんだけど。
ステージが凍っているバージョン。
映像の内容は先ほどと大体一緒です。
出だしが異様に凝っている割に後半の広告は全く一緒なパターン。
そもそもなんだけど、EVONYの世界観的にこんな近代的な銃って出してええんか? そんな細かい事を気にするオタク君は自分だけみたいな話?
テンプルランみたいな出だしから始まる射的広告。
もっとしっかり撃ち込めばキャラを取れそうなのに全然撃ち込まないのも原作リスペクトです。いい加減にしてほしい。
ピン抜き広告……というよりもピンずらし広告とでも言うべきか?
最後のシーンは別にピンでバリア出来ているのだからまだ失敗とは限らないんじゃないかと思うけども、多分このクイズでは水が出てきた方にある出口の方に主人公を誘導しなくちゃいけなかったんでしょう。そしたら最初の選択の時点で完全に詰みだよ!
今ではすっかり数少なくなってしまったEVONYのピン抜きパズル広告。
ピン抜きにしてもおじさんが牛魔王に襲われる広告はもうやっていないみたいです。俺はまたあのテンプレ問題を失敗するEVONYおじさんが見たいよ。
ピン抜き広告の進化系がこれ。ピン抜き広告にレベルの要素を加えて、戦えばパズルをミスっても勝てるようになっている。
これくらい戦略的になってきたら新しくゲームにしても良いんじゃないかと思います。EVONYの行きついたピン抜きパズル広告の終着点はこのストーリー仕立て、ダブル主人公のピン抜きパズルだったのかなあ。
・ザ・アンツ
アンツの実写広告なんかあったんだ。これもYoutubeやXでは見かけることはなく、Tiktokでしか見かけなかった広告。リンクシェアが不可能だったので、映像をキャプチャして無断転載したものです。病院で面白いゲームが無いよ~、という中で2年で5000万ダウンロードという実績を紹介している。
アリ茶番広告だとTiktokには『立ち上がれ! アリ帝国』というタイトルがあるので、それとはちょっとずらした形で広告をやりたいと考えた結果だろうか。あるいはYoutubeやXだと変なツッコミが入るから、Tiktokでだけ実写茶番広告をやってみた可能性もあります。
最初からエイリアンの花みたいなのが出てきている時点でエキセントリックだが、その後もサソリを女王アリに食わせて新しいサソリを生ませているのはこれまでのアンツに無かった広告だと思います。これまで女王アリから生まれたアリは一応アリの姿形を保ってただろ!
食虫植物も初登場なので、今後レギュラーになるかもしれない。というかこれ一回で使うのを止めるにはもったいない出来じゃないの。
蜘蛛の遺伝子を引き継いだアリを生み出して、蛇を倒しにいく広告。
この広告では施設作成要素も強めに表現しており、色々な施設を作ってアリたちをバックアップしようというメッセージ性を感じる広告となっております。
普段施設を作るのはオチの時だけだったじゃんね。
毒蛇の子供の死骸を食わせて毒アリを生み出すが、最初にいたスカンクに全部奪われてしまい「に失敗」する映像。
BGMも面白いし、アンツの中では定番の失敗オチながら目まぐるしい映像が楽しい作品。アンツの映像は全体的にテンポが良いから、見ていて中だるみしないんですよね。ここは他の広告も見習ってほしい。
・ガーデンスケイプ
なるべく多くの石を落として、子供を陸上に押し上げようとするピン抜きパズル。
何というかやり口がまどろっこしくないですか? 何とかしてピン抜きパズルのフォーマットに収めようという努力を感じるが、そこまでしてピン抜きに仕立て上げよう、という根性は称賛に値するよ。
昨年の広告だと言ってもそんなに昨年ピン抜き大ブームってワケでもなかったじゃんねえ。
・ダダサバイバー
7月のドット勇者の違法広告が話題になったタイミングで、インスタ広告をちゃんと漁ってみようと言う機運が生まれたので漁っていた広告の一つ。
とはいえインスタグラムってのはマジで広告を他SNSにシェアしづらいんですよ。そりゃスクショすればいいだろって話なんだけど、インスタ広告は全体的に健全である上に広告漁りもめんどくさいんだからやってられない。健全なのは良い事なんだけどさぁ。
逆に言えばそれだけ健全だからこそドット勇者みたいな不健全広告が目立つところはあるのかも。
・パズル&サバイバル
花火大会に来て着物美女に目移りしていたら、ゾンビウィルスの混じった花火によってバイオハザードになってしまう。
ゾンビウィルスをバラまく手段は過去より色々な手法を試されてきたと思うけども、まさか緑色の花火でばらまくってのは中々無かったと思います。この男も悪いと言えば悪いけども、そんな花火でウィルスをバラまかれることまでケア出来ないって。
その後のパズルパートも実はこの広告で初めて登場した物。凝ってるなあ……
ゾンビウィルスを持った蜘蛛入りの酒を飲んだら愛人がゾンビになってしまい、それからパズルをしながら逃げるいつものアレ。
海外の毒の表現として液体が緑色になる物があるけども、日本の場合緑色の飲み物と言えば緑茶が出てくるのでそんなに有毒感が無いんですよね。それ以外にもずんだ餅とかキュウリの漬物とか緑色の食べ物がそれなりにあるせいか、日本だと紫色の方が毒の表現としてはポピュラーな気がします。
その辺の文化の違いを感じられる良い広告。
パズサバもTiktokで広告とかやるんだ。
内容はYoutubeでも見かけた広告の使い回しです。
・Age of Origins
Age of Originsのいつものゲートくぐり風STG広告。
コメントを見ているとちょっと上手かったと言うご意見が多数見られるが、結局オチは失敗。確かに普段よりは上手い気がするが、失敗の運命からは逃れられないのである。
実況おじさん入りのAge of Zの広告。映像自体は過去の広告でも見ましたね。
この実況おじさんもAIで顔を作ってしゃべらせる技術を使っているように見えるけども、ちゃんと役者を雇っているかもしれない。その辺のAIと人間の区別が最近マジでつきづらくなってるんだよなあ……
よくある使い回し広告と見せかけて、ゲートの数値が細かく切り替わるようになっているのが見どころ。これにより偽ゲームにタイミング要素を加えていますね。
何なら最後のボスゾンビに対して引き撃ちして対抗しているのは対策を感じるんだけども、結局石を投げられて死んでいます。あいつ遠距離攻撃出来たんか。
・マフィアシティ
お久しぶりです。マフィアシティは何故かダクトに潜って潜入、あるいは脱出しようとしているシーンから始まります。スマホを落としちゃう辺り脱出っぽいけども、脱出するならわざわざマフィアボスを倒す必要があるのか? という気もするので、その辺が何だか半端な感じです。やっぱり潜入かも。
しかしダクトからスマホを落としっぱなしで進んでも後々困るんじゃねえかな、と思うんですけど。ちなみにSEには少しだけSNK特有の音が使用されております。やめようね。
・パニシング:グレイレイヴン
これまでのイベントを振り返るようなPV。
こうして見返してみると、パニグレのPVの出来の良さってやっぱり群を抜いてる気がする。もちろん最近では崩壊スターレイルのPVもカッコいいんだけど、パニグレの方が表現のバリエーションがあるように見えるんだよなあ。
趣味の好き嫌いもあるのかもしれないけど、やっぱりパニグレって2021年からカッコいい映像メインの広告をやっている分演出研究に一日の長があるように見えるんですよね。光のカッコいい広告の中で唯一マスター級に入れたくなるだけの地力が確かにパニグレにはあるんですよ。
新キャラの紹介広告。主人公パーティの一員の強化版なので、実際これだけ強そうなのも納得です。
たくさん負けてから復活する演出もずっとパニグレをやっている人なら感動しそう。
ちゃんとご新規向けキャンペーンもやっているみたいです。
Sキャラを手に入れられるらしいが、ここで男キャラを紹介している辺りでパニグレの雰囲気を暗に伝える事に成功している気がする。
・モリノファンタジー
モリノファンタジーは「魔天使徒」なる新しい職業を紹介し始めた。魔天使徒が何かはよく分かりません。
Tiktok広告の特徴として、YoutubeやXではほぼ絶滅したように見える偽MMO広告が異様に多い気がするんですよね。
Tiktok広告はとにかく目を引く必要があって、ゲーム本編のキャンペーン紹介よりもゲームのスーパープレイ的な映像の方が手が止まるからなんじゃないかなあ? と見ているが、それにしても偽MMO広告って2021年くらいに滅んだと思っていたから心底意外でした。
Tiktokの宇宙最強のナナキアカウントでは、ありがたい事に最近の広告を全部見られます。一つ一つ見ていきましょう。
これは定番のゲートくぐり広告なんだけども、キャラの衣装や攻撃を見るにやはり魔天使徒の広告で間違いないようです。
さすがに新職業の紹介なので、わざわざ失敗するような間抜けはしていません。えらい。
うさんくささが凄い広告はこれ。モリノファンタジーは最近話題のAI技術を導入しているらしく、機械学習のために何十億ものデータを集めて様々なステージを制作する手助けにしているらしい。
まあ別にここまでは理解できる範疇なんだけど、コマンドを入力するだけでAIが美しい3Dマップを作る、魔天使徒の3DキャラモデルまでAIが自ら作ったってのは完全にAIイラストの話だよなあ? ゲームに実装する3Dマップやモデルまで作れるほどの技術というのは未だに聞いた事がないよ。
ゲーム内容の紹介として100億ダイヤ山分けキャンペーンやiphone14の100台プレゼントなんてのもある。でもそんな事よりもモリノファンタジーが独自に導入しているっぽいスーパーAI技術の方がよっぽど気になるよ。
懐かしの茶番広告。これまで最強だった砲士や魔竜騎士はもう魔天使徒の引き立て役になり下がっており、ナメられている存在が実はサーバー1位という所までいつも通り。Xでは秒速でコミュニティノートが貼り付けられそうな広告が、Tiktokでは生き残っています。
戦士以上の耐性、砲士以上の回復力、魔竜騎士以上のダメージという形で魔天使徒の優位性を紹介しており、逆に言えばこれまでの職業は全部スタン落ちしてしまったかのような状況になっております。
こういう広告を見ているといつも思う事として、毎度毎度新職業でスタン落ちしていくようなゲームってやっていて面白いんですかね。今から始めるみたいな人にとっては最新キャラが最強だと分かりやすいけど、ずっとやってる人からしたら毎度毎度新キャラに切り替えないと勝てないって苦しいゲームでしょ。
とはいえゲームで新キャラがあんまり弱いとそれはそれで盛り上がらないし、その辺のバランス調整って大変だろうなと思います。こんな広告でわざわざ思う事ではありません。
完全に魔竜騎士は魔天使徒のケツに敷かれどおしである。魔竜騎士時代は200連しか無かったのに……というのも自虐ながら事実であり、かつてテーマソングまで作られた男の天下は終わりである。でもちゃんと自虐に使えるのはえらいよ。
ガチャ数的にもキャラ的にも上位互換だ、という所を伝える上では良いやり口だと思うけどちょっと寂しくなっちゃったよ。前作主人公が新作になるにあたってすごいぞんざいな扱いを受けてるような感じだ。
でも逆に言えば魔天使徒も次の新職業が出たらこういう扱いを受ける可能性があるとも言える。そう考えるとちょっとワクワクしてきますね。
最初の妙に説明口調なストーリーは何なんだ。まるで小説のような語り口で魔天使徒の紹介をしているが、こういうやり口が今時のモリノファンタジーでは好まれるとリサーチしたのか。ちょっと斬新な切り口なので面白かったけど。
後半のスキル紹介はいかにもぶっ壊れな事を紹介しているが、実際にそれが出来るかは全く分からない。専属スキル「フック」はまんまなネーミングながら引き寄せて行動阻害を与えている時点で相当強いと思うし、後半の血滅呪殺という技も相手の血を35%減らしつつ10秒間爆発させ続けるという意味は分からないがとにかく派手な事くらいは分かるスキルを教えてくれている。
ちなみにギフトコードを入れると777連ガチャ無料プレゼントとレアペット確定まで紹介しています。最近の無料ガチャインフレに合わせて、ちょっと多めに無料ガチャを盛ろうという意思が伝わってくる。
猫女がいないと倒せないよな! ってならあなたがやれば良いじゃんね。後期職業だから光明騎士側が出来ないって話なんだか知らんけど、普通にマナー悪い人間がマナー悪いまま終わるのでなんも良い事が無い。
猫女はこの魔天使徒のビジュアル的特徴でしかないのだが、紹介する際にしょっちゅう猫女猫女と言っているのは広告する側もその辺があやふやである可能性がある。以前の4399の広告でもそんなのあったな。
金庫が底を尽きたけども、自由に取引が可能だからペットを合成して売ればギルド金庫もすぐに満タン、神装を合成して全サーバー1位ギルドって感じの内容。自分で「史上最強ギルド」なんて名乗っているのは小学生みたいなネーミングだと思うが、実際に1位になっているのであれば間違いない。
MMORPGならありそうな内容だけども、モリノファンタジーだからなんか怪しい。実際に存在していない可能性も全然あります。
細かいポイントとしては、最後に魔天使徒の鎌に頭をぶつけてリアクションするタイガ君が細かいなあと思いました。
たった3時間で戦力6800万! 1円も課金せずにレア装備を使わないままBOSSを倒せちゃった! 一体どういう事~!? って話に持っていきたいんだろうけど、普通にこういう放置系MMOはそういう展開になりがちだろう。1ヶ月も経てば戦力が中々伸びなくなってくるぞ。
それ以外のキャンペーンは割といつも通り。海外meme使い放題なのも過去の通りです。
・荒野行動
荒野行動のゲーム風広告。6秒しかない上にアクション要素しかないのでXでは絶対にウケなさそうな広告なんだけど、これがTiktokでは83コメントのツッコミと839いいねを得ているんだから環境の違いを感じる。
対してXの方だとサイレント茶番広告をあいかわらずやっているので、やっぱりある程度広告をする場所で内容を変えているっぽいんだよなあ。
とはいえ別にXの方が面白いって事も無いです。どういう意図でここを使い分けているのかは気になる所。
花火大会の待ち時間で荒野行動は鉄板だよね! って初めて聞いたよ。花火大会の待ち時間は普通におしゃべりしていた方が楽しいのでは。
でも友達と遊べば何でも面白いみたいな所あるしなあ。そもそも近所で花火大会をやっていて、一緒に花火大会に行ける友達がいるのかって話になってくる。厳しい話です。
ちなみに7月の荒野行動は攻殻機動隊とコラボしていました。
若者向けとは思えないほどシブい所とコラボするじゃない……
PV調にした広告はこれ。
どうも荒野行動のベストオブコラボ広告である進撃の巨人コラボの時とかと比べてしまうけど、これでも充分高いクオリティのコラボPVなんだよな。
もうちょっとタチコマとか擦っても良いんじゃないかと思うけども、荒野行動的にはタチコマよりも草薙素子だったんでしょう。
・おねがい社長
おねがい社長のAIイラスト広告。リアル系のAIイラスト捌きに関してはオタ恋一強だと思っている人も多いだろうが、実はおねがい社長も中々良い線行っていると思うんですよね。Xではオタ恋で良いけど、Tiktokでは社長の方がシェアがあるように見えました。
雑誌の表紙風の演出がなされているんだけども、この見出しも全体的に味わい深いよね。「この美人、攻略不可!?」って、そりゃあこの広告通りのAI美人はおねがい社長本編に出てこないでしょうよ。
おねがい社長はエロテトリスもどきの広告を開拓していた。
多分Tiktokだと偽ゲーム広告がウケやすいという傾向を見てこういう広告を作っているんだろうけども、こんなご都合主義のテトリミノが降ってくる広告でZ世代は嬉しいんか? おお?
おねがい社長には珍しいゲーム内の施策を紹介する広告。
30連ガチャ分のダイヤとSSR人材の欠片と、特典コードと、LR10連ガチャ券のプレゼント。こうして見てみると案外社長のプレゼント自体は1000連ガチャほどのインパクトが無いな……
1000連ガチャブーム自体がちょっと異常であるという向きもありますけどね。