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広告商品レビューvol.3 進化!大食い龍~今遊ぶべきSTGはこれだ! 良いとこ悪いとこ全部語ります~

 今回も広告先行で気になったゲームを紹介していくのだが、この『進化!大食い龍』(以下、大食い龍)は一味違う。何故なら、ゲーム内容がちゃんと面白いからだ。
 キノコ伝説も面白いのは間違いないが、あれは放置ゲームというジャンル内で一段階レベルが上がったなという評価の方が強かった。だがこのゲームは、自分がこれまで遊んだスマホ向けシューティングゲームの中でトップの面白さなので普通にオススメ出来るゲームである。
 広告やってるからしょうもねえんだろ? どうせ色々問題があるんだろ? みたいな偏見がある人、また昔ゲーセンで縦シューやってましたみたいな人はとりあえず一回遊んでみてほしい。そういうゲームです。


・ゲーム紹介~独自システムの光るシューティングゲーム~

 大食い龍のジャンルを一言で表すならば、「ローグライクシューティングゲーム」である。それだけで言えばVampire Survivorsを想起する人も多いだろうが、大食い龍はヴァンサバよりも敵の弾を避ける要素が強く、どちらかと言えば古くから存在する縦シューティングゲームジャンルに近い。
 基本は飛んでくる弾を避けつつ相手を狙って撃つというシンプルな内容。操作で困る事は無いと思う。        

相手の弾を吸って(画面左)、吐く(画面右)

 そんな大食い龍の独自システムが、「弾幕吸収」である。
 これは画面から指を放している間自機周囲に飛んできた赤い弾を吸収する事が出来て、もう一度タッチすると溜め込んだ分だけ敵の弾を強化して発射する、というシステムだ。
 既存の縦シューティングゲームを比較的やっているであろう自分の経験ではショットボタンを押していない間に前方にバリアを張るサマーカーニバル'92 烈火ピンクスゥイーツ 鋳薔薇それからに近い雰囲気に感じたが、溜め込んだ弾の発射中は弾幕吸収を行えない事、赤い弾以外は消せない事などの差異がある(※1)。

赤い弾を吐く敵は大事にしたい

 この弾幕吸収システムがよく出来ている。
 パターンを組む上で吸収できる赤い弾を撃つ敵はある程度残しておくようなプレイや、弾幕吸収をするためには必ず立ち止まらなければならないので突っ込んでくる雑魚や吸収出来ない弾に対して取捨選択して回避するようなプレイが必要になってくる。動かせない代わりにほぼ無敵というシステムが面白さを演出しているのだ。
 また溜めた弾を発射している間は弾幕吸収を行えないので、位置取りに気を使わないと無用なダメージをもらうリスクもある。ここも面白さの一つで、赤い弾が来たからと言って節操なく吸っていると避けられないパターンが降ってくる事もあるので適度な量を吸う、攻勢に転じるというメリハリが必要である。

ローグライク要素(ゲーム内呼称:祝福)

 ここまで書くと弾幕吸収を活用して進んでいく一辺倒のゲームだと思われるかもしれないが、そこで同じステージを異なる攻略で進められるようにする要素がローグライク要素と自機の選択要素である。
 ローグライク要素はステージの進行ごとにアイテムを獲得出来るチャンスがやってきて、毎回異なるビルドになっていくようなイメージで相違ない。そして数種類ある自機ごとに得意分野や得られるユニークスキルが異なっているので、そのキャラごとに必要なスキルを中心に集めていくような形になる。

上記以外にも獲得出来るアイテムは様々

 弾幕吸収から吐く弾「ブレイズ」が強いキャラはそれを主軸としたビルドになるし、他にも特定の位置を通過するとダメージを与えられる「ルーン」、自機周囲に弾を浮遊させる「回転弾」などがある。これらのスキルを取ると、特殊なバフがかかってより有利にゲームを進められる。
 そしてそのバリエーションに火、風、氷、毒、雷の五属性があり、ステータスを上げるスキルもあり……とバリエーションも多い。ローグライクゲー特有のプレイ体験のパターンの多さによって、ある程度アドリブを求められるのもポイント。

・使いたいキャラを育てる育成要素~STG力に自信が無くても安心~

 「いや~でも縦シューとかやった事無いし……シューティングゲームと言えば銃で人を撃つやつだし……」と思うのが現代人だと思われるが、普段からSTGに親しんでいない人でも育成要素、強い自機でゴリ押しが効く辺りは遊びやすいポイントとして紹介したい。
 
熟練のシューターなら煩わしい要素をつけるなと思うかもしれないが、スマホアプリのシューティングゲームだと考えるとあった方が良い面が多いなと今の自分は感じています。硬派なSTGをやりたいならゲーセンで怒首領蜂大往生をやれば良いし、今は良い時代なのでSteamで達人王も出来る。この辺のカジュアルさはスマホゲーならではの遊びとして許容できる範囲じゃないですか。

ステージクリア数、ガチャ回数、広告視聴数、様々な行動に応じて秘宝の効果が強化される

 育成要素の中でもガチャ、自機獲得に紐づいているのが秘宝なのだが、これはやり込めばやり込むだけ効力が増していくのもポイント。単に課金しておしまいではなく、ちゃんとゲームをやってほしいという意図を感じる。
 面白い所では広告トークンという秘宝もあり、これは広告を見た回数に応じてパッシブ効果の強化が行われる広告ファン歓喜の秘宝である。最強になりたかったら広告を見ろ!

左から伝承、封印解除、装備画面

 スキルツリー要素である「伝承」、各マップをプレイするごとにゲームを有利に出来る「封印解除」、ハクスラ調の防具収集システムなど、同じステージを何度もプレイさせるメリットを育成要素で確保しているのも大きな特徴。
 基本的にstgはスコアアタックが主で、より高いスコア、より完璧な精度を求めるようなプレイが求められる場合が多い。しかしスマホのstgの場合はガチャ産キャラによるスコア加算の差、また端末ごとの環境差やそもそも精密動作が難しい事などから、スコアアタックだとアンフェアさの方が目立って感じてしまう例も多い。
 そこで他者と競うべく同じステージを周回させることをやめて、自キャラを強化するために周回させるようにしたのは無用なストレスを抱かずにプレイしやすいなと思った。

実績も色々ある

 各ステージごとに設定されている実績にはスピードランを要求したり、低ダメージ進行を要求したりする物もある。
 またモードによっては早く敵を撃破してWaveを早回し(※2)する事が求められる事も多い。特定の雑魚で粘って稼ぐよりもサクサクステージを進めてもらうように意識したゲームになっているように見えた。
 この辺は自機を育成する要素がある分、特定位置で稼ぐよりは敵をどんどん倒してスピードクリアを目指して欲しい、という所があるのでしょう。

 なおステージ自体を即座にクリアする「掃討」システムもあるので、忙しい時は掃討でクリアだけして素材集めだけ行う事も出来る。
 必要以上に同じステージを周回する必要はありません。

・ゲーム内の広告要素~邪魔にならない範囲の広告が多め~

ガチャ用の石を使ってコンテニューすることも出来ます

 ゲーム内でも広告を見る機会はあるが、基本はコンテニュー時に広告を見る時が多いだろう。ミスったら広告を見る、あるいはガチャ石を消費するのが筐体に100円を入れる行為に相当している感じで捉えると分かりやすい。
 なお1プレイにつきコンテニューは1回のみなので、広告を見まくってゴリ押しみたいな事は出来ません。広告でゲームバランスが崩れる事を防いでいる。
 ちなみに課金すると広告スキップチケットももらえるので、これを使うと広告抜きでその場復活が出来ます。

 それ以外にもローグライク要素で出てきた3択に気に入った装備が無い時や、広告を見るとアイテムが手に入るようなシステムも搭載済み。
 何にせよ、プレイ中に無理矢理広告を見せるような事は無いのでご安心ください。

・進化!大食い龍の悪い所

 ここからは良くないなと感じるかもしれない所や、好き嫌いが分かれそうな所もちゃんと紹介しておこうと思います。これは案件じゃないので、以下の要素も読んでやっぱやらなくて良いやと思ったら避けた方が良いかもしれません。
 正直好き嫌いが分かれるのは間違いないので、変な広告見てる奴に騙された! と思う前に以下の悪い所を見てから始めても良いと思います。

・悪い所①:少しは課金した方が楽しみやすい

 今時完全無課金で遊べないとソシャゲはやらない! という人も少ないとは思いますが、大食い龍に関しては秘宝集め、キャラ収集共に多少課金した方が面白いのは確かです。

戦備集結と冒険マニュアルくらいは課金してみても良いと思います

 少なくとも微課金でも手に入れられるスピアンダーとシドは遊びの幅が広がるし難易度もちょうど良くなるので、課金してみた方が良いと思います。セットで買っても4000円程度なので、それでしばらく遊べると考えたら家庭用ゲーム一本くらいで済むと思いませんか。何ならアーケードで粘着するより安いよ。

 また当たり前の話ではあるけども、どうしてもUR自機とSSR以下の自機では性能差がある点は否めない。というかUR自機は明らかに強く、育成不足でも性能でゴリ押せちゃうくらいのパワーがあります。
 ただしUR自機は強すぎ! という気がしたら、プレイヤーが弱めの自機を選んで難度を調節できるのでそこはそんなに問題にならない。もちろん苦戦するところまで進めてもこの問題は解決可能。

・悪い所②:なんかサンダーっぽいのやスイカっぽいのがある

これが許せる人向け

 これくらいのデザインの類似、ゲームのパクリはあり得る物と考えるか、それとも炎上を狙っただろうと思うか。
 ゲーム内でもパクリが根っこからイヤな人は止めた方が良いかも。なおスイカゲーム風イベントは期間限定なのでじき遊べなくなると思われますが、サンダーはツッコミが入るまではずっといると思われます。

・悪い所③:広告~現広告環境を勉強したが旬を逃したり問題があったりする~

 自分がこのゲームをやろうと思ったきっかけは口コミでも雑誌でもなくweb広告でした。最初は良い広告だなあと思っていたんだけども、色々調べるにつれて結構問題がある事も明らかになっている。
 別に広告興味無い人向けにまとめておくと、「キノコ伝説モデルをベースにやったけど色んな意味で上手くいかなかった」感じです。自分が見つけられてないだけの可能性もあるけど。

・美少女推し広告

 自分が最初に見てガッツリ気に入ってしまった広告がこれ。
 海外の音楽PVにある感じの縦揺れと海外アニメ風の美少女イラストだけども、この辺の海外っぽい絵面のキャラが性癖に刺さっちゃったんですよね。いわゆる原神系の美少女も、日本ラノベ系美少女も広告では頻出ジャンルなので食傷気味だった所に、ここまで異質で、しかもちゃんとカワイイキャラを出してきたんだからそりゃあ興味を持つ。
 しかし最初に広告を見た時は知らなかったんだけど、HelltakerからBGMをパクってきているらしい。しょうもない事やってるんだけど、結局リリース前に大した炎上も無くここまで来ちゃったらしい。果たして広告を打つ側としてはバレてほしかったのか、それとも無難にやり過ごした現状が成功だったのか。その真相は分かりません。

レア度が高いと少しスキンが多かったりする ぼくはスピアンダーちゃんがすき

 この広告に登場する美少女はちゃんとゲーム中に登場しますが、自機はドラゴンのままです。とはいえ怒首領蜂最大往生のエレメントドールだってゲーム中の自機としては出てこないんだから、ここでとやかく言うのは間違いだと思っています。東方とかエスプガルーダとかは自機が美少女だろって言われたらそれはそうなんだけど、とにかくSTGの自機というポイントで揚げ足を取るもんじゃあない。

・3DCGアニメ

 凝った3DCGアニメの広告。キングコングみたいな敵も歌姫みたいな敵も現状ゲーム内で見てないけども、この映像はメチャクチャ凝ってるしカッコいいですよ。今後実装しないとも限らないし、自分がやってない範囲で出てくる可能性もある。
 かなりド派手で目立つ内容じゃねえかなと思います。わざわざこれを作ったんだから偉いもんです。ゲーム中に3D要素は無いけど。

・テーマソング

 まるで『キノコ勇者』みたいなテーマソング広告。
 ちゃんとゲーム内容を反映したコミカルな感じのテーマソング広告だし、ワンワン咆哮ニキに酷似したおじさんも出てくる。悔やむべきは、もうキノコ勇者リスペクトのテーマソング広告は旬が過ぎたらしい事です。
 あとPVで誤りがあって、ディース、ファフナー、トールは無料で手に入りません。Youtubeコメント上で訂正済みとはいえ、ここは釣る気なんじゃねえかなと思ってます。ファフナーやディースが目当ての人は課金しよう。

・コスプレイヤー&PS5等プレゼント

 いつもの。誰が誰だかは分からない。
 4体のドラゴンはちゃんとゲーム内で無料で手に入れられるキャラになっているし、111連ガチャも(ゲームの進行度合いによる条件付きだが)出来る。自分は結構早い段階で課金してしまったので、無料プレゼントがどこまで無料なのか分かっていません。でも実際無料で遊ぼうとすると不自由を感じるラインな気はします。
 PS5、iPhone、Switchプレゼントの真偽は相変わらず知りません。この類のプレゼント企画でガチで当たった人おるんか?

・まとめ

もうすぐコラボも開催されるぞ

 かなり端的な紹介になってしまったが、実際この文章を書こうとしてちょっと画面スクショするか……からの1時間プレイ継続みたいな事が頻発し、中々書きあがらなくて大変でした。実際それくらい面白いし、ハマる人はハマるゲームだと思います。
 あと7月11日より小林さんちのメイドラゴンコラボもあるので、その前に始めておいてスタートダッシュを切る意味でもオススメです。やるなら間違いなく今だと思います。
 広告の出来はさておき楽しいゲームなので、最近遊ぶゲームがねえなあ、シューティングゲームやりてえなあという方は是非どうぞ。オススメです。

・注釈

※1:ある程度知っている人向けにさらに補足しておくと、弾幕吸収を使い過ぎたからと言ってランクが上がる事も無いしそもそもランクの概念は無い。YGWシューではないのだ。
 また弾幕吸収システムのよく出来ているポイントとして、少し動かして弾幕吸収をする、弾幕吸収をしつつ自機狙い弾を避けるためにまた少し動かす……という動きをやると自然とSTGにおける基本テクニック「チョンチョン避け」に近い動きになる所がすげえなあと思った。
 システムで上手い動きに誘導していくようになっている辺り、やっぱりここの開発はちゃんとSTGが好きな人がやってるんじゃね? と思っています。

※2:早回しとは敵を素早く倒していくとその分追加で敵が登場し、その追加の敵を倒す事によってスコアを稼げるシステム。遊びやすい所では斑鳩で実装されており、他には式神の城2などで実装されているらしい。
 ちなみに筆者は早回しシステムがあるゲームは斑鳩しかやったことが無い。式神の城シリーズが稼働しているゲーセンって今ありますかね。ミカドとかで稼働しているタイミングあるのだろうか。

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