エチオピアでの体験を大学生に話してきました
先日エチオピアでの体験を大学生にしてきました。
JICA協力隊のOGOGは、出前講座という形で学校等にお邪魔して、自分の経験、体験をお話する機会があります。
今回は2回目の出前講座で、都内の大学生に向けてお話してきました。
◆大学生と対面
今回対象だったのは、教職課程を取っている方が多くいるクラスでした。
そのため卒業してからは、教職に就く方が多いと伺っていました。
僕は元々勉強が大嫌い、勉強ができないからスポーツ、バドミントンを頑張って人生を切り開いてきました。
先生として立つ側になるのであれば、勉強嫌い、勉強できない側の目線も勉強になるだろうと思い、僕が付けた今回のタイトルは以下です。
5教科で150点しか取れなかった男が、アフリカでバドミントンを教えた話
というタイトルで話を開始しました。
JICAボランティアのような国際協力に参加する人は、意識高い系の語学堪能なイケイケな人が行くもんだという、勝手なイメージを僕自身持っていたので、それを打ち壊すことが目的でした。
元々英語も全く話せないところからのスタートだったよと、JICAや海外へのハードルが低くなればいいなと思って赤裸々に話させていただきました。
◆エチオピアについて話したこと
今回用意したトピックスは以下でした。
・エチオピア行こうと決めた理由
・現地の風景
・活動内容
・国際協力が必要だと感じる理由
・進路について
・一言メッセージ
僕がエチオピアに行くことを最終的に決めた理由は、発展途上で自分のバドミントン経験を活かせるなら行きたいという想いでしたが、本当は何もやりたいことがなく、ただ漠然と海外に行ってみたいなと思ってた矢先に見つけたのがJICAボランティアのバドミントン職種の募集でした。
といった具合にだいぶ赤裸々に学生にはお話させていただきました。そもそもスポーツの指導で行けるんだと、そんな職種もあるのかと驚いていました。
応募の段階でも英語の形容詞、名詞の区別もよくわからなかった状態でなんとか語学のボーダーを超えて試験をパスしたことの話から、そもそも英語もできないのに、JICAや海外に行けるんだと驚いている学生さんも多く、話している中で英語を話せないと海外に行くことが難しいと感じている人がまだまだ多いなという印象も受けました。僕の話を聞いて海外へのハードルが低くなっていれば幸いです。
写真も街並みや、食事といった日常風景を多く紹介しました。
アフリカのことについて調べたこともある学生さんもいましたが、やはり情報がなさ過ぎて、実際はこんな感じなのかと街の風景や、活動内容にもびっくりしていた印象があります。僕は日常の写真をあまり取らなかったのですが、もっといろんな日常風景をお届けできたなと写真の大事さにも気づきました。
やってみるといろんな気づきがありますね。
あと大学生ならばちょっと考えることも大事かなと思い、国際協力がなぜ必要なのか、というお話もさせていただきました。
また参考までに、僕の帰国後の進路についてや、僭越ながらこれから社会人、また先生として教鞭をとる学生さんに、メッセージも一言添えてお話を終えました。
1時間僕が話させていただきましたが、やっぱりエチオピアの話になると、こみ上げてくる思い出や想い、話している自分がだんだん熱くなってきて、学生さんとのキャッチボールを取ることを忘れて話し込んでしまいました。
あっという間の1時間でした。全力でエチオピアについてと、僕の経験から分かち合えることを伝えました。
反省はやっぱりもっと学生さんと対話もしていくことかなと。それは次回に持ち越しで。
◆学生の興味も千差万別
担当の先生から、学生さんが書いたコメントをいただきました。
マスいっぱいに感じたことや疑問に思ったことを書いていて、見た時に本当に嬉しくなりました。少しでも学生さんが何かを感じて、これからの行動や考え方を形成する糧になれたかなと思うと感無量です。
20名程のコメントをすべて見させていただいて、同じ話を聞いていても学生さんの興味も千差万別で、僕自身も学びが多かったです。
どうやって英語を話せるようになったのか
現地での生活
学校教育について
スポーツについて
衛生面について
エチオピアの文化や人柄
ご飯事情について
コーヒーについて
などなど上げたらきりがないです。
僕もスライドを準備する際に、これは見たら興味湧くかな等色々考えて写真や構成を繕いましたが、学生の興味の幅は僕の思考の枠を突き破ってくれました。今後のエチオピアについての記事を書く際に、興味関心があった部分を抽出して書いていこうとも感じました。
◆私が感じたこと
◇発展途上国の情報アクセスが乏しい
学生さんで、エチオピアのことについて調べる機会があった方がいました。その学生さんからのコメントでは、情報へのアクセスが全然できなかったということです。
僕が日常風景から、学校での活動を通じて学校風景もお届けしましたが、調べても何も出てこなかったようで、リアルな情報をしれてよかったとコメントいただきました。
それほどに発展途上国の情報が少ないと、改めて感じる時間でした。
ましてや日本からかなり遠く、一般的に貧しいで知られているアフリカに行くもの好きは、どうやらまだ多くないようです。探してもバックパッカーの旅のことについての写真が多く、旅行で訪れるだけでは見えてこない生活の部分の情報は圧倒的に少ないです。
体験したからこそわかることや、写真に残しているものがあるならば、もっと情報共有もしていく必要があるなと個人的には感じました。
Noteも発信する手段として今後も活用します。
◆僕が経験を話し続ける理由
今回僕が講師として選ばれた決め手は「Note」でした。
エチオピアのことについては情報発信と、備忘録の意味も込めて自分の経験をNoteにアウトプットしていました。
それが担当の先生の目に止まり、ぜひお願いしたいと選ぶ後押しになったとお話した際にお伺いしました。
既に6年も前の経験を思い出しながらも、エチオピアの情報が欲しいと思った誰かに届けられたらいいなと地道に続けていたことが、一つ実を結んだ瞬間でした。本当に書いててよかったし、今後も書き続けます。
◇経験を話し続ける理由
僕がエチオピアでの経験を書いたり、話す理由は、何かにチャレンジする希望やきっかけになりたいという想いからです。
僕は中2で勉強に躓き、中3になっても5教科500点のテストで150点をただき出すいわば落ちこぼれの類の人間でした。夢も希望もなく、ただ何となく学生が終わったら働いて、普通に暮らしていくのだろうと漠然と考えていたところから一転、海外の面白さに魅せられ、気が付いたらずっと頑張ってきたバドミントンをアフリカで教えることにまでつながりました。
想像もしていない未来でしたが、ほんの些細なきっかけから、大きく自分の人生が劇的に変わっていったように、チャレンジ、一歩踏み出した先の未来は想像できないけど、面白い未来につながる無限大の可能性を秘めていることを伝えられたらいいなと思っています。
頭がよくなくても、スポーツしかやってこなくても、人見知りで英語も全く話せない人間でも、できからこそ、誰でもなんでも実現できるという自負があります。
ただ自分たちが経験したことない世界を知らなかった、身近にいないのであれば、僕がやろう。少しでも誰かのきっかけや希望になれるのであれば、という想いで細々とやってます。
過去の話をするだけでなく、僕自身も今を生きてますので、エチオピアに行ってきてからの僕自身の変化やこれからについても、もっと伝えられるよう僕自身も日々精進します。
今後のエチオピア記事にもこうご期待!
ではまた!