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【書評】"働けない脳"の現実を知ってほしい!『貧困と脳』で見えてきた新たな支援の可能性
はじめに
みなさん、こんにちは!道場館長のこういちです。今回は、鈴木大介さんの新刊『貧困と脳 「働かない」のではなく「働けない」』を読ませてもらったんよ。
ボクは道場で22年間、子どもたちと向き合うてきて、中には生活が厳しい家庭の子もおったんじゃ。「なんで親は働かんのじゃろう」って思うこともあったんよ。でもこの本を読んで、その考えが180度変わってしもうた。
著者と本書の基本情報
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\begin{array}{|l|l|}
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\text{タイトル} & \text{貧困と脳 「働かない」のではなく「働けない」} \\ \hline
\text{著者} & \text{鈴木大介} \\ \hline
\text{出版社} & \text{幻冬舎新書} \\ \hline
\text{価格} & \text{Kindle版 903円(税込)} \\ \hline
\end{array}
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現状と課題:見えない「働けない」という現実
世間では「働かない=怠けている」って決めつけられがちなんよ。でも著者の鈴木さんは、自身が脳梗塞で高次脳機能障害になった経験から、まったく違う視点を教えてくれるんじゃ。
約束を守れん、遅刻する、だらしない——そういう人たちの多くが、実は「働きたくても働けない脳」を持っとるかもしれんのじゃ。これまでの貧困支援は、その視点が完全に抜け落ちとったんよ。
本書の独自性と価値
この本のすごいところは、著者自身が高次脳機能障害の当事者でありながら、長年貧困問題を取材してきたライターじゃということなんよ。当事者だからこそ見える景色と、取材者としての客観的な視点、その両方を持っとるんじゃ。
特に印象的なんが、「不安」と「自己否定」の連鎖について書かれとる部分じゃ。働けない状態が続くと不安が強くなって、それがまた脳の機能を低下させる。その悪循環から抜け出すには、まず「働けない」状態を理解して、適切な支援をすることが大切なんよ。
こういちの一押忍ポイント
ボクは整体師としても活動しとるんじゃけど、体の不調と同じように、脳の不調も目に見えにくいもんなんよ。道場でも、集中力が続かん子や、動作がぎこちない子がおるんじゃ。でも、その子たちなりの努力を認めて、少しずつできることを増やしていく。そうすると、驚くほど成長するんよ。
この本は、そういう「一人一人に合わせた支援」の大切さを教えてくれるんじゃ。武道の指導も、整体も、そして貧困支援も、根っこは同じなんかもしれんね。
この本で得られる具体的な価値
「働けない」状態への新しい理解が得られる
支援する側の視点が大きく変わる
当事者の自責の念から解放される可能性
具体的な支援のヒントが見つかる
社会全体で考えるきっかけになる
まとめ:新しい支援の可能性
この本は、貧困問題に全く新しい視点を投げかけてくれるんよ。「働かない」んじゃなくて「働けない」。この気づきは、支援のあり方を大きく変えるはず。
ボクも道場で、一人一人の子どもに合わせた指導を心がけとるんよ。同じように、貧困支援も画一的なものじゃなく、その人の状態に合わせた支援が必要なんよね。
気になった方は、ぜひKindleで読んでみてちょうだい!
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