【高校入試紙面講義】2020年大分県 大問5

今回は公民です。ただ、大分県は地理・歴史・公民と大問で区切っている形式ではなく、融合型の問題が出題されています。今回は公民中心ではあるが、地理との融合問題として解説をしたいと思います。
よろしくお願いいたします。

■問題(資料などは省略)

ではやっていきましょう。問題内の資料については、サイト、赤本などから検索してください。


(1)資料中の➀・②から読み取れることやその背景について述べた文として最も適当なものを、ア~エから1つ選び、記号を書きなさい。
資料➀大分県の人口ピラミッド
⇒30代までの人口割合は低く、40歳以上の人口割合が高い。特に65~69歳の人口割合が最も高い
資料②大分県の年齢別移動者数(2017年10月から2018年9月まで)
⇒20~29歳の県外からの転入者数、県外への転出者数が非常に多い
ア ➀の老年人口の各年齢層の中には、女性よりも男性の方が人口の多い年齢層がある。
イ ➀のすべての年齢層の中で、最も人口が多い年齢層は、第二次世界大戦終結より後に生まれた層である。
ウ ②では、全ての年齢層で転出者数が転入者数を上回っている。
エ ②では、転入者数と転出者数を足した移動者総数が最も多いのは、20~29歳で、最も少ないのは、60歳以上である。
(2)花子さんは、資料中の③において、Aの時期(1970年~1984年)に人口が増えた要因を調べた。次の文は、その要因について述べたものである。文中の( X )に当てはまる内容として最も適当なものを、ア~エから1つ選び、記号を書きなさい。
 大分県では、新産業都市に指定されたことにより、県内雇用が増加した。第二次ベビーブームで出生率が高まるとともに、( X )こともあり、人口が増加した。
ア 高度経済成長が始まったことにより、国内経済が活発となった
イ バブル経済の崩壊によって輸出が停滞し、地場産業が活発となった
ウ 高度経済成長が終わりを迎え、大都市圏への移住者が減少した
エ バブル経済により地価が上昇し、大都市圏からの移住者が増加した
(3) 花子さんは、資料の後半に、高齢化の進行による影響を説明するためのグラフを追加したいと考えた。次のうち、高齢化の進行による影響が大きいグラフとして最も適当なものを、ア~エから2つ選び、記号を書きなさい。
ア 社会保障給付費の推移 イ 耕作放棄地の面積の推移
ウ 共働き夫婦の世帯数の推移 エ 合計特殊出生率の推移
(4) 花子さんは、資料の最後に、大分県の人口に関する課題と解決に向けた取り組みをまとめた。( Y )に当てはまる内容を、15字以上25字以内で書きなさい。ただし、【設定した課題1】の2つのうち、いずれか1つについての解決に向けた取り組みでよい。
資料からわかること
⇒幼年人口が少ない、20代の人口が少ない、転入者より転出者が多い、老年人口の割合が高い、人口減少傾向が続いている
【設定した課題1】
⇒幼年人口を増やす、20代の人口減少を止める
【課題1の解決に向けた取り組み】
⇒( Y )。
【設定した課題2】【課題2の解決に向けた取り組み】
⇒省略

■解説

では、さっそく解説しましょう。

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