平成生まれが好きな80年代洋楽PV10選ハードロック・へヴィメタル編
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今年2021年で開局40周年となるMTV。音楽を耳だけでなく、目でも楽しむというスタイルが定着した80年代、曲は勿論PV(プロモーションビデオ)も趣向を凝らしたものが多数作られ、それらはこのMTVを通じて聴衆に届けられ、やがてリアルタイムではない後追いの自分にさえ刺激や影響を与えました。第三弾となる今回はジャンルを個性的なPVが多いハードロック・ヘヴィメタルに定め、好きな8PV(と曲)を10個紹介してきます。
①Judas Priest「Hot Rockin'」(1981)
メタルゴッドことロブ・ハルフォード率いるイギリスのグループ、ジューダス・プリーストによるアメリカ進出を本格的に狙ったアルバムからのキャッチーで軽快なシングルのPV。PVの舞台は大きく分けてジム→高速道路(フリーウェイ)→ライブ会場となっているのですが、トレーニング後にサウナの石に水をぶっ掛けるロブさん、走行する車の中で顔芸を披露しながらはしゃぐロブさん、ブーツについた火をマイクにも移し熱唱するロブさんが楽しめる内容となっており、後半出現するヘッドバンキングの観客、ギターやシンバルにも火がつく会場等含めその暑苦しさにはただただ圧倒されるのみ。
②Dio「Holy Diver」(1983)
ロブがメタルゴッドなら、こちらはゴッドファーザー。「ジョジョの奇妙な冒険」のキャラにも名前が使われ、レインボーやブラック・サバスといった著名なグループを渡り歩いたロニー・ジェイムス・ディオによる自身のグループ、ディオの1stアルバムからの曲のPV。ロニー自ら(小規模な)RPGのような世界の中で戦士を熱演、冒頭の男除きこれといった敵は退治しないのですが、メラメラと燃える炎をバックに歌うカットも用意され、その歌唱力同様貫禄たっぷりの雄姿が目に焼き付きます。80年代のコンサートではドラゴンのセットに剣を突くパフォーマンスも披露されたとか。
③Keel「The Right To Rock」(1985)
個性的なシャウトがインパクト大のロン・キール率いるキールの代表曲とも言える曲のPV。ロックが禁止された社会の中で高らかに「ロックする権利」を叫ぶ曲なわけですが、少年が「ロック警察」らしき組織から見事に逃れ、キールのライブ会場に辿り着き皆で拳を振り上げる内容はダサかっこよくて胸が熱くなる(はず)。ロンのカットTシャツにも注目。
④Black Sabbath「Trashed」(1983)
元祖ヘヴィメタルとも呼ばれるブラック・サバスに同時期の盟友またはライバル的存在だったディープ・パープルのイアン・ギランが加入した異色のアルバムからの奇妙な明るさが有る曲のPV。調子に乗った青年が女性達を引き連れたのは良いものの実は全員ゾンビ(?)で逃走劇が始まる・・という内容のもので教会に助けを求める辺りでイアンの「アァアアッー!」という狂気のシャウトがタイミング良く決まります。
⑤Twisted Sister「I Wanna Rock」(1984)
オネエ寄りの凄まじいメイクが特徴の、当時キッズから絶大な支持を受けていたグループの曲とPV。異様に厳しい鬼教師に対して生徒達が「I Wanna Rock!」という歌と共にメンバーに変わり対抗していく様が描かれ、教師をバスケのコートに「シュート」したりするのですが、集団で生徒達がロッカーに頭を何度もぶつける異様な光景も(笑)。ちなみに教師役は彼らの代表曲「We're Not Gonna Take It」でも厳しい父親を演じていたマーク・メトカーフ。
⑥Accept「Midnight Mover」(1985)
サムネの強烈さで分かるように、一度見たら忘れられない風貌と声で知られるウド・ダークシュナイダー(名前かっこいい)率いるドイツのグループ、アクセプトの曲のPV。彼らは歌ったり演奏しているだけなんですが撮り方が凄い。360度、あらゆる角度から彼らを時に細かいカット割りで映し、カメラが回転していると錯覚するようなシーンも用意され曲の疾走感と非常にマッチ。ドラムのスティックが高く飛ぶ最後のカットも決まってます。
⑦Rainbow「Death Alley Driver」(1982)
ディープ・パープルを脱退したリッチー・ブラックモア。その彼が結成したレインボーがボーカルに森泉似のジョー・リン・ターナーを迎えた頃のスリリングな曲とPV。冒頭レースゲームをジョーが楽しんでいると突然彼はバイクに乗り、それをリッチー・ブラックモアが乗るクラシックカーとのカーチェイスが始まる・・という内容。役柄なのか演技が楽しいのか妙ににたにたしているリッチー、何故かヘルズエンジェルスみたいな昔の向こうの暴走族風ファッションに身を包んだベースのロジャー・グローヴァー、ジノ・ヴァネリみたいなやたらボリューミーなヘアスタイルのドラマー、ボブ・ロンディネリとネタ満載です。冒頭のゲームは↓のセガによる「Turbo」だそう(冒頭、音量注意)。
⑧Dokken「It's Not Love」(1985)
ボーカルのドン・ドッケンとギタリストのジョージ・リンチの仲の良さで知られる(皮肉)グループの彼ららしい重厚な仕上がりの曲のPV。街中でライブするPVと言えばU2の「Where The Streets Have No Name」が思い浮かびますが、彼らはなんとトラックのトレーラーに乗ってロサンゼルス市街をクルーズしながら歌って演奏、その大胆な宣伝活動に開いた口が塞がりませんが当時の街並や車、人々が次々と映し出される点も個人的に楽しめます。ミック・ブラウンの要塞みたいなドラムセットも格好良い!
⑨Vandenberg「Friday Night」(1983)
後にホワイトスネイクに加入するギタリスト、エイドリアン・ヴァンデンバーグ率いるオランダのグループによるポップで軽快な曲のPV。きつい労働で疲弊する人々を鎖から解放し、金曜の夜は思いっきり騒ごうぜ!的ないかにもな内容のPVですが、このシンプルさと能天気さと明るさが最高に80年代を感じさせてくれて好きです。
⑩Ratt「Way Cool Jr.」(1988)
モトリー・クルーと並びLAメタルを代表するグループの、ホーンセクションが加わり、ブルース要素も含んだ彼らの新境地的な曲のPV。おそらく最高にイカした男>Way Cool Jr.なる人物視点で次々と80sなお姉さん達がメロメロになっていく様子が面白く、2:00辺りで足を組んで次々とこちらに振り向くホーン隊のお姉さん達や終盤のお姉さんもスタイリッシュ且つセクシーで〇。
多分また第二弾もやると思います。
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