面会室RPログ❌モンタージュげんみ❌
[メイン] かに : ある夜。美澄は娘を寝かしつけ、自身も一緒に横になってウトウトしていた。
[メイン] かに : 今日は彼ら……範田と博也が亡くなってから四十九日の日。
[メイン] かに : あの日、棺の開かぬ葬式も滞りなく終わり、刑事達や遺族は泣いて旅立ちを見送っただろう。
あの異形との闘いの中継を見ていた者の中には彼らを無力だと囁く声もあったが、大半はその勇敢さを讃えていた。
そこから四十九日が経ち、忙しい日々が少し落ち着いた頃。
[メイン] かに : もうそんなにたったと知ってから、少し過去に思いを馳せていたかもしれない。
地獄の閻魔が彼らの行く末を決める。迷信ではあろうが、どうか冥福をと祈る宛てにはちょうどいい。なるほど、迷信も役立つものだ……と、つい考え込む。
[メイン] かに : 美澄は目を閉じる。
[メイン] かに : さて、あなたは亡くなった人間に
もう一度会いたいですか?
[メイン] 美澄 智沙 : 会いたいに決まってる。
[メイン] かに : はい
[メイン] かに : 美澄がそう思うと、意識がガクリと落ちた。
[メイン] かに : どこからか時計の針がカチカチと鳴り響く。
[メイン] かに : ここは何処だ?
[メイン] かに : あなたが顔を上げると、そこにはガラスの壁と机が真っ先に見えた。
[メイン] 美澄 智沙 : 「.......?」
[メイン] かに : 自分は机につっ伏す形で椅子に座っていたようだ。ガラスには空気穴と、下に指が差し込める程度の穴が空いている。イスの後ろには扉がある。
[メイン] かに : ああ……ここは、「面会室」だ。
[メイン] 美澄 智沙 : 美澄は訝しげに辺りを見てる。
[メイン] かに : まあ
[メイン] かに : すぐに視点は1つの方向に留まるでしょう
[メイン] かに : 何故なら、ガラスを挟んだ向こう側に
会いたいと願った1人が居るからだ。
[メイン] 博也・バウムガルテン : 「…………」
そこには目を閉じてその場に座っている、博也の姿があった。
[メイン] 美澄 智沙 : 「.......!!」
[メイン] かに : どうやら相手も椅子に腰かけたまま眠っているようだ。
いつも硬く結んであった髪は解け、ビシッと決めていたシャツも緩く着ている。
[メイン] かに : ていう訳で
[メイン] かに : バウム寝てますわ
[メイン] 美澄 智沙 : 寝てる........。
[メイン] 美澄 智沙 : 美澄さん困ったね、動揺してる。
[メイン] かに : やっぱり白人顔出し多少寝顔も様になっているだろう多分
[メイン] かに : 見ていればわかるが、頭が潰れた様子も何も無い
[メイン] 美澄 智沙 : ちょっとお!!!!
[メイン] かに : わすれてたの???
[メイン] 美澄 智沙 : 忘れられるものなら忘れたいわ
[メイン] 美澄 智沙 : うわぁぁぁ.......
[メイン] かに : まあー、起こそうと思えば起こせるよ。起こさずになんかしてもいいが
[メイン] かに : 一応周りを見れます
[メイン] 美澄 智沙 : 目星する。
[メイン] かに : あ、えらい
じゃあまあ振ってみて
[メイン] 美澄 智沙 : 「.......。」
[メイン] 美澄 智沙 : CCB<=65 【目星】 (1D100<=65) > 94 > 失敗
[メイン] 美澄 智沙 : 見る気がないなこの子、
[メイン] 美澄 智沙 : 辺りを確認しようとして顔を伏せましたね。
[メイン] かに : まぁ別に多分気が付くだろうから……
[メイン] 美澄 智沙 : 目の前の色々が多分こわい。
[メイン] かに : えー、机に
[メイン] かに : 紙と、少し変わったナイフがある。
[メイン] 美澄 智沙 : 机みるね。
[メイン] 美澄 智沙 : ナイフ。....ナイフ!?
[メイン] 美澄 智沙 : 紙か、博也さんのこと気にしながら一応紙にも図書館。
[メイン] かに : あ、まあ読むだけだから
[メイン] かに : 大丈夫
[メイン] 美澄 智沙 : ok
[メイン] 美澄 智沙 : 読む。
[メイン] かに : 「これは刃であり鍵
鍵は1つ何かを"開けられる"
扉を開けてしまったら、それはただの凶器
1人帰るなら後ろの扉
もし共に行きたいなら
罪の臍の緒を言葉で断ち切れ
もし共に逝きたいなら
罪の臍の緒を凶器で断ち切れ」
[メイン] 美澄 智沙 : うわ
[メイン] 美澄 智沙 : うわ(
[メイン] 美澄 智沙 : ナイフも見ておきたい。
[メイン] かに : ナイフの持ち手に豪華な装飾がなされており、よく見ると刃の部分には螺鈿のような刻印がなされている。
[メイン] 美澄 智沙 : キラキラだね
[メイン] かに : ついでに後ろにある扉の鍵穴にピッタリ刃が入りそうだ
[メイン] 美澄 智沙 : なるほどな
[メイン] 美澄 智沙 : 形変わってるし刺したら痛そう
[メイン] 美澄 智沙 : 博也さん.......
[メイン] かに : そうだなあ
これも出しちゃおう
[メイン] かに : あなたが相手の様子を見てると、
[メイン] かに : ガラスの右側に、何やら縦長の穴が空いているのに気づく。どうやら後ろの扉の鍵と同じ形らしい。そしてよく見ると、穴の周りに大きな四角い切れ込みがあり、そこが隠し扉だとわかる。この鍵を使ったら、相手と触れ合えるかもしれない。
[メイン] 美澄 智沙 : うーーーーん.......
[メイン] 美澄 智沙 : 「.......。」
[メイン] 美澄 智沙 : 美澄、動揺した様子を見せていましたが、少し落ち着いたようで
[メイン] 美澄 智沙 : 「......博也さん。」とポツリと呟きました。
[メイン] 博也・バウムガルテン : 「…………」
[メイン] かに : まだ、おきない
泥のように眠っている
[メイン] 美澄 智沙 : うぇぇ......
[メイン] 美澄 智沙 : 「......。」
[メイン] 美澄 智沙 : 「......博也"先輩"、寝たふりですか。」
[メイン] 美澄 智沙 : 「これでも、起きてくれなかったら、僕ちょっと泣いちゃいますよ。」
[メイン] かに : そうだなあ
ちょっと眉間が動いた。
[メイン] 美澄 智沙 : えーん......
[メイン] 美澄 智沙 : 「漁くんは、うるさいからどこかに置いてきたんですか?」
[メイン] 美澄 智沙 : 「......女良さんは、相変わらずですよ、僕とは、付かず離れずで......。」
[メイン] 美澄 智沙 : 「こっちには今誰もいませんよ。あの博也先輩がお仕事中に居眠りしてたなんて、」
[メイン] 美澄 智沙 : 「......僕、誰にも言いませんよ。」
[メイン] かに : んー、博也に聞こえたか聞き耳しようかな
[メイン] 博也・バウムガルテン : 1d100 (1D100) > 68
[メイン] 美澄 智沙 : 美澄さん、ちょっと立ち上がって博也さんの顔見てるかも
[メイン] 博也・バウムガルテン : 失敗
[メイン] 美澄 智沙 : 起きないか
[メイン] 博也・バウムガルテン : まつ毛が微かに動いたが、まだ起きる様子はない
しかし、声は届いているようだ
[メイン] 美澄 智沙 : 「......。」
[メイン] 美澄 智沙 : 立ち上がってガラスの前まで身を乗り出そうかな。
[メイン] 美澄 智沙 : 「......意外に僕もまいってしまってるんですかね。」
[メイン] 美澄 智沙 : 「......博也”さん”、起きてください。こんな夢までわざわざ貴方の後輩が見てるんですよ。」
[メイン] 美澄 智沙 : 「.......少し、よかったらお話ししましょうよ。」
[メイン] 美澄 智沙 : 「......起きてください。」
[メイン] 美澄 智沙 : コンコン、ってガラスを叩くかな。
[メイン] かに : OK
[メイン] かに : 美澄の声と乾いた音に肩を揺さぶられて、博也がゆっくり目を開ける。
[メイン] 博也・バウムガルテン : 「…………?」
[メイン] 美澄 智沙 : 美澄さん、びくり、と一瞬身が固くなったかも。
[メイン] 博也・バウムガルテン : 「……美澄…?」
[メイン] 美澄 智沙 : 「......ええ、僕ですよ。」
[メイン] 博也・バウムガルテン : 「……??ああー……分かった、夢か?こないな夢見るなんて、相当キてるんやなぁ、俺……」
[メイン] 美澄 智沙 : 美澄さん笑顔を取り繕うかな。
[メイン] 美澄 智沙 : 「......ふふ、僕と、おんなじことを思うんですね......。」
[メイン] 博也・バウムガルテン : 「いやこんなもん、夢以外ないやろ普通……。
はは、美澄変わっとらんなあ。……いや、少しやつれたか?」
[メイン] 美澄 智沙 : 「.......そうですね。」
[メイン] 美澄 智沙 : 「....僕は、そんな何かでやつれるようなタマじゃないですよ。」
[メイン] 美澄 智沙 : 「......だいたい、僕なんかより、......博也さんは......」
[メイン] 美澄 智沙 : 笑顔で話そうとしていましたが表情を崩して俯きましたね。
[メイン] 博也・バウムガルテン : 「…んん?なんや、年下のくせに身体の気遣い出来るようになったんやなあ、エラいわあ」
まあこっちはやつれてるし、あのピシッと感がないだけでだいぶ辛そうには見える。
[メイン] 美澄 智沙 : 「......っ、違、......僕、......あの......。」
[メイン] 美澄 智沙 : 「あの時、"貴方と漁くんを置いて逃げてしまって"......。」
[メイン] 美澄 智沙 : 「......ッ、ごめん、なさい......。」
[メイン] 美澄 智沙 : 泣いた。あーあ。
[メイン] 美澄 智沙 : 眼鏡はずしてもう顔覆ってるよ。
[メイン] 美澄 智沙 : 「こんな、もう、二人どころか、.....他大勢にも、申し訳が立たない......」
[メイン] 美澄 智沙 : さめざめと泣いて肩震わせてると思う
[メイン] 博也・バウムガルテン : 「……なんや、ウジウジしとると思ったらそんなこと考えとったんか?
お前達は正しかったんや、逃げ遅れた俺の自己責任。
……漁も、俺が殺してしもうたものや。だからお前が気にする必要は何もあらへんやろ」
優しく話している。泣いてる美澄さんが分かるように。
[メイン] 美澄 智沙 : だめだね、いつもの美澄なりの返ができん。
[メイン] かに : 待つわよ
[メイン] 美澄 智沙 : 「......正しくも、何もなかったですよ。じゃなきゃ、先輩を、」
[メイン] 美澄 智沙 : 「...漁さんだって......。」
[メイン] 美澄 智沙 : 「......正義なんかにこだわらなくて、」
[メイン] 美澄 智沙 : 「......女良先輩の判断を、ちゃんと聞いて、」
[メイン] 美澄 智沙 : 「....紅姫さんを撃っておけばよかった......。」
[メイン] 博也・バウムガルテン : 「……。
そうやな、すまん。俺が撃つなと言ったから、だからもっと大勢が死ぬ羽目になった。
ごめんな、俺の責任なんや」
[メイン] 博也・バウムガルテン : 「……先輩風も吹かせられんわ。
お前は俺を責めないん?お前の大事な家族を危険な目に合わせたのは俺やぞ」
[メイン] 美澄 智沙 : 「......千穂は、僕の子ですから、そんな簡単に侵食されませんよ....。」
[メイン] 美澄 智沙 : 「......妻だって、まだ無事です。......他班員も、あれからは誰も欠けていませんから.......。」
[メイン] 美澄 智沙 : 目元が赤いですが、顔を上げました。
[メイン] 美澄 智沙 : 尊敬してた先輩の前だし気丈に振る舞いたいねえ。
[メイン] 博也・バウムガルテン : 「それでも、あの捜査中に亡くなった刑事見たくならん、なんて保証はないやろ。
俺は……俺を許せそうにない。
ずっと昔から変われんて、思い知ったわ。
はは、あかんな。ダメな先輩や」
[メイン] 美澄 智沙 : 「......。」
[メイン] かに : 博也、1度も美澄の顔をちゃんと見れてないな
[メイン] 美澄 智沙 : えーーーん先輩;;;;
[メイン] かに : すごくうなだれている。本当に雰囲気が変わってるな
[メイン] 美澄 智沙 : やだよー正義も精神も折れちゃってる博也さん......
[メイン] かに : 49日だしまだ保ってる方やよ
[メイン] 美澄 智沙 : 「......可能性で話すのは、馬鹿みたいですよ......。」
[メイン] 美澄 智沙 : 博也さんに言葉かけてあげたいけど美澄さんむずかしね......
[メイン] 博也・バウムガルテン : 「……美澄、そない泣かんでくれ。
俺はもう誰かに惜しまれる人やない。
……あんなに大見栄きって、結局誰も守れんかった。
お前にあんな説教したくせに結局コレや、堪忍な…」
[メイン] 美澄 智沙 : 「...すこしも惜しんでなかったら、そこからすぐにでも帰ってますよ...。」
[メイン] 美澄 智沙 : 「......でも、事実、犯罪の数は減って、総人口的には被害者遺族も減りました.......。]
[メイン] 美澄 智沙 : 「......自殺者は、急増しました。」
[メイン] 美澄 智沙 : 「A班の正義は、端崎さんには届かなかった。でも、彼女の正義が、救っている命も......沢山あります......。」
[メイン] 美澄 智沙 : 「......でも、僕がもっとしっかりしていれば......。」
[メイン] 博也・バウムガルテン : 「お前はしっかりしとった、俺のせいや言うてるやろ。
……一番気掛かりなのは漁や……あんな若い、20代の芽を摘んでしもうた。アイツはまだたくさん、やれることあったんに……謝っても謝りきれん」
[メイン] 美澄 智沙 : 「漁さんは、」
[メイン] 美澄 智沙 : 「いまどこに。」と言いかけて口をつぐみました。
[メイン] 博也・バウムガルテン : 「……あの世みたいなとこで一緒に居る。アイツも強情なんや、構わんでええと言うのに離れん。
死んでまで俺の世話なんざせんでええのに……」
[メイン] 美澄 智沙 : 「...... 一緒にいられるんだったら、僕だって、
大切な班員のそばで 過ごしてたいですよ。」
[メイン] 美澄 智沙 : 「...ほら、後輩タラシなくよくよしたアホヅラ、僕にもみせてくださいよ......。」
[メイン] 博也・バウムガルテン : 「たらして、お前な……。
……合わせる顔が無い。お前の目すらまじまじ見れん。自分が不甲斐なさすぎて、こっちまで泣けてくるんや。
はは、泣かせんといてくれよ…」
[メイン] 美澄 智沙 : 「......。」
[メイン] 美澄 智沙 : 「......先輩が泣いてたら、僕も泣いてても怒られなくていいですね。」
[メイン] 美澄 智沙 : 美澄、手元の紙とナイフを思い出すかな。
[メイン] 博也・バウムガルテン : 「アホ抜かせや、そういうとこも相変わらずやな…」
紙とナイフは変わりなくあるね
[メイン] 美澄 智沙 : 「......これ、博也さん、なにかわかります......?」
[メイン] 美澄 智沙 : 紙を隙間からそっちへ差込みますね。
[メイン] 美澄 智沙 : 「あと、こっちにはこんなものが......ナイフみたいなんですけど......」
[メイン] 博也・バウムガルテン : 「……ようわからんがお前が帰る為の鍵、ってことやろ。後ろのドアに合いそうやん」
[メイン] 美澄 智沙 : 「......頭を使わない発言ですね。確実でしょうけど。」
[メイン] 博也・バウムガルテン : 「…それ以外読み解く必要あらへんだけや」
[メイン] 美澄 智沙 : 「......現役の僕の方が、まだ頭はつかえるかもしれませんね。」
[メイン] 美澄 智沙 : 美澄こまったね、どこ調べてみよかな
[メイン] 美澄 智沙 : 「ガラスの右側、仕掛け扉のような、なにかある感じもありますが、そちらからは開かないですよね......?」
[メイン] 博也・バウムガルテン : 「…………。
開かん」
[メイン] 美澄 智沙 : 美澄さん、もう一度ガラス扉を叩いてみようか。強めに。人の力じゃ割れなさそうだよね?
[メイン] 博也・バウムガルテン : 美澄は博也がちょっとなにか隠したのが分かる
[メイン] 美澄 智沙 : え?
[メイン] 美澄 智沙 : こら!
[メイン] 博也・バウムガルテン : ちなみに割れそうにはないね
[メイン] 美澄 智沙 : 「博也さん、今何か隠しませんでしたか?」
[メイン] 博也・バウムガルテン : あ、すまん隠したというか
さっきのセリフで何か隠し事があるなあ、みたいな
[メイン] 博也・バウムガルテン : ……いや
[メイン] 美澄 智沙 : そっちか
[メイン] 博也・バウムガルテン : 隠したのもあることにしよう
[メイン] 博也・バウムガルテン : 「……なんも?」
[メイン] 博也・バウムガルテン : どちらもある
[メイン] 博也・バウムガルテン : 隠したものも、隠しごともある
[メイン] 美澄 智沙 : 「僕、いま困ってるんですけど。協力してくれないんですか?」
[メイン] 博也・バウムガルテン : 「何を困るん?話し終わったら、そこから帰ればええだけや。
きっと帰れるやろ。……わからんけど」
[メイン] 美澄 智沙 : 「......まだ先輩と一緒にいたいので、納得できるまで帰りませんよ。」
[メイン] 美澄 智沙 : 「......ね。何を隠したんですか?」
[メイン] 博也・バウムガルテン : 「……。大したもんやないわ、お前には必要ない。
話したいこと今のうちに話とかんとな。何を話そか」
話を逸らす。
[メイン] 美澄 智沙 : む。
[メイン] 美澄 智沙 : 「へっっったくそな話の切り替え方して......」
[メイン] 美澄 智沙 : 「......いいんですよ?ここがどこかもわかりませんし、夢だったとしたら醒めるまでずーーーっとここで先輩とお話ししてるので。」
[メイン] 美澄 智沙 : 「迷惑だな、って思うんなら、何かちょっと教えてくださいよ。」
[メイン] 博也・バウムガルテン : 「…………。
はぁ。ったく……嘘つけん自分の性格恨むわ」
[メイン] 博也・バウムガルテン : 「……ガラスの鍵は、こっちは内鍵になっとる。多分、捻りゃ開くんやないか」
[メイン] 美澄 智沙 : 「!」
[メイン] 美澄 智沙 : 「開けてくれませんか!」
[メイン] 美澄 智沙 : 「......他、策はまだ練ってないのですが。」
[メイン] 博也・バウムガルテン : 「開けてどないするん?」
[メイン] 美澄 智沙 : 「......。」
[メイン] 美澄 智沙 : 「......???」
[メイン] 美澄 智沙 : 「ええと、その......。」
[メイン] 美澄 智沙 : 「先輩がよければ、こちら側に来てくれません......?」
[メイン] 博也・バウムガルテン : 「……お前、頭いいんよな?
なら分かるやろ、俺がこれを言いたくなかった理由を」
[メイン] 博也・バウムガルテン : 「まあ俺がここで開けた後、お前が大人しゅう1人で帰るいうなら考えるけどな。
俺はお前と一緒に戻る気は無いんや」
[メイン] 美澄 智沙 : 「......なんでですか。」
[メイン] 博也・バウムガルテン : 「何度も言わすな、……合わせる顔が無いんや。俺は命を持ってこの事件の責任負うたようなもんや、なのに生き返ったらあかんやろ?」
[メイン] 美澄 智沙 : 「......事件はまだ終わってないですよ。」
[メイン] 美澄 智沙 : 「カノープスだって、まだ、他に止め方があるかもしれないじゃないですか。」
[メイン] 美澄 智沙 : 「紅姫さんだって....僕らの力じゃ見つけられないんです。漁くんや、博也さんが戻ってきて捜査をすれば、きっと。」
[メイン] 美澄 智沙 : 「チームだって、見目さんに言われて、まだ解散していないんですよ。」
[メイン] 美澄 智沙 : 「二人の帰ってくる場所なら、ちゃんと残してありますから。」
[メイン] 博也・バウムガルテン : 「……俺は、自分が正義貫いたせいで人を死なせた。あれからずっと、死んだ人らが自分を責めてる気がしてならん。……いや、きっと責めとる人もたくさん居る。
今更戻れんわ。
どの面下げて帰れ言うねん」
[メイン] 美澄 智沙 : 「......"正義を貫いたせいで人が死んだ"って、言ってしまえば、僕達だってたまたまその場に居合わせただけじゃないですか......。」
[メイン] 美澄 智沙 : 「だって、本当に紅姫さんが言う通りのアレなら、あの後亡くなっていったのは狂気に呑まれた人達のはずでしょう。」
[メイン] 美澄 智沙 : 「松伏さんも、坂道さんも、......それに、先輩たちだって、」
[メイン] 美澄 智沙 : 「たまたまの偶然で、責任感で、思考しようとして頑張っていた。最後まで正義を捨てなかった。」
[メイン] 美澄 智沙 : 「過去のことは取り返しがつかなくても、警察に残ろうとしてただけでも、皆、自分の責任を果たそうとしていたじゃないですか。」
[メイン] 美澄 智沙 : 「できなかった後悔だけで、先輩や漁さんが戻ってこれない、かえりたくない、なんて思ってるのは僕は嫌です。」
[メイン] 博也・バウムガルテン : 「………。でも、あの放送を見て死んだ一般人もたくさん居る。
俺なんぞに戻る機会与えんで、漁や他の刑事達に与えてほしかったわ……。
なんで俺だけ戻るん。他の死んだ人達は戻れへんのに、なんで…」
[メイン] 博也・バウムガルテン : すこし、博也の目が泥のように黒くなってきているのがわかる
[メイン] 美澄 智沙 : 「僕が、博也さんに逢いたい、って願ったからです。」
[メイン] 美澄 智沙 : 「自己中心的なのはわかってます。でも、僕言いましたよね。」
[メイン] 美澄 智沙 : 「”僕の正義は思い通りに結果が伴うことではない。”」
[メイン] 美澄 智沙 : 「”自分が良いと考えたことに指標を定めて尽くすこと。”」
[メイン] 美澄 智沙 : 「”正しいと思える努力と態度をすること。”」
[メイン] 美澄 智沙 : 「これらを僕が正しく実行するために、僕には貴方が必要なんです。」
[メイン] 美澄 智沙 : 「柊さんと話してるあの時だって、僕の間違いを気が付かせてくれたのは博也さんだったじゃないですか。」
[メイン] 美澄 智沙 : 「僕の最初の正義は、”全てに平等に接すること”でした。」
[メイン] 美澄 智沙 : 「でも、僕の正義と平等は、"大勢を守るために数論的に周りを見ること"だった。」
[メイン] 美澄 智沙 : 「そこに、心が伴っているのかどうか、気が付かせてくれたのは、....博也さんだったじゃないですか....。」
[メイン] 美澄 智沙 : 「相手のことを思いやる事、共感すること、一緒に悲しむこと、必要がないように思えてきたものを気がつかせてくれたのは、親から教わるべきなのに、僕にとっては貴方からだったんですよ......。」
[メイン] 美澄 智沙 : 「そばで、A班で僕をいつも見守っててくださったのは、
博也さんだったじゃないですか、」
[メイン] 美澄 智沙 : 「.......。」
[メイン] 博也・バウムガルテン : 「…………。
漁といいお前といい、なんでそんなしつこいねん……。俺より優秀な奴なんざたくさん居る、美澄はあたまええんやから、もっとインテリな先輩見つければええのに……意味わからん……」
[メイン] 美澄 智沙 : 「気難しいので、”僕が”人を選ぶんですよ。」
[メイン] 美澄 智沙 : 「そこに、平然と合わせてられる先輩はすごいんです。よく僕なんかのそばにいられるな、って。」
[メイン] 博也・バウムガルテン : 「そうか?そうでも無いやろ…。
……。
俺は、今後何を正義と思って生きればいいんやろうな。
ほんま、馬鹿や。お前に説教できた立場やなかったのに。偉そうに語ったん、今思うと恥ずかしいわ……」
[メイン] かに : どろどろと、博也の目口から泥が溢れ出して来る
[メイン] 博也・バウムガルテン : 「……なんも分からんのや。何が正しいんかわからへん。
こんなん、刑事失格や」
[メイン] 美澄 智沙 : 「......ね、博也さん。僕にとっての正義は、”思い通りに結果が伴うことではない。”
って、言ったでしょう?」
[メイン] 美澄 智沙 : 「......その思い通りにならない結果は、僕じゃなくて、博也さんや漁さんの死でした。」
[メイン] 美澄 智沙 : 「取り返しがつかないことをした、って、今だって思ってます。でも、こうして機会を得られた。一度失敗したことを挽回しようとすることは起こしてしまった間違いへの罪滅ぼしじゃない。」
[メイン] 美澄 智沙 : 「現に一つはダメでしたが、
僕の正義の残り二つ、
”自分が良いと考えたことに指標を定めて尽くすこと。”
”正しいと思える努力と態度をすること。”」
[メイン] 美澄 智沙 : 「いま、これらの条件はちゃんと満たしてるんですよ!すごいことじゃないですか?
先輩が考えてきたことは間違いじゃない、教えてもらったことは絶対にいつか役に立つって、頑張ってこれてからきっとここまでこれたんです。」
[メイン] 美澄 智沙 : 「一度やり方を失敗したって、別のやり方を試してみればいいじゃないですか。じゃなきゃ、僕、あの場で柊さんにグラスかなんかで頭かち割られて死んでたかもしれません。」
[メイン] 美澄 智沙 : 「ね、先輩、すこしだけ貴方が育てた後輩を信じてください。全然後先なんて考えれてませんが、漁くんのことだって、女良さんもいますし、博也さんも戻ってきてくださったら、ぜったいなんとかなりますよ。」
[メイン] 美澄 智沙 : 「こっちに、鍵を開けてきてくださるだけでいいんです、あとは僕がどうにかします。」
[メイン] 美澄 智沙 : 「もうだいぶ紅姫さんのアレもあって少しおかしくなってる世界なんですし、人が一人二人生き返ったって、誰も気にしませんって!むしろ「なんとかなるかもしれない。」って希望になりますよ!」
[メイン] 美澄 智沙 : 「......それとも、"貴方の後輩"のことを信用できませんか?」
[メイン] 博也・バウムガルテン : 「………なんや、いつもは先輩扱いせんくせに、こういう時だけ後輩ぶりおって。
……俺は……まだ罪悪感を拭いきれん。また同じことをするんやないかって、そんなことばっか考えてまう。そうしたらお前はどないするん」
[メイン] 美澄 智沙 : 「...そんなの、人として当然のことですよ。悩んで、"解決策を考える"ことができるから、生きていけるんじゃないですか。」
[メイン] 美澄 智沙 : 「先輩が考えられなくなったら、今度は僕が考えて教えてあげますよ。」
[メイン] 博也・バウムガルテン : 「……。」
[メイン] 博也・バウムガルテン : s1d100 (1D100) > 23
[メイン] 博也・バウムガルテン : 「……ああもう、はぁ……。これが後輩教育が上手くいってしもた弊害か……?」
[メイン] 博也・バウムガルテン : しばらく頭抱えて机につっぷしうずくまってる。
[メイン] 美澄 智沙 : 「ふふ、"博也センパイ"の指導力と僕の理解力が高いおかげもあるかもですね。」
[メイン] 博也・バウムガルテン : 「……。この自分の呪いは、そう簡単には消えんと思う。お前はそれでも俺に戻れ言うんか」
垂れていく泥を眺めつつ聞く。
[メイン] 美澄 智沙 : 「程度が見えないだけで、人はみんな呪ったり呪われたりしながら生きてるんですよ。」
[メイン] 美澄 智沙 : 「耐えきれなくなったら、今度は戻ってきたみんなで受け止めますから。」
[メイン] 博也・バウムガルテン : 「……呪いだけやない。俺の罪も皆、背負わなきゃあかんくなるんやぞ…。ええんか……?」
[メイン] 美澄 智沙 : 「貴方が元から重たいのぐらい、わかってますから。」
[メイン] 美澄 智沙 : 「というか、博也さんは博也さんで問題もありますが、僕も日和ってて女性一人撃てませんでしたし?」
[メイン] 美澄 智沙 : 「でも、やっぱり撃たなくて正解でした。」
[メイン] 美澄 智沙 : 「ほら、微妙に手のかかる後輩にここまで言わせたんですよ!そろそろ腹を括ってください。」
[メイン] 美澄 智沙 : 「おかえりなさい。
博也さん。」
[メイン] 博也・バウムガルテン : 「……ったく、口だけ回るヤツやわ」
[メイン] 博也・バウムガルテン : ガラス戸の前に立ち、内鍵を見つめる
[メイン] 博也・バウムガルテン : 少し気後れして手を1度引っこめる。
でも美澄さん見て、また溜息。
ガチャリと、扉が開いた。
[メイン] 美澄 智沙 : 「......!!」
[メイン] 博也・バウムガルテン : ギイとゆっくり開く扉
まだ少し悩んだ様子はあるものの、諦めた様子で美澄を見ている。
[メイン] 博也・バウムガルテン : 博也が泥を袖で拭う。
どうやら黒い涙は、今は止まったようだ。
[メイン] 博也・バウムガルテン : 「……開けるつもりなんぞ無かったのになあ」
[メイン] 美澄 智沙 : 美澄椅子から立ち上がるかな
[メイン] 美澄 智沙 : 少し駆け寄る。
[メイン] 博也・バウムガルテン : 「……なんや、せっかく開けてやったのに反応薄いやん。また閉めるぞ」
[メイン] 美澄 智沙 : 博也さんの数歩前で立ち止まるかな。
[メイン] 美澄 智沙 : 「...こう、ぎゅっとして、感動の再会、とかしたほうがよかったですか?」
[メイン] 美澄 智沙 : そういいつつ、博也さんのこと抱きしめて甘えるかな。
[メイン] 博也・バウムガルテン : 「別にい?わんわん泣きまくるお前が見たかっただけや」
今ヒールないから博也のが低いな背
[メイン] 博也・バウムガルテン : ため息ついて頭撫でてやろう
[メイン] 美澄 智沙 : 「強がってるだけですよ。漁くんを迎えに行くまではもう少し頑張ります。」
[メイン] 美澄 智沙 : 「......開けていただけないかと、僕も思ってましたから。」
[メイン] 博也・バウムガルテン : 「ふん……次もしヘマしてもうたら、美澄のせいにしてやろ〜と思いついただけや」
まあ、実際そうなったら絶対そんな風にはしないんだけども
[メイン] 美澄 智沙 : 「かまわないですよ。いくらでも僕のせいにしてください。なんなら、女良さんも見目さんも神山くんもいますから。」
[メイン] 美澄 智沙 : 甘えるのやめて腕ゆるめるかな。
[メイン] 博也・バウムガルテン : 「……そうやな」
[メイン] かに : さて
[メイン] かに : 残る行動は1つ
[メイン] かに : 扉から出ますか?
[メイン] 美澄 智沙 : 出ましょう!
[メイン] かに : はい
[メイン] 美澄 智沙 : 「漁くんも迎えに行くんでしょう?ぐずぐずしてられませんね。」
[メイン] 美澄 智沙 : 「......あと、紅姫さんもね。」
[メイン] 博也・バウムガルテン : 「もちろんや。あの世で暴れられたら他の幽霊さんに迷惑やからな。
……ああ」
[メイン] かに : ナイフの鍵を慎重に刺すと、ガチャリと音が鳴り、扉が開く。
[メイン] かに : 外は真っ黒色の景色、先程博也が流していた涙のような泥一色だ。
[メイン] かに : しかし、そこを進めばきっと帰れるという変な確信が感じられるだろう。
[メイン] かに : …………
[メイン] 美澄 智沙 : 先輩の手をひきながら歩くかな。
[メイン] かに : そうして、意識はいつの間にか、失われていた。
[メイン] かに : 朝。
美澄はいつもの目覚ましの音で目が覚める。
[メイン] かに : 夢だったのか?と目を擦りながら、今日のスケジュールを確認しようと手帳を開く。
[メイン] かに : 16日
「博也 見舞い」と書いてあった。
[メイン] かに : どうやらあの事件時、博也はかなり危険な状態だったが、何とか一命を取りとめ未だ入院中となっているようだ。
警視庁に出勤すると、女良も突然の事に驚いた様子だった。
[メイン] かに : 自分と女良以外は、それが当たり前の認識となっているようだった
[メイン] かに : 博也が目を覚ますまで……そう遠い日にはならないだろう
[メイン] かに : はい。てなわけで
[メイン] かに : 2人生還エンドです〜
[メイン] かに : 全く予想外
[メイン] 美澄 智沙 : わ〜〜〜〜〜〜!!!!
[メイン] 美澄 智沙 : 美澄さんもびっくりよ
[メイン] かに : ただ博也さんには後遺症残すんでね
[メイン] 美澄 智沙 : 博也さんの病室で美澄ブラックコーヒー飲んでるんだろな
[メイン] かに : これ漁くん残る理由無くなったな
[メイン] 美澄 智沙 : 漁くん一人で泥の中心配すぎる
[メイン] かに : まあ何はともあれ
[メイン] かに : 一応RPシナリオなんでね
[メイン] かに : 美澄さん頑張ったし
[メイン] 美澄 智沙 : ここまでがんばれるとおもわなかった!
[メイン] かに : 1d3SAN回復していいよ
[メイン] 美澄 智沙 : わぁい
[メイン] 美澄 智沙 : まわします
[メイン] 美澄 智沙 : 1d3 (1D3) > 2
[メイン] system : [ 美澄 智沙 ] SAN : 75 → 77
[メイン] 美澄 智沙 : 愛の力が+されました。
[メイン] かに : 2人分だからね
[メイン] かに : 以上!ディスコにもどろう
[メイン] かに : お疲れ様でした!
[メイン] 美澄 智沙 : ありがとうございました!!楽しいシナリオでした〜〜〜!!!
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