【世界の歯科学会が伝える】フッ素は安全? 危険? フッ素の真実
あなたは、フッ素(フッ化物)入りの歯磨き粉を使っていますか?
虫歯(う蝕)予防のために使っているという方もいれば、なんだか怖い噂を聞いているので避けているという方もいるでしょう。
虫歯予防には効果的と聞くけれど、実際問題、フッ素は安全で効果があるのでしょうか? それとも危険で悪影響があるのでしょうか?
今回は、フッ素の安全性についてと、虫歯予防に役立つフッ素の使い方を、日本と海外の資料をもとにご紹介します。
フッ素は安全? 危険?
「フッ素は虫歯予防に効果的だ」「フッ素は骨や甲状腺、内臓の機能に悪影響があるから危険だ」と、昔から賛否両論あります。
悪影響があると聞くと怖くなりますが、実はフッ素の危険性(毒性)について言われている根拠となるデータは、そのほとんどが「動物実験」によるもの。
その動物実験でも、人間では一度に使用や摂取をしない量、または通常の使用量なら一生涯かけても上限に達しない量で、一般的に歯磨き粉に含まれるフッ素(フッ化物)の量や濃度、使用頻度とは大きく異なります。
フッ素の安全性については、日本や世界でも確認されており、日本歯科医師会の見解でも(歯とお口のことなら何でもわかる テーマパーク8020「フッ化物」)
また、日本口腔衛生学会などの資料でも(4学会合同のフッ化物配合歯磨剤の推奨される利用方法)
さらに、ADA(American Dental Association:米国歯科医師会)の資料でも(Fluoridation Facts)、
このように日本のみならず海外でも、フッ素は適切な量(一般的な歯磨きで使用される量)であれば、安全で虫歯予防に効果的であると示されています。
フッ素の効果的な使い方
では、フッ素はどれくらいの量を使用するのが虫歯予防に効果的なのでしょうか?
FDI World Dental Federation(FDI 国際歯科連盟)の資料によると(Promoting Dental Health through Fluoride Toothpaste)
また、日本口腔衛生学会などが示す利用方法では、
・5歳以下は1500ppmF(ppm「F」はフッ素濃度に使用される単位)、6歳~成人・高齢者は1500ppmFのフッ化物濃度を使用
・就寝前を含めて1日2回の歯みがきを行う
・歯みがきの後は歯磨き粉を軽くはき出し、うがいは少量の水で1回のみ
とすることが推奨されています。
特に乳幼児が使用する歯磨剤は、
とのことなので、フッ素の害を過剰に恐れず、子どもから大人まで、フッ素で虫歯予防をしてみてください。
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