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思考のアジリティを言語化する

koujitsuの早坂(@yuhayasaka1031)です。
思考の言語化シリーズです。

本来、「考える」ことにはあまり時間がかからないと思っている。

というより、1時間考えるのと、15分考えるので、その結果得られた考察の質があまり変わらないケースが多い、という方が正しいかもしれない。

とはいえ思考の速い・遅いはある。

この違いは、

知っている・知らない

の2択と、「知らない」の場合には、

考えるための道具を持っている・持っていない

の2択に分かれると思う。


一度考えたことがある、または知っていることを考えるのは、簡単だ。

どう考えたら答えがでるのかがわかっていれば、「考える」は終了して、作業になる。

たとえば、マーケティング施策でいえば、「リスティング広告の設計をしてほしい」といわれたときに、まったくやり方がわからないと何から考えていいかわからないかもしれないが、やりかたがわかっていれば、

①検証の前提となる仮説を考える

②仮説に対する訴求を考える

③見出しと広告文に落とす

④目標から逆算して、目標CPA・CVRをたてる

⑤KWを調査して、CPCの予測を立てる

⑥シミュレーション表を作成する

・・・等と進むことができる。

ただ、仕事をしていると、特に最初のほうは、知らないことをやる場面のほうが多い。

というか何年仕事をしてても、知らないことに出会い続けるものだと思う。

知らないことを考えるときには、もちろん必要なインプットはしたうえでだが、知らないなりに「考える道具」のありなしで、思考のアジリティが変わる。

その道具にあたるのが、「フレームワーク」だと思う。

たとえばマーケティングのフレームワークなら、「STP」や「4P4C」、「マーケティングファネル」等。

たとえば、「競合分析をしよう」といわれたときに、どう分析するのかがわからないと、ひたすらウェブで情報を調べ続けるだけで、アウトプットができなくなってしまう。

「4P4Cの観点で、競合分析しよう」と考えていれば、もともとその平仄で表をつくって、空白を埋める用に情報を調べるはずだ。

「観点」があると、「考えるために何の情報が必要なのか?」を考える必要がなくなる。
その情報を踏まえたうえで、インサイトとして何が考えられるのか?と思考を次に進めることができる。

それを、もっと小さい単位で、瞬発的にできると、会話やディスカッションの中で思考を組み立てることができるようになるんだと思う。

これが速くなるのに必要なのは、純粋に繰り返しだと思う。

テニスを始めたばかりの人が、最初は意識しないとフォームを保てなかったのが、練習を繰り返す間に意識しなくても正しいフォームで打てるようになるのと同じように、思考もインプットとアウトプットの結びつきが瞬発的にできるようになるのだと思う。

「考える」のゴールを、「考えて終わり」ではなく、フレームを道具にして、アウトプットを前提とすること、それを繰り返すことが、思考のアジリティを上げるのかもしれない。

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