年老いた父の脳は柔らかくまた、しっかりしていた。
中学生のころ先生が「尊敬する人はいますか?」の質問にみんなは、母です。父です。両親です。と答えていた。
僕は、どう答えたか忘れましたが、父母ではないのは間違えないでしょう。
先日冷凍トラックに社名がかいてあり、○の中に漢字で水が書いてあり、僕はずっと「まるすい」と読んでいました。このトラック運送会社は大変古く僕が子供のころからありました。 トラック業界にいた父は、晩年「まるみず」と言ってました。弱っていた父だったので私もだまって聞いてました。
しかしながら、そのトラックをよく見るとローマ字表記もあり読むと「まるみず」と書いてありました。なんという事でしょう。父の方が正しかったのです。
僕はびっくりしたと同時に、二つのことを思いました。弱った身体でも父の脳はしっかりしていました。僕の方はずっと同じ読み方で脳が固まってました。
今となっては、父に申し訳なく思ってます。