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2024/10/31 患者の過去を参考にする医者とそれほど重要視しない医者

 おはようございます🙏
 内科、外科、耳鼻科……かかってみると、必ず、
「今現在どんな症状が出ていますか?」
と、《現在》の事だけ聞いてくる。
 数日前や昨日までの症状を訴えても《現在》を聞いてくる。

 ところが、ある程度の《過去》を聞く臨床医はおそらく、精神科か心療内科ではないだろうか。
 私ら当事者は、初診の時に目一杯、自分の苦しい過去をまとめて短時間にぶつけようとしがちである。
 実際、私は1カ月ほど急性期病棟(初めての入院はその病院では、急性期病棟になる。)で陰性症状と手足のソワソワ感で苦しんだ。入院前の問診で同席した両親は当時の主治医に別室へ通された。生育歴を聞いたようである;

 退院後、薬を飲みながら寛解していても、統合失調症の小さな再発を繰り返すうちに、昔できていたことができなくなる。運動の実技、仕事の手順、周囲との関わり方……。これを人は障害と呼ぶ。
 障害年金申請も病歴と症状も物をいう。これほど《過去》が大切に扱われる診療科もないのではと思う。

 締めに、3〜5分間の診察で何が分かるかと疑問を持つ方もSNS上には散見される。たぶん、初診で洗いざらい伝えられるのが大切ではないか。そのあとは受診のたびの積み重ねだと思う。
 患者としても、きちんと訓練を積んだ臨床心理士のもとで、発症以来の出来事を積み重ねれば、それは「リカバリーストーリー」にもなる。
 それでもなお、精神分析的なところにこだわる向きもあるが、臨床とどういう関係ができるのだろうか。

 以上、一患者の目から見えた精神科の印象である。

2024/10/31 ここまで

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