長時間レンタルでも、レンタカーよりカーシェアのほうが安いかもしれないという話
レンタカーとカーシェアを使い分けるとき、多くの方は
・レンタカー:県外に行ったり泊りの旅行など
・カーシェア:数時間以内の短距離利用
という風に使い分けている方が多いのではないでしょうか?
ところが、7年間タイムズのカーシェアを利用してきた私が気づいたのは、多くの場面においてカーシェアのほうがレンタカーより圧倒的に便利かつ”安く”使えます。
本日は、意外とお得なカーシェアの長時間利用について解説していこうと思います。
1 長時間利用でもカーシェアが安い理由
カーシェアを6時間以上使うと、多くの会社では距離料金がかかってきます(例えばタイムズカーで1kmあたり16円)
ただ、この高い距離料金のせいでカーシェアを長時間利用すると割高になると思ってしまっている方も多いのではと考えていますが、実は一般的な使い方なら、時間単価が圧倒的に安いカーシェアのほうが安く済む場合も多いんです。
タイムズカーとニッポンレンタカーで、ヤリスやフィットのようなコンパクトカーを24時間レンタルした場合の時間料金は以下のようになります。
タイムズカー:5,600円
レンタカー: 8,910円
タイムズカーのほうが3,310円安くなりました。
続いて1kmあたりの距離料金とガソリン代を見ていきます。
タイムズカー:16円
レンタカー: 10.33円(リッター15km、ガソリン価格155円/L)
以上を踏まえて、1日あたり何km以上走った場合にレンタカーのほうが安くなるのか計算してみましょう。
レンタカーを借りたほうが合計金額が安くなる走行距離をxキロとして、
5600円+16x > 8910円+10.33x
この式を解くと、x>584.4
したがって、1日585km以上走行しないと、カーシェアのほうが安いのです。
多くのドライブ旅行の1日の走行距離は585kmに収まるのではないでしょうか?
2 料金以外にも!カーシェアのメリット
コストだけではなく、旅行で使う時のカーシェアのメリットについて紹介します。
(1)早朝・深夜に出発・返却できる
これが旅行やアウトドアといった非日常の用途で使うには最大のメリットだと感じています。
最近多くのレンタカー店の営業開始は朝7~8時、終了は午後8~10時の店がほとんどになってきたように感じられます。平成まではニッポンレンタカーが数多く24時間営業していましたが、2023年現在は日産レンタカーの一部店舗を残すのみ。
日帰り旅行でも、現地で夕食を食べてから帰ろうとすると夜8時に閉まるのでは使えないんです。翌朝まで借りるための余計なお金がかかってしまいます。
その点カーシェアは24時間利用できるのが大変ありがたいです。
(2)電車で目的地まで行って、そこからカーシェアも強い
特にタイムズカーシェアは全国津々浦々に拠点があるので、観光地の駅まで電車で行って、そこからドライブ開始できることも多いです。
もちろん短時間の利用でも、仮に同じ場所にレンタカーがあったとしても、圧倒的に安く車を借りられます。
3 カーシェアのデメリット
そんな筆者も昨年度は2回レンタカーを借りています。確かに利便性やコスト面ではレンタカーを圧倒することが多いカーシェアですが、現実的にはレンタカーを使うシチュエーションもまだまだありますので、それについて紹介します。
(1)非会員とは運転の交代ができない
旅行でもお得に使えるのに、これが理由でレンタカーを選ぶケースは多いです。レンタカーならだれでも運転できますが、カーシェアは会員でないと運転交代ができませんので、同行者に会員がいない場合は全行程自分で運転となります。
(2)スタッドレスタイヤ装着車がほぼ無い
非降雪地域では基本的に全てノーマルタイヤの車両で、スタッドレスタイヤが選べるところは非常に限られ、家から遠いステーションまで行く必要があったり、予約がなかなか取れなかったりします。
※降雪地域は全車スタッドレスタイヤが標準装備となるので、雪国まで電車で行ってそこからカーシェア、も1つの手です。
以上のようなデメリットもありますが、多くの長距離利用でもカーシェアのほうが便利で安いシチュエーションは多いと思いますので、参考になれば幸いです!