逆算で、課題解決を考える
【はじめに】
inochi WAKAZO Project向けに個人的な意見を自由に書いた文章です。誰向けやねんっていう人たちに一旦inochi WAKAZO Projectについて説明します。簡単にいうと、若者の力で命守る社会を創るをミッションに、ヘルスケアの諸問題に対して、毎年1つの疾患や事象を軸に、課題の発見から解決策の創出、そして社会実装まで繋げる団体です。なんかすごそうですが、実際すごいです。自信をもっています。誰も否定することのできない社会的意義の高いことをやっています。
【逆算で考える】
つまり、社会実装を前提に課題と解決策を考えるということです。社会実装とは、ある特定の人に対して、なにかしらの価値を提供して、誰かから対価としてお金をもらうことです。この社会実装から逆算をして課題を解決策を考えたら、アイデアを作って終わりにならないのではないかと考えました。それでは、まず社会実装から考えましょう。
【社会実装に大切なこと】
繰り返しになりますが、社会実装に大切なのは、4つだと考えています。
①俺が変えるという狂気的なモチベーションがあること
②誰に、どういう価値を提供して、誰からお金をもらうのかが明確であること
③共に歩める仲間がいること
④課題解決していく上で必要な能力をもっている人または組織
次に、この4つについて、どう課題解決をしていけばいいのか逆算してみましょう。
①から④について今後書いていきますが、とにかく①が大切なので、まずはここについて書きます。
【①俺が変えるという狂気的なモチベーションがあること】
これをもつための課題解決は、
・原体験をもつこと。
・身近な存在にある人の課題であること。
・社会的に大きな課題であること。
例えば、アフリカのサバンナに住む男性が高い木についているバナナをどのように
取るのか困っています。さて、サバンナまでいってこの男性を助けたいと思いますか。思わないでしょう。好きにしてくださいって感じですよね、しょーじき。逆に言えば、自分の妹がバナナを取れなくて困っています。そしたらどうしますか。どうしたら、バナナを取って食べられるか真剣に考えますよね。アフリカの時は頑張って登れよって感じ、妹なら梯子もってこようか、自分が登ろうか、バナナは買いにいこうか、、、などあらゆる手段を考えますよね。手段だけじゃなくって、妹はお腹がすいているのか、木の上に登りたいのか、黄色いものに目がいっただけなのか、その行動にいたった本質的なニーズを考えますよね。そーいうことっす。笑
どういうことやねんっていうと、本気で考えられる課題に対して取り組みましょう。これがモチベーションです。そのためには、デザイン思考の一番最初にあることを忘れていませんか。それは、観察です。観察をして、自分にとって身近な課題、原体験となる狂気的に解決をしたい課題を発見してください!
心不全、腰痛の患者さんの観察は十分できましたか?一緒に生活をしましたか?狂気的にその課題を解決したいって思っていますか?もう一度見直してください。
【観察の意味まで考えたい人へ】
観察の価値は、本質的な課題か否かを見極める五感を養えることにあります。もっと具体的にいうと、事象(問題あるいは密度の浅い課題)を流れで捉えられることになります。どういう状況で、どういう感情の起伏でその事象が起きているを深めることが流れを把握することでできます。深まれば、この問題は課題になってきます。僕がメンタリングしているチームには、ペイシェントジャーニーを書くように伝えています。何歳のどんな価値観で生きている人が、どんな状況で、どんなものに対して、どんな不満を抱えていて、その不満がその人にとってどれだけのストレスなのか、、、こんなふうにどんどん具現化するツールとしてペイシェントジャーニーがあります。これがリアルでできるものが観察です。
最後にちょっとだけ自分の話をすると、昨年preGIPで優勝した時は、毎朝高齢者と散歩にいて高齢者の転倒の課題を発見しました。昨年産後うつをやっていた時は、子育てを一緒にしました。まずここからスタートです。今からでも遅くないので、まずは観察を徹底してください。
特にinochiの学生は、頭でっかちになりすぎなので頭だけではなく、最初は足を動かしてください。
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