「人のふり見て我がふり直せ」を、『投影』と関連させると、いかに自分自身が変わることの方が大事かわかる
こんばんは。 幸 福造 です。
今回は、自分自身への戒めの意味もこめて書いてみたいと思います。
「人のふり見て我がふり直せ」という諺は、国語辞典では以下のような意味が書かれています。
他の人のおこないを見て、自分を反省し、直すべきところがあれば直しなさい。
(小学館 『例解学習第十一版〈ワイド版〉 国語辞典』 より引用)
改めて見返すと、「他の人のおこないを見て、自分を反省し」がポイントだと感じます。
潜在意識の法則の一つとして、『投影』が挙げられます。
自分の身の回りの人間や出来事は、すべて自分の内面(潜在意識)の投影である、ということです。
例えば、「いつも人を傷つけることを楽しみ、何でもかんでも人のせいにする人」がいるとします。
これを見ると、陰湿性や他責思考、現実逃避、卑怯さなどの人間性がイメージできると思います。はっきり言って、絶対に付き合いたくありません。
ただ、このような人とも、「縁」があって出会ったのです。
これを『投影』に当てはめると、
自分の内面にある、陰湿性や他責思考、現実逃避、卑怯さなどの側面を、その人を通して見ている。
ということになります。
これは一例に過ぎないのですが、私自身、これを認めるにはものすごく時間がかかりました。凄まじい拒否感も味わいました。しかし、身の回りの人や出来事はすべて自分自分の内面の投影である事実からは逃れられません。だから、受け入れざるを得ないのです。
だから、自分の身の回りの状況を望ましいものに変えたいならば、潜在意識における『投影』の原理原則をふまえると、
身の回りの人や出来事から今の自分の内面がそうであることに気づき、受け容れる
という作業を地道に進めていく必要があるわけです。
だから、『人のふり見て我がふり直せ』の意味を私なりに解釈するとこうなりました。
出会った人間が、あなたにとって嫌な言動をしたならば、それはあなた自身にそのような側面がある、ということを知らされているのである。その相手に嫌な言動をやめてもらいたかったら、まずは、過去のあなた自身がそのような言動をしていなかったか、そのような側面があったのではないか、と自らの行いや在り方を顧みなさい。そのうえで、あなたにとって望ましい言動や在り方に、まず自らなりなさい。
これは、今でも修行中です。これからもこれを意識して生きていきたいと思います。