学部生に大学院進学を勧めない理由
博士後期課程の頃から、学部生から大学院の博士前期課程(修士課程)への進学を相談されることが何度かありました。大学の図書館でレポートなどの学習相談に乗るバイトをしていたことが大きな理由です。私の所属は社会学研究科だったので、当然、社会学部の学部生が多かったです。
その際、私はほぼすべての相談に「大学院への進学はお勧めしないかなあ」と答えてきました。巷では、院生自身による大学院への進学を勧めるような記事が散見されます。しかし、私はそのような記事には、いわゆる「生存者バイアス」が