「銃・病原菌・鉄」はアステカ王国を滅ぼしたのか
新大陸の先住民と西欧について言及するとき、切っても切り離せない話題がある。それこそが『銃・病原菌・鉄』である。
少し、人類史を学ぼうとすれば出てくるこの単語は1997年のジャレド・ダイヤモンド氏著書から引用され、メソアメリカ研究をする人間も一度は通る道である。
多くの人々は、アステカ王国についてもこの書籍の考えを引用し、アステカ王国の滅亡を「武器などの技術の差」や「免疫のない人々が病原菌と接触したから」と片付ける。実際、私の経験した高校の授業でもそのように教えられ、当時日