相手の「名前」を呼ぶ心理的効果
「名前」を呼ばれるのは好かれている証
日本語は主観や目的語を省略しても、通じやすい特徴を持っているため、
「ねえ・・・」「あのさぁ・・・」「ちょっと・・・」と相手の名前を呼ばずにコミュニケーションをとり始めてしまうことがあります。
しかし、人間は好きな人の名前を口にするだけで、快感情が生じてくる特性を持っています。
そして、名前を呼ばれた相手も、自分を「個人」として認めてくれたことに喜びを感じる傾向があります。
そのため、職場や学校などの場面で、よく自分の名前を呼ばれる人は、人気者で他者から好かれやすい特性を持っていると言われます。
名前を呼び合わないといい関係が築きにくくなる
相手の名前を呼ぶという行為は、親しみを表し、愛情を確認し合うことができる、非常に重要なコミュニケーションだと言われています。
付き合っいる頃は、お互い名前で呼び合っていたのに、結婚して子供ができると、「パパ」「ママ」とお互いを名前で呼び合わなくなったり、「おい」とか「ちょっと」と相手の尊厳を無視した呼び方になって、関係性がギクシャクしてくると言われます。
アメリカで行われた実験で、55組のカップルの86%が、調査後5ヶ月の間に別れたという結果も出てきています。
この実験結果からは、お互いが名前を呼び合うことが関係を深め合うことに非常に大きな影響を与えていることが読み取れます。
より深い、豊かな関係を築きたい場面で非常に役立つ実験結果なので、覚えておきましょう。