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革職人とハーレーダビッドソン


こんにちは クーデルカ レザーの皮革工芸師
鈴木大輔と申します。
本日は職人とアメリカ製大型バイクについて少々書いてみました。

革職人やシルバーの彫金職人さんは割とハーレーに乗るイメージは無いでしょうか?
もちろん 人の趣味ですから色々ありますが
私の周りの職人さんはハーレーや、旧いインディアンに乗ってる事が多いようです。

その中でも一番イメージにピッタリなのが goro'sの高橋吾郎氏だと思います。
(以下ゴローさんと記載させて頂きます)

アメリカでの高橋吾郎氏

ゴローさんといえば旧いインディアン チーフに颯爽と乗りこなすスタイルですが、
他にもハーレーダビッドソン ナックルヘッドやサンダンス製パンヘッドなど 多くのビンテージバイクも乗られていました。

私が初めてゴローズの革製品の仕事に携わったばかり頃、ゴローさんといえば雲の上の存在で 気軽に話など出来るはずもなく、どのようなオートバイに乗っているか などは又聴きでしか存じ上げません。

その頃はハーレーダビッドソン ショベルヘッドにパウコ製のスプリンガーフォークを付けて愛犬スノー君とタンデムで走っていたなんて話を聞いていました。(諸説あり)

ハーレーダビッドソンに乗る高橋吾郎氏

その頃 勤め先の代表のお陰もあり、私も中古のハーレーFLHを手に入れ、その魅力に取り憑かれ以来30数年乗り続けることとなりました。

今も乗り続けるハーレーダビッドソン ショベルヘッド


もちろんゴローさんのようなオーラのある格好良さでは とても足元には及びませんが、
何故かハーレーダビッドソンと、革製品の雰囲気や使い込む程に味の出る年季の「妙」が職人と相性がとても合うようです。

さて ハーレーやインディアンなどの旧いバイクといえば故障が付き物です。
当時は保険のロードアシストも無く、路上で故障すれば最低限の修理のスキルがなければとても遠乗りなど出来ませんでした。

その頃、ゴローズのファミリーやヘビーユーザーのお客さんと長野まで一泊ツーリングの機会があり、
ゴローさんは確か赤いインディアンで参加されてたと思います。
諸事情により集合場所の原宿からの出発時間が遅れ、途中暗くなってしまい、その中
ゴローさんの旧いインディアンにメカトラブルが発生。
修理しようとしたら、一箇所ナットが舐めていて通常のスパナではどうしても外せなくなっていました。
そこにゴローズの彫金職人のRさんが タガネにてナットをコンコンコンコンとハンマーで叩いていると、あれだけ硬くて外れなかったナットが徐々に回り始めました。
見事なものでした。😳

ゴローズのシルバージュエリーの繊細さの一端を垣間見た気持ちです。

赤いインディアンと高橋吾郎氏

それから30年近く経ち、
日本各地でインディアンジュエリーや革の職人さんのSNSを観ると 旧いハーレーやインディアンに乗る方を沢山見かけます。
その方々が高橋吾郎さんをインスパイアしてるかどうかは存じ上げませんが、首からイーグルのペンダントヘッドをぶら下げたり、
腰にメディスンバッグ(ゴローさんの写真で、腰に下げている小型のバッグ)を下げているようでしたら
どこかで影響を受けているのかもしれませんね。


メディスンバッグ mp-2r ショルダーベルト込  5セントバッファローコンチョ付き


ジャバラマチにてツールーム構造


メディスンバッグ m-1r カスタムオーダー 参考品


メディスンバッグ m-1r ブラック、ショルダーはカスタムオーダーになります


メディスンバッグは元々 北米先住民の祈祷師(メディスンマン)が腰に下げていた薬草を入れる革のポーチからきています。
もちろん ゴローさんのバッグのように バッファローコインを並べて取り付けも可能です。カスタムにつきましてはご相談ください。

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