不安を克服し、進化に向けて動いていく——「爆伸びする組織」の在り方
2025年初となる朝礼を1月6日に行ったコウダプロ。
社長の幸田さんによる年頭所感では、各事業領域の進化やそれに対する期待、組織体制の将来的な変化について話されました。
詳しくは書けませんが、とても心踊るトピックです! 2025〜2026年にかけて、コウダプロはこれまで以上に大きな革新を起こすことになるでしょう。
同じ船に乗ったメンバー全員が目指していきたい方向性が、この場を通じて改めて共有され、皆がより良い未来へ向かって進む指針を確認する貴重なひとときとなりました。
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こんにちは、プレスラボの池田園子(@sonokoikeda)です。昨年より、月1回「コウダプロ朝礼レポート」を担当させていただいています。
前回(2024年12月)の朝礼noteはこちらから。
2025年、コウダプロは「爆伸び」します
「2025年はコウダプロが爆発的成長を遂げる年になる」。幸田さんは自信を持ってそう言い切ります。
成長を支える要因は、まずメンバー全員が仕事を「自分事」として捉え、全力で取り組んでいることにあります。言い換えると、メンバー全員が自らの役割を果たしながら自発的に動いているということ。自走できる人、チーム、組織が育っているのです。
1年前と比べても、メンバーの戦う意識が大きく向上していると幸田さんは言います。また、一人ひとりが会社の成長に向けて意識的に行動している姿が見られます。そして、プロスポーツ選手のように、好きな仕事に没頭している状態である、と。これは個人にとっても組織にとっても最高に幸せな状態であることは間違いありません。
このあと、幸田さんは補足します。「誰しもそれぞれの課題や背負うものがあり、人生のさまざまなタイミングで問題が発生したり、仕事以外に優先しなければいけない事項が出てきたりすることもあります」。
確かに、生きているといろいろあります。人生、万事が順調にいくわけではありません。そうしたときに大切なのは、無理をせず、調子が戻ってきたときに全力投球すればいい、ということ。「それで十分だし、そうあるべきだと考えています」と幸田さん。
しかし、コウダプロという組織は一体なぜ、ここまで良い状態になれたのか。そのカギは「コウダプロで楽しく働くことが自分の明るい未来につながる」と皆が確信していることにあります。
だからこそ、言われた仕事をする人たちが集まる組織ではなく、主体的な動きが自然発生する組織になっているのです。
繁栄する組織に共通するのは、敏感さ・素早さ・やわらかさ
コウダプロとしての未来は希望に溢れているものの、だからと言って現状維持に甘んじていると組織は停滞します。
冒頭で話されたように、組織としての進化は必須です。一人ひとりはもちろん、チームや組織は生き物のごとく刻々と変わっていきます。また、会社として時代の変化を敏感に察知し、不変のものと変えるべきものを見極める力は欠かせません。
幸田さんのお話を聞いていて、FC町田ゼルビアの監督・黒田剛さんの著書『勝つ、ではなく負けない』で読んでとくに印象に残ったことを思い出しました。普遍的な重要事項だと感じ、付箋を貼ったほどです。
そこには、リーダーとして大切な3つの要素が挙げられていました。
・変化に敏感であること
・即座に対策を講じること
・常に現状を上回れるようにイメージすること
この3つの要素は、リーダーとして多様な状況に対応する上で欠かせないものとされています。本書では、サッカーの試合という状況が目まぐるしく変わり続ける中で、毎回異なる対応が求められるのが当たり前だと語られています。
これは、私がこの1年間、コウダプロを「外」から見てきた姿勢と重なります。
幸田さんは社会の変化や状況を敏感に察知し、朝礼で私見を語ってくれます。また、状況に応じて組織体制を変えるなど、迅速で臨機応変な動きが特徴的だと感じます。
そういったトップの俊敏かつ柔軟性のある対応、メンバーが持っているやわらかな態度こそが、コウダプロの成長を加速させる大きな要因だと思います。
「不安が存在しない状態」はつくれる
進化していくために、大小さまざまな変化を乗り越えてきたコウダプロですが、一般的に組織が変わっていく際や新たな挑戦をする際、何らかの不安を抱えるのは自然なこと。不安を抱えた場合の心構えや視点も語られました。
幸田さんはこう問いかけます。「不安の正体って何だと思いますか?」読者の皆さんも考えてみてください。答えはこのあと。
「不安=不安を感じる心そのものです。不安を感じる心が不安を生み出しています」。逆にいうと、不安を感じる心がなければ、不安は存在していないとも言えます。
この考えに基づいて、不安のない状態についても触れられました。それは“どのような状況にあっても、大丈夫だ、と確信する”こと。『運命を拓く』などの代表作を持つ思想家・実業家の中村天風先生が、書籍でこのような考えを伝えておられたそうです。とても分かりやすい言語化です。
“どのような状況にあっても、大丈夫だ、と確信する”のは、不安を感じる心を克服したときに初めて得られる状態で、そこまで到達すれば不安は存在しなくなるというのです。
「不安を克服したとき、人はどんな状況でもポジティブに行動できる」。これが天風先生の言葉の真髄であり、その教えに深く共感していると幸田さんは言います。
経営者として組織を進化させていこうと決断すると、変化は避けられず、ときには不安になることもあるでしょう。しかし、不安の解消方法が理解できている今、「まだまだ理想通りにはいかない時もあるが、どうすればいいのか?という方向性はわかっている」と幸田さんは言います。
この気づきは、コウダプロの企業目的「事業を通じて高度な人間性を手に入れる」とも一致しています。不安を感じる心を手放すことが、いかに大切かを考える機会となりました。
(編集後記)
そろそろ終わりに入ります。1年前の朝礼レポートを読み返してみると、懐かしく感じるとともに、コウダプロの次元が上がっていることを感じられます。
メンバーが「コウダプロで仕事をした時期は、人生の中で大きな意味があった」と言い切れるような、雇用する側とされる側とが「片想いではない」組織を実現したい——。
冒頭の話の流れでそう語った幸田さんでしたが、「両想い」な状況はもうできているのではないかと私は感じています。
Text/池田園子