単元計画の振り返り#21
お盆休み。時間に余裕があるので夏休み明けの単元計画を練っています。こういった余裕のある時にこそ、指導と評価についてじっくりと考えられます。考えていても消えていってしまうのでnoteにアウトプットしながら単元計画を振り返ってみます。
これまでの単元計画振り返り
①流れ
3年中学理科 物理分野「ア:力の釣り合いと合成・分解」「イ:運動の規則性」単元 基本は大日本図書の教科書の流れ。
1章
オリエンテーション ア単元学習前
力の合成
力の分解
2章
浮力
水圧
前期中間試験 OPP1まとめ ア単元学習後
3章 OPP2 イ単元学習前
運動の表し方
運動の記録
力が働かない時の物体の運動
力が働き続ける時の物体の運動
斜面を下る物体の運動
力と運動の向きが異なる運動
慣性・作用反作用
前期期末試験 イ単元学習後
②単元目標と評価
・OPPは資料に残す評価のためではなく、授業改善、フィードバックのために行う。
・技能パフォーマンステストは「記録テープの処理」を行った。
・思考テストは、単元を貫く問として、「水中の物体に加わる力とは何ですか。」「雨粒にはどんな力が働いているか」等を発問し、その記述内容を見とる。1問1答の正誤ではない、説明文の記述内容を評価基準を設けて評価する。
・基本ロイロに提出しており、資料にしっかり残すのはこの夏のタイミング。
信頼性と妥当性の確保のため、テスト以外の視点からの評価を取り入れる。
③生徒の資質能力を育むことが目的。そんな単元計画になっているのだろうか?
そんな時に役に立つのが澤井陽介著「できる評価・続けられる評価」3章より
できる続けられる評価の具体策
資質能力が見える単元を作る
教師目線の単元は知識の積み木型。何を教えるのかという問いが教師に向けられると、教師ありきの授業展開になってしまい。思考や学びに向かう力についてはよくわからない単元構成になってしまう。
そこで子供目線の単元を見渡せる大きな問いを設定する。
「わかるべき内容」が「調べる、考える、表現してまとめる内容」に変化する。
学習対象についての知識をたくさん得るよりも子供自らが選んだものを根拠にして関わろうとする意思を表現できれば良い。
→毎時間課題の発見として発問をさせ、結論を述べさせている。しかし単元計画は積み木型。改善の余地がある。もっと生徒主体の授業展開にしていきたいが・・・。目標をよく考える
評価評価と悩む前に本時の目標を明確にする。どのような資質能力を育成しようとしているのかシンプルに。Aは後回しにしてBを探す
Bは概ね満足、目標に到達している。まずは全員がB基準に満たせている授業を行うことに専念する。教科セクトでカリキュラムをマネジメントする
⏩年間を通して、仮説→実験→結果考察→結論をさせている。OPPにより単元での変容を見とっている。評価材料は狙ってとりに行く
思考は授業中に問いかけてとりに行くほうが楽だし効果的。
思考判断表現とは知識と知識を繋いだ状態、主張・データ・論拠。
→技能パフォーマンステスト、思考テスト、狙って取りに行った。指導の方を強く意識する
子供が自ら学習課題を発見し、自力で、仲間とともに、学習を調整しながら課題を解決していける学びが必要。
教師が子供に求めているのは資質能力を発揮できる人間を育成すること。
→今回の単元計画はまさに教師目線、内容セクトになっている。
課題解決学習のようなものを取り入れていく必要がある。教材会社のワークテストの活用の仕方
→ペーパーテストでの思考問題がそもそもなくても良いのかな。日頃から評価材料を集める習慣をつける
端末による提出物によりデータとして残しておいて単元終了後にじっくり眺めながら判断できるようになる。
→ロイロノートで実践中。学期末に子供に振り返りを書かせる
→資料に入れる評価ではない。生徒の自己評価。OPPで実施。
アウトプットすることで
ここまでの単元計画の成果と課題が見えた。9月以降の単元計画はここから改善していこうと思う。