🏍️ エンジン音と読経が響き合う！？バイク好き僧侶の人生旅路

2024年7月11日 22:44

1. はじめに

こんにちは、蓮城院副住職のコウブンです。普段はお坊さんとしての一面をお見せすることが多いのですが、今回は少し趣向を変えて、私の意外な一面についてお話しさせていただきます。

私の心は、実はハイテクな機械に魅了されています。最新のAI技術や、無限の可能性を秘めたパソコンの世界に心躍らせる日々。特にプログラミングには強い興味があり、コードを書くときの緊張感と達成感がたまらないのです。

仕事では、エクセルやパワーポイントなどのオフィスソフトを駆使して効率的なフォーマットを作成することに熱中していました。同僚から「コウブンのフォーマットは使いやすい！」と言われると、こっそり嬉しくなったものです。

機械の中でも、私の心を最も強く震わせるのは自動車とバイクです。特にバイクへの愛着は格別で、エンジンの咆哮と共に駆け抜ける瞬間は、この上ない解放感に包まれます。

スポーツバイクの洗練されたフォルムに魅了され、過去に何台も所有していました。現在は冒険心をくすぐるホンダのアフリカツインという大型オフロードバイクを愛車としています。その姿を見るたびに、次はどんな冒険ができるだろうかと、心が躍ります。

バイクの免許を取得したばかりの22、23歳の頃、青春の情熱に突き動かされるように、栃木県から西へ向かう無謀なツーリングに飛び出しました。今思えば笑ってしまいますが、当時はスマートフォンもない時代。紙の地図を頼りに、未知の道を探検する冒険者のような気分でした。

タンクに広げた地図を蛍光ペンでなぞり、頭に叩き込んだルートを必死に思い出しながら走る。道に迷っては引き返し、雨に降られてはカッパを着たり脱いだり。今考えると大変でしたが、その時の私は不安よりもワクワクする気持ちでいっぱいでした。

栃木県を出発し、世界遺産の日光東照宮の荘厳な雰囲気に圧倒されながら通り過ぎ、いろは坂の急カーブに挑戦し、美しい中禅寺湖の湖面に心を奪われました。男体山のふもとを駆け抜けると、群馬県の水上に到着。尾瀬の自然の豊かさに感動しつつ、さらに西へ。

草津の温泉街の賑わいを横目に見ながら長野県へ。アルプスの雄大な姿に息を呑み、一時は道を阻まれましたが、諦めずに南下。松本市を経て、憧れの上高地の美しさに心を奪われました。

岐阜県に入ると、白川郷の合掌造りの風景に時が止まったかのような感覚を覚えました。そして遂に、琵琶湖のほとりに辿り着いた時の感動は今でも鮮明に覚えています。広大な湖面を前に、自分の小ささを感じつつも、ここまで来られた達成感で胸がいっぱいになりました。

バイクへの情熱は、私の職業選択にも大きな影響を与えました。自動車開発の世界に飛び込み、テストドライバーとして働く機会を得たのです。有名自動車メーカーの試作車をテストする仕事は、毎日がスリルと興奮の連続でした。

新しい車の性能を確かめるため、様々な条件下で運転するのは、まるで子供の頃に憧れた仕事そのもの。時には危険を伴うこともありましたが、車の進化に少しでも貢献できているという誇りが、私の原動力となっていました。

このように、私の人生は常に機械との関わりの中で彩られてきました。お坊さんとしての今の私からは想像しにくいかもしれませんが、これらの経験は私の一部であり、今の私を形作る大切な要素となっています。

技術の進歩と共に歩み、時に自然の壮大さに圧倒され、そして人々との繋がりの中で生きてきた私の人生。これからも新しい発見と感動を求めて、心躍る日々を送りたいと思います。

皆さまの中にも、似たような経験をお持ちの方がいらっしゃるかもしれません。あるいは、全く異なる人生を歩んでこられた方もいるでしょう。どんな経験も、その人の人生を豊かにする宝物だと私は信じています。

皆さまのご感想やご意見、そして皆さま自身の冒険譚をぜひお聞かせください。心からお待ちしております。