宮司さんとの出会いから学んだリーダーシップ論

2024年11月18日 23:03

皆さん、こんにちは。今日は、とても印象的な出会いについてお話ししたいと思います。その出会いが、私の考え方を大きく変えてくれたんです。

二宮神社での思いがけない出会い

栃木県真岡市の二宮神社で行われた例大祭。
この日は、私にとってとても大切な転機となりました。

というのも、市内で最も有名な神社から、ある宮司さんが来てくださったんです。

普段は宮司不在の二宮神社なのですが、この日は特別。
その宮司さんは、地域では「やり手の宮司さん」として有名な方なんです。

どんなところが「やり手」かって？
それがね、面白いんです。

例えば、その方がいらっしゃる神社では、毎月のように素敵な催し物が開かれているんです。

お正月はもちろん、季節の行事ごとに工夫を凝らした企画があって、いつも境内が人でにぎわっているそうです。

お参りに来た人が「また来たい」って思えるような、そんな仕掛けがたくさんあるんですね。

でも、それだけじゃないんです。

地域の方々との交流も深くて、お年寄りから子どもまで、みんなが気軽に立ち寄れる、そんな雰囲気づくりもされているんです。

「神社って敷居が高い」なんて思われがちですが、その先入観を見事に覆してしまう。そんな素晴らしい方なんです。

例大祭が終わった後、宮司さんから驚きの発表がありました。
実は二宮神社が、国の指定有形文化財に登録されたというんです！

昭和初期に建てられたこの神社、実は建築の方法がとても珍しいんだそうです。

当時の宮大工さんが、新しい技術に挑戦して建てたものだとか。
その革新的な精神が、今になって評価されたわけですね。

面白かったのは、宮司さんの発表の仕方なんです。
「まずは二宮金次郎さんにご報告するための段階です」って。
なんだか、金次郎さんを身近に感じるような言い方で、とても印象的でした。

そして、ここからが宮司さんらしいところ。

来年の例大祭では、この文化財指定を記念した大きなお祭りにしたいって提案されたんです。

単なるお祝いじゃなくて、地域全体で盛り上がれるような、そんなビジョンを描いているんです。

宮司さんの行動力には、本当に目を見張るものがありました。
例大祭の後、場が和やかな雰囲気になった時です。

市長さんや議員さんたちが参加されていたんですが、宮司さんは、その場の空気を変えるような提案をされたんです。

「二宮金次郎は、私たちの誇りです。世界に誇れる偉人なんです。この神社は、その精神を伝える大切な場所。
だからこそ、しっかりと予算を取っていただいて、観光の目玉にしていきましょう！」

なんて力強い提案なんでしょう。

私だったら、市長さんの前でそんなこと、とても言えないと思います。

でも宮司さんは、まるで当たり前のように、はっきりとした口調で話されるんです。

それだけじゃないんです。
観光客を呼び込むための具体的なアイデアまで、次々と出してくださいました。

例えば、二宮金次郎の教えを現代に活かすワークショップを開いたり、子どもたちが楽しく学べるイベントを企画したり。

その場にいた皆さんの目が、どんどん輝いていくのが分かりました。

実は私、この宮司さんの姿を見ていて、ハッとしたんです。

私は仏教寺院の副住職として日々を過ごしていますが、何か物足りなさを感じていたんですね。
それが何だったのか、この日に分かった気がします。

それは、「こうあるべき」という固定観念に縛られていたことなんです。
「お寺だから」「昔からそうだから」って、知らず知らずのうちに、自分で壁を作っていたんです。

例えば、お寺でもカフェを開いたり、野菜作り体験を企画したり、できることはたくさんあるはずです。

でも、「そんなことして大丈夫かな」って、つい臆病になってしまう。
宮司さんを見ていると、そんな迷いが少し恥ずかしくなりました。

これからは、もっと積極的に新しいことにチャレンジしていきたいと思います。

お寺の伝統は大切にしながらも、現代の人々の心に響く活動を。
そのためには、時には「強引」と思われることもあるかもしれません。
でも、それも覚悟の上で。

宮司さんみたいに、確固たる信念を持って進んでいく。
そんなリーダーシップを、私も身につけていきたいと思います。

幸い、同じ地域の宗教者として、これからも宮司さんと交流を深めていける機会がありそうです。

今日の出会いは、私にとって大きな転機となりました。
お寺の若手住職として、これからどう歩んでいくべきか。
その道筋が、少し見えてきた気がします。

みなさんも、自分の立場でリーダーシップを考えてみませんか？

時には強引に見えることも、実は必要な決断かもしれません。
今日は、そんなことを考えるきっかけになれば嬉しいです。