その16:勝って反省、負けて工夫
通常は、「勝って反省、負けて工夫」と言われているが、私は「負けて工夫、勝っても工夫」と思っている。剣道を志す人にとって、試合や審査はそれまで鍛錬したことがきちんとできているかを確認する絶好の機会である。試合には勝ち負けが付きものだから、何故勝てたのかを反省すると良いのだが、勝った時は嬉しくてあまり反省しない。負けた時は、どこが悪くて負けたのかを反省し、次に繋げる工夫をする機会になる。勝った時こそ反省し、さらに工夫する良い機会なのだが……。それが未来に挑戦するための手段だ。「