見出し画像

なぜ、鎧・兜を飾るのか?

こんにちもも。工房MOMO主宰の矢作(やさく)です。

いつか禅問答のように言葉が、すっと出てくるように勉強、修業します。

「端午の節句」になぜ、鎧・兜を飾るのか?私は、人形関係の諸先輩方から次のようにお話されてきました。

端午の節句については、前回お話しましたが、もともとは、菖蒲を軒にさしたり菖蒲湯に入って、邪気を払っていたようです。武士の風習、武士が戦の前に戦勝や自身の安全を祈願して神社などに参拝するときに鎧・兜を奉納していたことがありました。

それが、江戸時代になり、男の子の誕生を祝い、また、武士の精神的なよりどころ、「身を守るもの」である鎧・兜や幟旗などを飾って、病気やけがから大切な子どもを守ってもらう「無病息災」、その子の健やかな成長と家の繁栄を願ったものです。

やがて、民衆の間にも男の子の誕生を祝い、たくさんの幟旗や兜などを飾るようになり、しだいに厚紙で作った兜を屋外に飾り始めます。最初、屋外に飾っていたのはお天道様の目印になるようにしていたからと言われています。そして、作り物の鎧兜はやがて屋内に飾るようになり、小型化した内飾りとなっていきました。したがって、節句人形の専門店で、まず鎧飾りを薦められるのは、単にお値段が高いからという理由だけではなくて、全身をお守りするという意味合いが強いからです。

これが今でも受け継がれている端午の節句に鎧・兜を飾る由来・意義だと言われています。


いいなと思ったら応援しよう!