「五月人形」を飾る意義

こんにちもも。工房MOMO主宰の矢作(やさく)です。

いつか禅問答のように言葉が、すっと出てくるように勉強、修業します。

3月3日のひなまつりも来ていないのに、五月人形の話になります。ひなまつりをみなさん楽しんで頂いているという前提です。

五月人形を飾る「端午の節句」は、五月の初めの五の日に行うお祭りです。これもひなまつりの「上巳の節句」同様、「五節句」のうちのひとつです。もともと中国の風習で、季節の変わり目は邪気が寄ってきやすいので、季節のものを飾り、厄払いをしていたのが始まりです。

日本でも昔は、五月五日に薬草を摘み、災いを払いのけるように祈る風習がありました。特に菖蒲は、剣の様な葉っぱの形と強い香りが邪気を払うとされ、また「菖蒲(しょうぶ)」という読みが、「勝負」とか「尚武」に通じることから、武士の台頭とともに大事な年中行事になったとされています。

「健やかに育ち、将来、立身出世をするように」と生まれてきた男の子に対する、また、周囲の人たちのあたたかい眼差しの行事であり、誕生を心から喜び、健やかな成長、将来の幸福を願う「絆」が形になったものだと思っています。

雛人形だと人形なので、同様のことなのですが、五月人形だと説明しにくくなるのはなぜだかわかりません。自分も再度、勉強し直す意味を込めて、次回は、なんで鎧や兜を飾るのかをお話したいと思います。


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