【愛着・AC 克服記録】Column 6-2 (仮)
リンク
愛着障害・アダルトチルドレン 克服記録
ADHD 克服記録
書籍部
前回はこちら
【愛着・AC 克服記録】Column 6-1 (仮)
6-2 お金の本質は…「未来に加速させるタイムマシン」
6-2 ①. 愛情の定義は、「相手をポジティブに変化させる力」
この定義はさんざん書いてるので、もういいかと思いますが…
【愛着・AC 克服記録】Column 5-1 愛の証明 (序編)
(これの1-3あたり)
んで、前回、お金とは「価値の世界における愛情表現」である、と書きました。
ということは、お金には「相手をポジティブに変化させる力」があるわけです。
では、どのような仕組みでこれが動くか?
ポイントは「時間」
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
6-2 ②. お金とは「『時間』を凝縮して空間的に移動できるもの」
わーお、意味がわからない笑
やっぱり、物事は簡単なところから考え始めたほうがいい。
いまこの瞬間、「お金」の概念が消えたとします。
そうすると…
まず、食べ物が手に入らなくなります。
なぜか?
答えは簡単で、「今、食べ物を所有している人が誰かにあげる理由がなくなるから」
人と人の間で、物々交換の潤滑油 = お金がなくなるわけですから。
お金がなくなったら、「自分の食べ物は自分でイチから作り出す必要が出てくる」
でも、これって…生き物なら「当たり前」ですよね?
そうじゃなくても済んでいるのは人間だけ。
そのうち、「水道から水が出なくなります」
・エネルギー資源が世の中に出回らなくなる
→ 日本では「発電」ができなくなる
(エネルギー不足もあるけど、そもそも作る意味がなくなる)
→ 水道システムが機能不全になる
…とまぁ、考え出すとキリがないわけです。
ここで、考えをスタート地点に戻します。
「では逆に、なぜ120円というお金で、ツナマヨおにぎりは自分の手元に手に入るのだろう?」
ここが大事な思考ポイントです。
120円というお金は、本質的に何をしているのか?
答えは…「時間的なショートカット」です。
お金がなければ…
・米を育てる(田んぼ、水、農作業の知識、丁寧な栽培が必要)
・マグロを捕獲・加工する(船もいるよね)
・ニワトリを育てて卵を産ませる(餌は?)
・海苔の養殖
・油も、塩も、必要…
膨大な時間をショートカットさせる力、これが120円でツナマヨおにぎりが手に入ることの本質です。
また、これは見方を変えれば、自分以外の「時間的な積み重ね = 存在」を自分の時間軸に取り込むための力、とも言えます。
視点を変えてみよう!というお話。
教育、ってものは「どこぞの他人様が築き上げた知の体系 = 膨大な時間の蓄積」を自分に取り込んで、大幅な知識を紡ぎ出す時間をショートカットする作業
歯医者さんは「歯の治療」という技術 = 時間をかけて蓄積したもの、を持っている。歯医者に行って治療するというのは、「本来は自分で歯の治療のノウハウを身につける必要がある」ところを、お金を使ってショートカットしてるわけです。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
6-2 ③. 価値、お金は手段にすぎない
先程の図を見ると、お金というものは
「ショートカットするための手段」に過ぎないことがわかります。
また、価値というものは、このお金という時間的手段の動きをあらわす瞬間的・刹那的なバロメーターに過ぎないこともわかります。
価値が手段であることを実感してみる。
(その場合は、無生物を使うとわかりやすい)
法隆寺。
これには「歴史的価値」があるわけですが。
それを見る人間側にしてみると、「拝観したい!後世に残したい!」
という思考に働きかけるものです。
しかし、よく考えてみると、「歴史的価値」を持っているのは、法隆寺という建造物側なんです。
では、法隆寺にとって「歴史的価値」がどんな意味を持つかというと…
「人間に保存させる理由・手段」
なわけです。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
6-2 ④. 手段と目的が逆転すると… ーお金はネガティブな力になりうるー
価値・お金は手段に過ぎない。
この原則を見失って、「価値・お金を得ることが生きる意味・目的」という逆転現象が起こると…
お金にコントロールされるようになってきます
お金は、時間を凝縮させたものなので。
コントロールできる範囲内のお金ならば、
「お金を活用して、自分の人生の目的地に進む」
ということができます。
しかし、お金が過剰に不足したり、過剰に余ったりすると…
「お金によって人生を変えられてしまう」
ってなことが起こるわけです。
お金にはこうした、「良くも悪くも時間軸を歪ませる力」があるわけです。
(時間の凝縮体だから、そりゃそうよね)
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
6-2 ⑤. 生きる意味、とは?
長らくこのコラムを書いてきましたが…
(ツイッターまで入れると、およそ11ヶ月?)
広げた風呂敷を一旦閉じて、原点回帰してみます。
愛情と感謝のサイクル、という酵母マンの発見から構築した「自分軸」を獲得できたら…
「自己中心的な赤ん坊」の精神状態に生まれ変わる。
この場合の自己中心的は、「わがまま」ということです。
でも、よく考えてみると…
わがままって、何?
周りの全ての人が、自分の言うことに従順になること?
すべての物事が、自分の思い通りに運ぶこと??
んなこと起こるわけねーだろ笑
しかし、この思考回路は、かなり重要なヒントを与えてくれています。
「他人軸で生きていた人にとっては…他人をコントロールすることが、わがままという感覚なのだ」
ここの思考を一段深めると…?
「自分軸で生きていくということは…自分をコントロールしていくという感覚なのだ」
つまり、
自分というもの = 自分軸を中心にして、自分が「したい!」と思うことを実現し、中身を濃くしていく
これが、本質的な生きる意味、といえる。
いえる、というか、こうやって考えるとかなりメンタル健康ライフを送れる。笑
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
6-2 ⑥. 「したい!」という気持ち = 欲求
そうすると、自分軸再生を済ませた人生において最も重要なものは、「〇〇したい!」という気持ちであることにも気づきます。
この感覚には、欲望、願望、理想、目標など似たような言葉がちらつきますが…
酵母マン的には「欲求」が重要であるととらえます。
その中でも、「内なる欲求」が大事。
内なる欲求 = ①能動的に、②行動したい、という気持ち
① 能動的に
これは単純に「自分から」という意味ではありません。
「セクハラで嫌な思いをした。だからセクハラ撲滅の活動をしたい!」
↑一見すると、能動的に見えますが…欲求のスタート地点は「セクハラ」という外側からの圧力です。
この「カウンター型欲求」は、外側の圧力が消えてしまうと、内側から押し返す反発力も消えてしまいます。
欲しいものは、自分の内側から発生する「自分発信の欲求」です。
② 行動したい
細かい話は、「第二期 欲求開発事業」で書いていきますが…
欲求というものは「行動を伴う」必要があります。
本を読みたい!
これが欲求の人は、本屋で本を買って、読む、という行動ができます。
一方、読みたいけどぉ…あー、うん、でもなぁ…と、うじうじして行動できない人は、「本を読みたい願望」はあるけど、欲求にはつなげられていない、といえます。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
Next
というかんじで、ここからは「どうやって内なる欲求を手に入れていくの?」ということが目標になっていきます。
第二期 欲求開発事業
…に入るその前に!
最後の宿題である、「無条件の愛 = 母性的愛情、条件付きの愛 = 父性的愛情」に解答しておく必要がありますね。